第三十九話 凍雨の姫君

 



 蜘蛛のモンスターが蔓延るC級ダンジョンを脱出してから、また里葉に連れられて駅前を歩く。今となっては、C級ダンジョンを攻略してもレベルアップのための経験値が足りなくなってきた。


 本当は『秘剣』を連発しボスを瞬殺して、C級を一気に攻略しがっつりレベ上げをしたかったのだが……そう雑に攻略してはレベルだけが上がり、本当の実力が鍛えられないと言った里葉に止められている。


 ただ、止めるのには他にも理由がありそうだったが。里葉、嘘をつく時や何かを隠す時、ものすごくわかりやすいんだよな……


 前までは成長し続けていく、それこそゲームのようなワクワク感があったのに、今はそれを感じられていない。その分、着実に力をつけられている実感もあるし、里葉が指導してくれる。それはそれで、すっごく楽しかった。


 故に、一つ一つのダンジョンで自身の技を磨くことを意識しながら、ゆっくり攻略している。実際、昼ご飯を食べた後突入したのに、四時くらいになってしまった。ボスと戦うだけでも、すごい時間使ったし。


 人々が行き交う歩道。



「……」



 里葉が突如として立ち止まり、後ろをチラリと見た。冷たい視線をどこかへ向けている。


「どうしたんだ? 里葉」


「……いえ、何でもありません。ヒロ。それとC級をもう一つ攻略しようという話でしたが、結構遠くて、ばすに乗らなきゃダメみたいです」


「あ、了解」


 彼女と二人。駅前のバス停に向かう。二人並んで着席して、ダンジョンがあるという場所へ向かった。終点に限りなく近い場所なようで、時間がかかる。





 流れゆく地元の景色。

 揺れるバスの中。運転手のおじいさんの声が、朧げに聞こえた。

 落ち着いた、なぜか安心できる空間。


 乗車してから、すでに結構な時間が経っていた。気づけばうたた寝をしていたようで、彼女の肩に寄りかかっている。彼女の匂い。寄りかかった肩には、男にはない柔らかさがあった。


「す、すまん。里葉」


 バスの窓から差し込む夕日に、彼女の青い後ろ髪が映える。


「……今日はやめにしますか? もう、そろそろですけど」


「いや、前だったら絶対にこんなことなかったんだけどな……大丈夫だ。すまん。ありがとう」


「大丈夫ですよ。次は、ヒロが肩貸してくださいね?」


「……ああ」


 お金を払って、二人でバスを降りる。おじいさんが何故か俺と里葉のことを、微笑ましそうな視線で見つめていた。






 バス停から降りた先。道から離れて少し歩いていけば、一面の田んぼがあった。薄い雪に覆われたそれを見て、里葉が感嘆の息を漏らす。


「ヒロ。あそこの田んぼのど真ん中です。人の土地なので、透明化使っていきましょう」


「そうだな。手、繋ごう」


 肌寒い冬が残る日。透明化のためだけど、彼女と手を繋いで暖かさを分け合った。


 雪がほんの少し積もった田んぼ道を歩く。ザクザクとなる、薄雪を踏みしめる音。


 彼女と二人立った、その中央。


 ダンジョンの渦がある場所で、彼女が言った。


「ヒロ。今まで私はC級ダンジョンの攻略に、必ず同行してきました。それが、ルールだったからです」


「そうだな」


「しかしながら、ヒロは常に『何かあった時は私がいるから問題ない』という状態で、攻略を続けてきたということになります」


 手を離そうとして、俺の人差し指だけを掴んだ彼女が言う。彼女は零すように口にした。


「ヒロ。今から一人だけで、ダンジョンを攻略してきてください。それに成功したら二人で、B級に突入しましょう」


 心臓が一度強く跳ねる。この提案の意図はすぐにわかった。


 彼女はおそらく、俺を試そうとしている。無意識のうちに覚えていた、常に彼女がいるという感覚。それを失くした状態でC級ダンジョンを一人で攻略してみせろと言っているのだ。


