人形の夢 (一)
お城。その外観は紛れもなく童話に出てくるようなお城そのものだ。
車で旅行へ行くときに見かけたことはあったし、この街では有名な建物だ。とはいえ当然誰も行ったことはない。経路としては高速道路を一区間だけ走って最寄りの出口から一般道へ入るのだが、生まれ育った街といえどそこへ行くのは初めてだ。
街の北方の山の中にあるそれは節操のない地方振興の遺物と言うべき棄てられた結婚式場だった。聞くところによると構想としては内側も本物の城さながらの調度品を揃え、地方から泊まりがけでやって来る参列者のために多くの部屋が造られるとともに、式は豪華な大ホールで行われるはずだった。
しかし開業前に不景気となり開業することもなく門は閉ざされた。巨額の負債を抱えた権利者は雲隠れ、一説には不幸に遭って消えた。権利者と連絡が取れないため行政もそう手が出せず、解体も観光・商業施設にするのもできず放置された。以来、北へ向かう高速道路を走るドライバーたちの目を賑わせるだけとなった。
それが、表向きの理由。
錬金術師。賢者の石と呼ばれる、ありふれた金属を金へと変える石を求める者たち。
「まあ、“金”はどちらかというと例えみたいなものだ。永遠に不変であり、純粋であり、完全な存在。その象徴に過ぎない」
彼らは全てを生み出す究極の一である神、そのイデアである金を求める求道者たちだ、と付け加えた。だから大金持ちになるのが目的じゃない、とも。
その賢者の石を得るための秘蹟が
大いなる作業は三つの段階からなる。
最初は
第二の段階が
そして最後が
「そして彼らが世界を構成する三つの要素、三元としているのが硫黄、水銀、塩。爆発して火を放つ硫黄が男、水のように形を変えて流れる水銀が女、燃えも変形もしない不変な塩が司祭と対応している。司祭のもと男と女が結ばれる、対立する存在が一つの不変な存在になることを、彼らは哲学的結婚と表現した」
だから、結婚式場でもしやと思ったという。そうすると、と和朔が頭の中を整理した。
「しかし城跡、聖アリン、結婚式場の三つがこうも綺麗に正三角形に並ぶでしょうか。あまりにもできすぎている気が……」
「できすぎているんだろうな。これを仕掛けている奴——が本当にいれば——そうなるように造った。一番新しいのは城だが、これでも何十年前のものだ。使えそうな城跡と聖アリンを見つけて、それに対応する場所に結婚式場自らを構えた。何十年にも及ぶ膨大な手間と時間をかけて、とうとうこの儀式を完遂する準備が整ったというところかな」
その誇大妄想としか思えない儀式のために、京子やその両親、彼女の仲間たち、そして僕たちが知らない過去にもきっと犠牲にさせられた人たちがいる。その道を今、僕らも辿ろうとしている。
午前十時ごろ、高速道路をあまりスピードを出さずに走っているとお目当てのお城が見えた。
「あれですね……まぁいつも通り、としか」
車窓から見えるお城は山の木々の間から藍色の三つの屋根を突き出していた。左の尖塔は1番長く、藍色の軸先を天に向けた鉛筆のようだ。次いで少し低く形も縦長の直方体の塔が右に見える。大小二つの塔の間には大きくて広いピラミッド型の大屋根をもった主棟がどっしりと構えている。遠目に見てもちょっと刺々しさがある。
確かに何かをやらかすなら見るからにお誂え向きの場所だろう。しかし本当に、見慣れたあそこに事件の鍵があるのだろうか。
何であれ車を走らせている以上、もうしばらくで着くはずだ。
一般道への出口を示す看板が見えた。高架から見るにどうも寂れた山道を走ることになる気がする。城の心配よりもちゃんと辿り着けるかが心配になってくるのを感じた。
予想通りお城への一般道は不安になるような山道だった。山につづら折りの一本道が整備されているだけの道で、今では林業関係者か山中の送電線を点検する人々しか通らないのではないかと思われた。目的のお城はその一本道からひょっこり生える枝道の先にあったが、枝道自体が入ってすぐの所でUターン用の空き地を備えた通行禁止のゲートで塞がれていた。ゲートの先は整備もろくにされていないようで、車で行けるのはここまでだ。
「ここからではよく見えませんけど、歩いても時間はそうかからなそうですね」
前方ずっと先で道が左にカーブしているが、おそらくそこからそう遠くない所に目指すお城はあるのだろう。
そういえばと思い至る。車の中では気が付かなかったが、市街地ではよく聞いていた蝉や鴉の声はしなかった。静寂で、風すらも騒がないようにしているようだった。
「あまり静かすぎると、かえって何かそうさせている意志があるんじゃないかって思うよな」
車を降りてからの道は草木が茂っているとはいえ、結婚式場用の通りの名残として歩きやすくはあった。そしてあのカーブを曲がると彫刻や花壇で両脇を飾られた坂が現れた。
何だって?
