今すぐ白いブラを着けるんだ! (ギャグ)

 今日は雨が降っているので、洗濯物をリビングに干している千夏さんの家。

…下着も普通に干しているから、ちょっと目のやり場に困る。


「はぁ…」

千夏さんが洗濯物を観て、ため息をついた。


千春さんのブラが、千夏さんのブラの真横に干してあるのだ。

2人のサイズは全然違う。大きさを気にする千夏さんのメンタルが削られる…。


「一体、いつになったらアタシの胸は母さんみたいに大きくなるのよ…」

独り言のつもりかな? 隣にいる僕にも、はっきり聴こえたけど。


「千夏ちゃん。そんなに大きさを気にするなら、白いブラにしてみたら?」

乾いた洗濯物を畳んでいる千春さんが言う。


「白いブラ? 何で?」

千夏さんが、千春さんに疑問を投げかける。


「白は膨張色なのよ。ブラが大きく見えれば、胸も大きく見えるわよね?」

千春さんが解説する。


そんなの初めて知ったな…。


「嘘でしょ?」

千夏さんは信じられないようだ。


「本当よ。囲碁の碁石って同じ大きさに見えるけど、黒は22・2ミリ、白は21・9ミリなの。だから、白が大きく見えることは証明されているのよ」


さすが千春さん。大人だから博識だな~。


「そうなんだ…。だったら、白いブラにしないと!」

千夏さんは張り切っている。


……大きく見えるって言っても、ミリ単位の話でしょ?

そこまで気にする事かな?


それを言うと千夏さんに怒られそうなので、黙っておく。



「だったら玲、あんたも白い下着にすると良いわ!」


急に僕のほうを観て、千夏さんはそう言った。なんでいきなり?


「千夏さん、急にどうしたの?」


「だって下着が大きく見えれば、が大きいアピールができるじゃない」


そんなアピールしたくないんだけど…。


「それは良い考えね、千夏ちゃん。今度、玲君に白い下着をプレゼントするわ♪」


「はぁ…、ありがとうございます」


話の腰を折るのが面倒なので、一応礼を言っておく。

どうせすぐ忘れられると思うし、気にしないでおこう。



 …と思っていたけど後日、千春さんは本当に僕に白い下着をプレゼントしてきた。


「ねぇねぇ、玲君。サイズが合うか試着して欲しいな♪」

千春さん・千夏さん母娘が僕を見つめる。


「ここでですか!?」

さすがに、観られながら脱ぐのは恥ずかしいぞ。


「あんた…、今更そんな事気にしてんの? それ以上のこと、何度もってるのに」

千夏さんが不満を言ってくる。


気分が全然違うでしょ!


とはいえ、サイズ確認はしないとな。仕方ない。脱ぐとしよう。

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