 ここのところ、B級ダンジョンに突入することを躊躇うような仕草が多かったが……気が変わったのだろうか。いや、俺もそれだけ実力をつけたということなのだろう。


「分かった。一人でやってみせる」


「ヒロ。武運を祈ります。いってらっしゃい?」


「……ああ! 行ってくる!」


 ダンジョンシーカズのカメラモードを起動する。渦にスマホをかざし、何も変わらないはずなのに、無駄に力を込めて突入ボタンを押した。


 こちらを見送るようにしていた彼女が、微笑を残し背を向ける。


 冬風に靡くコートの裾。棚引く雲が泳ぐ空。


 最後になぜか、金青の魔力の片鱗が見えた気がした。







 薄雪の積もる田んぼの中央。広龍を微笑みながら見送った彼女は表情を変え、凛として立つ。


 里葉が彼を一人送り出したのは、決してC級ダンジョンを攻略できるかどうか確かめるためではない。B級の許可を出したのも、強い動機を与え、一刻も早く彼を遠ざけるため。


 彼女は気づいていた。この渦を中心として、密かにが張られていたことに。


 それは、彼女がよく知る妖異殺しの技。


 彼女が真剣な表情で、口を開く。



「名を名乗りなさい。痴れ者」



 誰もいないはずのそこで、鈴のように響き渡った言葉。

 誰からも反応はなく、音のないこの世界で冬の静けさのみが残る。


「……」


 里葉がコートの裾から一つ金の正八面体を取り出して、それを空中で展開した。


 金色の槍となったそれが天を駆け抜け、唸り声のような風切り音を鳴らす。それは貫くように田んぼの茂みに突き刺さった。


「次は当てます。出てきなさい」


 その時。田んぼの草陰から現れたのは、和装を身に包み武器を手にした男六名。顔を布で覆い、正体を隠す彼らは潜んでいたようだが、見抜いているという里葉の警告を受けて大人しく出てきたようだ。


 戦闘態勢にある彼らは想定外であったのだろう。何かに驚愕し仲間内で囁き合っている。


「……この金色の退魔具。もしや……『想見展延式 青時雨』? 伝承の剣が何故ここに」


「待て。同志。あの者の容貌を見よ」


 彼らは困惑する。彼らがここに訪れたのは、『ダンジョンシーカーズ』上位プレイヤー、倉瀬広龍を殺害するため。しかしそこで彼らを待っていたのは、只者でないことだけは分かる不思議な少女だけだ。