彫刻が、花壇がある。
それは翠も同じだった。二人の歩みが同時に止まった。息を潜めて周囲の気配を探るよう集中する。しかし、何も感じない。踏み出すべきか迷う。この整えられた道は部外者を歓迎するためなのか、ただ主人が綺麗好きなだけなのか。後者だとするとそこへいきなり踏み込むのは躊躇われたが、かといってこれを見ただけで帰るわけにもいかない。
獅子の彫刻は一点の汚れなく清められていて、花壇には赤い薔薇と白い薔薇が咲いていた。
「赤い薔薇は硫黄、白い薔薇は水銀の象徴だ。獅子は錬金術全般でよく見かける。こんなに気分の悪い出迎えは初めてだ」
翠の憎々しげな声が響く。
「相手もこちらのことが分からないうちは、いきなり大それたことはしないだろう」
翠さんはそう言って先に進んだ。そうであってくれ、そう思いながら僕も続いた。
花と彫刻の間を抜けると、とうとう城が目の前に見えた。これまで高速道路から上側を遠目に見ることしかなく、表面はタイルで覆われていると予想していた。しかし間近で見ると壁は実際に荒削りのブロック積みで造り上げられていて、一つ一つのブロックの表面は山地のように複雑に凸凹としていた。非常に手が込んだ建物だ。
そして結婚式場だけあって大きな玄関に面した前広場には建物の中から広い道が伸びていた。新郎新婦のウェディングロードだろう。気後れしながらその道の端を歩き城へと入っていこうとする。入口を入ろうとした時、上を見上げると紋章のような絵が刻まれていた。三羽の鳥が羽を広げ円を描いている。右下が黒い鴉、左下が白い白鳥、そして上が赤い不死鳥。それぞれ、黒化、白化、赤化のシンボルだ。そして円は完全なる図形。
玄関の広い空間には、左右それぞれに上階と地階へ向かう階段があり優美な曲線を描いている。そしてウェディングロードから続く広い道はそのまま奥のこれまた大きな扉へと続いていた。おそらく披露宴が行われるホールだろう。
上階、地階、ホール、どちらへ向かうべきか。玄関先に立って考えた。どのような危険があるか、いやそもそも危険があるかも判然としていない。ただ、これまでの陰惨な事件と関係しているなら危険があると考えるべきだ。
その時奥の扉の向こうから微かな音が聞こえた気がした。この静寂の中で、神経を研ぎ澄ましていなければ気づかないような音だった。翠さんの方を振り向くと、彼女も音に気がついたようだった。
「今、音が……」
彼女はこくりと頷いた。しばらく身構えて待ってみたが、それ以来音はしなかった。
「おかしな仕掛けは無さそうだ。……入ってみるか」
僕は慎重に大きな扉を開けた。扉の向こうは予想通りホールだったが、その聖堂の荘厳さに驚いた。中央の道の両脇に何十人の参列者でもテーブルを囲うことができる広いスペースがある。両側の壁には高さ四メートルはあるステンドグラスが何枚も嵌め込まれ、それらの間から装飾を排した太く白い柱が高く伸びていた。柱同士は複雑な数学的曲線を思わせるアーチで天井を構成し、その天井からは巨大な蜂の巣のようなシャンデリアが吊るされていた。
そして道の終端である最奥には新郎新婦が司祭の前で永遠の愛を誓う高台が設けられていた。段ごとに両脇に獅子の像がある五段の階段。その上の広間にはやや曲線的な十字架があしらわれた司祭台がある。高台の背景には三枚のステンドグラスがあり、向かって左が太陽、右が月、中央は実のなった木が図示されていて、太陽の前には上が黒い杖のようなものが立っていた。ちょっと奇妙に感じたのは高台のウエディングロードを遮るようにケーキカット用かテーブルが据え付けられていた。よく見るとそのテーブルの脚も妙で、それぞれ獅子の後脚を模していた。新郎新婦がウェディングロードを歩んで高台を登るなら、このテーブルを迂回するか一旦二人が離れなければならない。ちょっと邪魔じゃないだろうか?
