コスプレで遊ぶ

 千夏さんの家のリビングでのんびりする3人。いつもの光景だ。

けど千春さんが言いだした事は、いつもとは程遠い内容だった…。


「玲君って、コスプレに興味ある?」


「コスプレ…ですか?」


僕はファッションにあまり興味がないので、服のパターンが決まっている。

そのほうが服選びが楽なんだよね。


「他の人のを観るのは楽しいですが、自分はする気ないです」


「そっか…。じゃあ、私達にしてほしいコスプレってある?」


何でそんな事訊くんだろう?


「それ、良いわね! 玲、アタシに似合うコスプレって何だと思う?」


何故か千夏さんにも訊かれる。困ったな、どう言おう?


「僕、コスプレのことはよくわからないので、2人にお任せします」


そう言った瞬間、2人からブーイングが飛ぶ。


「玲君、本当にないの? 遠慮してない?」


「玲。あんた、ちゃんと考えて言った?」


そう言われてもなぁ…。コスプレをお願いするってことは、似合うかどうかも考えないといけない。自分のセンスに自信がない以上、うかつなことは言えないな。


「…仕方ないか。母さん、今回はアタシ達で決めようよ」


「そうね。玲君、私達のコスプレ楽しみにしててね♪」



 後日、いつも通りリビングで過ごす3人。

そんな中、千春さんが突然声を上げた。


「玲君、千夏ちゃん。この間頼んだコスプレ届いたわよ」


「ホント?」

千夏さんは嬉しそうだ。


「ええ。…玲君、10分後ぐらいに私の部屋に来てね。千夏ちゃん、行きましょ」


「うん」


2人はリビングから出て行った。


初めて着る服に時間がかかるから、10分後にしたんだろう。


それにしても、2人はどんなコスプレをするのかな?

楽しみだけど、不安でもある……。



 約10分後、僕は千春さんの部屋をノックする。


「良いわよ、玲君。入って」


言われた通り、入る僕。


「どう? 似合うかな?」

最初に千夏さんが感想を訊いてくる。


彼女のコスプレは、黒を基調とした露出度が高い服だ。

ムチっぽいのを持っているし、いわゆる女王様系のコスプレかな?


「うん、似合ってるよ」



「玲君、私は~?」


千春さんのコスプレは、なんと警察官だ。

メイドとか看護師をイメージしてたよ…。


警棒はないけど、手錠は持っている。

警察官なら手錠を持ってないと不自然か。


「千春さんも似合ってますよ」


2人のコスプレを観て、終わるかと思いきや…。



 「今村玲君。コスプレを私達に選ばせた罪で逮捕します!」


千春さんはそう言って、僕に手錠をかけようとする。

……本当にかけたんだけど? どういうつもりだ?


「そんな心配そうな顔しないで。カギはちゃんとあるから」

千春さんは胸ポケットから、手錠のカギを見せた。


「玲! ベッドに仰向けになりなさい!」

千夏さんがムチで僕を叩く。……全然痛くないな。


2人とも役になりきっている。なら、僕も付き合うか。

僕は千夏さんの命令通り、ベッドに仰向けになる。


「あんたは罪人なんだから、おしおきしないとね!」

ズボンの上から、僕のを足でグリグリし始める千夏さん。


手と違って、大雑把で荒っぽい刺激が気持ち良い。

これはこれで良いなぁ…。


「…大きくなってきたわね。そこの警察官。大きくなった玲のを懲らしめて!」


「わかったわ。女王様」


ちょっと待って。警察官なのに、女王様より立場下なの?

千春さんのノリの良さに驚きだよ。


千春さんは僕のズボンを脱がして、しゃぶり出す。

……相変わらずの気持ち良さだけど、これって懲らしめてるのかな?


「玲、脇が見えるようにしなさい!」

ムチで叩いてくる千夏さん。


「わかりました…」

僕は腕を上げる。今の僕は罪人だから、逆らう事はできない。


「良い子ね」

千夏さんはそう言った後、僕の脇を舐め始めた。


「くすぐったいよ。女王様…」

それに恥ずかしい。けど嫌な感じではないな。


「今はお仕置き中なんだから、我慢しなさい!」

脇責めを止めない千夏さん。



 「女王様。玲君の、そろそろ出そう」

千春さん、そんなこと報告しないでほしいよ…。


「なら、しゃぶるのを中止して!」

千夏さんが指示をする。


イク寸前で止められるの? これなら、懲らしめることになるかもしれない。

この状態は想像以上に辛い。


「お願いです。イカせてください」

もう出る直前なんだよ…。


「まだダメよ!」

千夏さんがムチで僕を叩く。


全然痛くないムチで叩かれた衝撃でイってしまった僕。

……千春さんの顔と制服に、白いのをぶっかけてしまった。


「すみません、千春さん」

役のことを気にする余裕はない。


「…女王様。お仕置きの内容を変えてみては?」


千春さん、こんな状況でもなりきるのか。凄いな。


「どんな風に?」

千夏さんが興味を示す。


「玲君の白いのを出し尽くすのよ。女王様もぶっかけられたいでしょ?」


千夏さんの顔を観たら、千春さんを羨ましそうに観ている…気がする。


「…そうしましょう。玲、覚悟しなさいよね!」


その後、僕の手錠は外され、3人で激しいプレイが続行された…。



 「今日はさすがに疲れたわ…」

千夏さんがつぶやく。


「私も…。これ、明日に響くかも?」

千春さんは体力面の心配をしている。


僕もめちゃくちゃ疲れたよ。何回イったかな?

本当に出し尽くしたように感じる。


「玲君、コスプレはどうだった?」

千春さんが感想を訊いてきた。


「とても良かったです。普段しない格好の2人を観ることができましたし、新鮮な気持ちでヤれたと思います」


「そうね、私もよ。またやりましょう」


「アタシ、他にも興味あるコスプレがあるんだ~」

千夏さんは早くも次のことを考えている。



「そういえば千春さん、制服何とかなりそうですか?」

白いのがかかったまま放置してたからな。ニオイが取れるかどうか…。


「大丈夫よ。今時の洗剤は、消臭効果が凄いから。もし取れなくても、玲君にぶっかけられた記念になるし、まったく問題ないわ♪」


千春さんは嬉しそうに言う。千夏さんもあのニオイに好意的な意見を言ったけど

何が2人を惹き付けるんだろう? 男の僕にはわからないことだ。



…制服のニオイの件が解決して一安心したせいか、疲れが一気に来たな。

少し昼寝させてもらおう。

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