 冬の世界にただ一人君臨する妖異殺し。その姿は、一種の完成された美しさを孕んでいる。



 妖異殺しとしての誇りと可憐さを併せ持ったその姿に、六人の中で最も年老いた男が、しゃがれた声で思わず口にした。


 特徴的なその容姿。彼らを圧倒する覇気を思えば、彼女が誰か分かる。


「金青の後ろ髪に金色の武装……そして澄み渡る青色の瞳……」


 彼女の正体に気づいた老人が戦慄する。

 信じられないという声色で、彼は呟いた。


「まさか……『凍雨いてあめの姫君』?」


「あ、“雨宮最後の妖異殺し”が何故ここにいる!? あ、あり得ん!」


 驚愕し、それぞれ言葉を残す男たち。想定外の事態を前に、苦悶の表情を浮かべながらも彼らは臨戦態勢を解かない。


「……雨宮様。道を、開けていただきたい。我らはその渦に突入した小僧を討ち取らねばならぬ。これは、妖異殺しの誇り故に」


「それを聞いて、私が道を開けると思いましたか」


 凍てつくような声色。それは、一度も彼女が彼に向けたことのないものだった。


 その一言を聞いて、老いた妖異殺しがゴクリと生唾を飲み込む。数的有利を持ち、かつ彼女よりも年功があるにもかかわらず、明らかに気圧されていた。


「……倉瀬広龍を守り扶けるのが私の役目。押し通りたくば、まずはこの雨宮里葉を討ち取ってからにしなさい」


 瞳に魔力の輝きが灯る。立ち昇るように、金青の輝きがこの世に色を残した。冬空を下地に作りげられたその色彩は、いかなる妖異殺しにも負けない。


 老人の頬に冷や汗が伝う。


 彼らと彼女の間にある差を理解できるほどには、彼らは手練れだった。


「降伏すれば、手傷は負わせません」


 背景にいる黒幕を知るためにそう言葉を残した里葉。しかしその殺気からして、


 その圧が、彼らにも伝わっている。彼らが必死に抵抗するように、全力で魔力を発露させた。



 相克する魔力の奔流。吹き飛ばされていく冷気。



 男六人の魔力を掻き集めても、冬の空を染め上げる金青に勝てない。


 棍棒を手にする男が、緊張から息を荒げさせる。滝のように汗を流して、冬空の下に湯気が立ち上っていた。



 凍雨いてあめの姫君。



 高位の妖異殺しの中でも、二つ名を与えられるものは中々いない。その中でも特に知られた戦姫の名。


 無論、その若さもあろう。その美貌と憐れな運命ゆえに、知られているとも言える。しかしながら、彼女がその名を轟かせられたのは正しくその術のため。


 里葉の放つ威容は妖異殺しとして、至高の領域に達していた。


 相対する男たち。その中でも状況を冷静に見ていた若い妖異殺しが、老人に向けて言う。



「……撤退を具申します。今の我々の装備では、決して彼女には勝てません」


「却下する。”凍雨いてあめ”の風聞に惑わされるな。このまま雨宮を制圧し、その後小僧を討ち取る」


「し、しかしその風聞が事実であれば我々は━━」



 その時。田んぼ道の中央に立つ里葉が、裾から金の正八面体を、撒き散らすようにバラバラと落としていった。


 冬の陽光を浴び反射する金色。雪に突き刺さり地に散らばるそれは、数え切れないほどで。


 冷静に状況を見ていた若い男は、恐怖を抑えようと歯を食いしばる。


 地から飛び立つように、冬空に浮かび上がるを見た。


「まずい……」


 意のままに形状を変え、空を自在とする金色の武装たち。



 そこには、剣があった。


 槍があった。大鎚があった。棍棒があった。ランスがあった。ハルバードがあった。大鎌が、戟が、偃月刀があった。


 古今東西ありとあらゆる武装に変じた”青時雨”が、空を行き彼らに鋒を向ける。



 今なお臨戦態勢を解かぬ男六人を見て、里葉が口を開いた。彼女に躊躇いはない。



 金青の魔力は、爆発するように。


「……『透き通るように 消えてしまえば』」


 彼女の根源となる、願いを込めたその言霊。



 空に浮かぶ金色の武装たちが、


 文字通り透き通るように消えていって、誰も認識できなくなった。男たちが辺りを見回し、全力で消えた武装の在り処を探すが、姿



 『凍雨いてあめの姫君』と呼ばれた妖異殺しの伝聞は事実だったのかと、今更焦り出した老人が叫ぶ。



「み、皆の衆! 全方位からの攻撃に備えよ! いかなる特異術式であろうと、何らかの兆候はかならガふがぁああッ!!」


 強烈な衝撃を受けたかのように、突如として老人が横殴りに吹き飛んだ。受け身も取れず体を田んぼに打ちつけた彼は、予期せぬ激痛から苦悶の声を上げる。


 何が起きているか理解できない。なんの予兆もない。


 老人の隣にいた男が、里葉の姿を探しながら叫ぶ。目を剥いて必死に探しても見つからない。居場所が分からない。


「い、一体何が起きてッ! がぁああくぁあああッ!!」


 叫び取り乱していた男は削り取るように背を斬り裂かれ、血を吹き出し倒れた。雪白に染まっていた田園に赤い斑点が飛び散る。男は体を斬り裂かれて初めて、背後に何かがいたことに気づいた。



 何も見えない。何も聞こえない。何も感じない。察することなどはできない。




 この世界が、彼女が許さない━━━━




 また一人。何かに後頭部を突如として殴打され、脳震盪を起こし妖異殺しが倒れた。


 ”凍雨”の恐怖に苛まれた二人の男が、背を向け逃げ出す。駆け抜けた先。粉砕されるように真正面から吹き飛ばされた彼らは、完全に制圧された。


 残るは一人のみ。


 裾の長い、着物のようなコート。手にするは金色の杖。

 再び姿を現した里葉は空に浮かび、男たちを見下している。


 凍りついたような表情。その瞳には色がない。


「チィっ! 堕ちろォッ!! 凍雨姫イテアメヒメぇええええええええええッッ!!!!」


 若い妖異殺しの男が、火事場の馬鹿力で手にしていた刀を投擲する。

 魔力が込められたそれは、空を突き進んで。


 コン、と響く軽い音。

 彼女の目の前。必殺の威力が込められたはずのそれは空中にてに弾かれ、田んぼに落ちていった。


 刀を投擲した男が、呻き声を漏らす。


「降伏なさい。これ以上の交戦は無意味です」


「……くそがッ!」


 里葉の声を聞いてもなお諦めず、素手で格闘の構えを取る若い妖異殺し。大きくため息をついた彼女が、鷹揚に右手を伸ばす。その姿はまるで、何かを放とうとしているようだった。


 その刹那。一度彼女が腕を下ろす。それは、近づいてきた存在に気づいたため。


 彼と里葉の間に割って入るように、田んぼを這いつくばり老人がやってきた。雪と土が付着した顔。どうやら、初撃を貰ってなお気を失っていなかったらしい。


 鬼気迫る大音声。感情任せの、怒りの叫び。



「……雨宮ぁあああああああああ!!!! 貴様らが落ちぶれていなければ、『ダンジョンシーカーズ』なるものもそもそも必要なかったのだッァ!!」



 目を真っ赤に充血させ、老人は怒り狂い、唾を撒き散らし空に向かって叫ぶ。若い男は里葉を前にしていることも忘れ、その姿に唖然としていた。


「廉直なる高祖の名を辱めるだけでなく……妖異殺しの誇りも忘れェッ!!」 


「……黙りなさい」  


「雨宮里葉ァ!! 貴様の、雨宮の行く先は知っている。ハハハハ!! なんと憐れな。せいぜい媚を売り寵愛を受ければよかろう。雨宮の姫君ィッッ!!」


「……黙れと、いっているって、きこえないのか」


 空中にて翻り、姿を消す彼女。



 凍りつくような殺気が、世界を包む。

 それはまるで、温度を失ったかのよう。



 瞬間。老人が再び叫んだ。


「妖異殺しの誇りの下ぉおおおおおお!!!! 自決せよォッ!! 我らが正体、明かす訳にはいかぬッ!!」


 老人の真横に現れる里葉。彼女が魔力の刃を灯した杖を振るい、それが彼の首を断つ直前。

 何かをトリガーとした六人の体が灰となりて、爆発四散した。苦悶の声すら上がらず、彼らは文字通りこの世を去る。



「……そんな」



 雪と灰の残滓が残る、田んぼの中央。


 倉瀬広龍の殺害を目的とし、妖異殺したちが襲撃を仕掛けてきたということの意味は大きい。彼女がずっと調査を続けているあの水晶と合わせて、考えなければいけないことが山ほどある。



 それでも、彼女は。


 ただ孤独に。


 を胸に抱いて、寒空の下。

 冷たい、凍った感情の涙を流した。


 嗚咽が響く。









 C級ダンジョンの攻略を完全なソロで終え田んぼに帰ってきた俺は、しゃがみこんでうずくまる里葉の姿を見つけた。その後ろ姿はどうにも寂しくて、彼女がひどく落ち込んでいることが一目見てわかった。


 何が起きているのかは分からない。ただ全てを投げ出して、という子供のような姿を前に、いてもたってもいられなくなった。


 俺の接近にも気づかぬ彼女に、上着を脱いで肩に掛ける。もしかしたら、さっきの彼女もこんな気持ちになったのかもしれない。彼女がしてくれたことを……俺にはできないけれど。


「……里葉。無事、帰ってきたぞ。どうしたんだ?」


「あ……ヒロ。なんでも、ありません」


「……それは無理があるだろう」


「いえ、渦の前で一人待っていたら寒かったので、しゃがみこんでいた、だけですよ?」


「…………待たせて悪かった。俺一人での攻略に成功したぞ。里葉」


「やっぱりヒロは、すごいです、ね」


「……とりあえず、帰ろう」


「はい」


 ふらふらと立ち上がった彼女が、こちらを見る。

 彼女の瞳が、濡れているような気がした。






 帰りのバス。暗くなってきた道を進むそれに、乗車してる客は俺たち以外いない。後部座席。二人並んで座る俺たちの雰囲気は、行き道の時と全く違う。


「ねえ、ひろ」


 明るく返事をすることを意識しながら、彼女へ顔を向ける。


「どうしたんだ? 里葉」


 呼びかけたのは向こうだというのに、彼女はなかなか言葉を発さない。きゅっとした、今にも泣きそうな顔つきで、彼女がこちらを出来るだけ見ないようにって、前の方を見ている。


「……里葉。夜ご飯は、何を食べたいか? 今日も、お、俺のおごりだ。まだ、里葉が食べたことのないごちそうがたくさんあるぞ。今日は寒かったし、暖かいものを食べに行こう。あ、暖かいものじゃなくても大丈夫だからな。里葉の行きたいところに俺も行きたい。も、もしかしたら、また回転寿司にちゃれんじするのもいいかもな! まだ食べていないのも沢山あるし━━」


 流れを断ち切って、ポツリと漏らす言葉。


「行きは、わたしがやったから。肩、貸してくれませんか」


「…………いくらでも貸す」


 俺の返事を受けて、ぽすっと勢いよく寄りかかった彼女が瞳を閉じる。すぅすぅと息をして、泣き疲れた子供のように彼女が眠りについた。


 ゆっくりと手を伸ばして、彼女を守るように、思わず頭を撫でる。


 一体何が原因なのか。何があったのか。それは分からない。けれど、雨宮里葉という人の根源に、触れる時が近いのだろうと確信していた。



 里葉を……彼女を……ここまで追い込んだ奴は誰だ? 俺か?



 彼女に抱いていた好感情が全て転じて、まだ見ぬ敵への悪感情となる。この感覚は、まるで、おれのだいじなひとを侮辱しやがった、アイツを殴ったあの日と同じ━━━━


 もしこれが、何者かの手によって行われたものならば。


 それで里葉が、悲しんでいるのなら。




 誰かは知らないが……








 許さない殺す








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