ちらと翠さんの方を振り向くと、彼女は高台を見つめていた。
「『哲学者たちの湯殿』だ……」
彼女が呟いた。その声には感嘆さえ滲んでいるようだった。
「何ですか、それ」
「一六○六年、リバヴィウスの『錬金術』で描かれた絵だ。五段の階段の獅子はそれぞれ五つの金属を表す。太陽は男と硫黄、月は女と水銀、百合のついた笏丈は永遠の象徴。木は金の実をつけ、司祭台の十字架だがあれは十字の先端が円になっていて林檎を表す。ヘスペリデスの黄金の林檎」
「じゃあ、あの邪魔なテーブルは」
「一頭二身のライオン。硫黄と水銀が結びつく様子。…..絵の通りだ。あの場所でいいんだ。一度男と女が分離され、それぞれ単一となってまた一つに結ばれるから」
「それなら、ここ教会は、墓、ですか——」
「墓は塩の象徴。塩の司祭のもとで硫黄と水銀が結ばれる『哲学的結婚』——錬金術の完成」
誘われるように、足が祭壇へと向かっていた。杖の先には百合と聞いてときに違和感を覚えた。遠目にも、その杖の先は黒だ。
そして近くで覗き込む。杖を目にして身体中に緊張が走った。
杖の先を飾るものこそ、消えたはずの黒百合の花だった。
燃やしてください、京子の言葉が蘇る。こんなものを、残すことはできない。
翠も同じ結論に至った。彼女が黒百合に手を掛けた、その時——
背後の入り口に気配を感じた。本能的な直感で体が弾かれたように二人は別々に横に飛んだ。二人がそれまでいた場所に細い糸がピンと伸びていた。消え入りそうな細い線を辿って視界が入り口の方を捉える。そこに一人の女——と思われる、顔を隠した和服姿のものが立って、右腕を突き出している。
その手がくいと曲がる。それに応えるように直線だった糸が手の方から曲がっていく。糸が引かれたのだ。糸——ピアノ線が女の元へ戻っていく。
その女は白無垢に身を包み、その顔は頭を覆う綿帽子に隠れて下半分しか見えない。
何とも印象の悪い初対面の瞬間が過ぎた。僕と翠さんはその場で体勢を立て直し、その間に白無垢の女は上げていた腕をゆったりと下ろした。
「ごきげんよう」
女が喋った。よく通る聴き心地の良い声だった。
「その花に触れられるのは、お止めになって」
触れる、その言葉が破壊を意味しているのは明白だった。
「お前が一連の事件を仕掛けたのか。私たちはそれを止めに来た」
「私は、我が主にお仕えする身です」
「そいつはこんなものを造って何をする気だ」
「我が主の望みは、永劫にして無謬の完全なる存在になること」
女がそう言って伏せていた顔を上げた。女の顔が露わになる。
魅入られる。
その大それた言葉こそ、この浮世離れした存在には相応しい完璧に均整のとれた顔だった。
翠の眉間に微かに皺が寄ったかと思うと、また質問を重ねた。
「じゃあ、お前は何者だ」
「私は、完全なるヒトです」
「——いや、お前、人形だな」
その言葉を受けても、一見して女の顔に一切の変化は無かった。しかしその場の空気が変わった。屋内とはいえ夏の生暖かさを含んでいた空気が急に
「…だったらこっちは」
翠はそう言うとバッグから一振りの短剣を取り出した。その柄は片手もちバーベルのようにIの字型にグリップがくびれた、膨らんだ持ち手の両端には太陽を模した小さな円の模様が彫られている。そして刀身は奇妙に湾曲しているが両刃の剣だ。両刃の中心に葉脈のように一本の筋が走っていて、刃は無数の波が重なったような波紋を描いている。それはダマスカス鋼の刃、アラブの戦士の短剣、ジャンビーヤと呼ばれる短剣だった。
そして翠が剣を放る。宙を舞う剣はステンドグラスの光を受け煌めいたかと思うと、剣から黒い雲のようなものがあふれ出た。黒雲はぶわりと広がるとその先が幾つかの支流に割れ、次いで全体が凝結した。するとそこに一人の人間の黒い影が現れた。
黒い影は全身が薄いローブのような布で覆われ片手に盾をさげている。しかしそれは全て黒い影だ。唯一もう片手に握られたジャンビーヤの短剣だけが冷たい光を放っている。
剣に閉じ込められた砂漠のイスラム戦士。午後の陽光に照らされたキリスト教会の中、その黒い影の姿はあまりに異様だった。そして戦士が見据える先には白無垢の女、人形。すべてがちぐはぐな狭い空間の中で、互い必殺の意図だけは奇妙にも一致していた。
翠は笛を構え対峙する二体を見つめた。
「私はこれで手一杯だから——お前は私を守ってろ」
守れって言われても、和朔が戸惑うよりも早く二体は激突した。
戦士が力強く踏み込むと、人形も腕を薙ぐ。その腕の先からはさっきのピアノ線が何本も伸びて戦士を切ろうと襲い掛かる。しかし戦士は咄嗟に転がるように上体を倒し、盾をほとんど水平に構えると、盾の膨らみを撫でるようにピアノ線が逸らされる。そのまま戦士が人形にたどり着くが速いかと思われたが、人形は腕を薙いだ勢いで一回転するとそのままもう一方の腕を薙いで筋交うようにまたピアノ線を広げた。戦士は動物的直感とでも言うべき反応速度と爆発的な筋肉の力ですんでで飛び退いた。互いに恐るべき力と速さ。人間が何かを差しはさむ余地は一切ない。
猛烈な勢いで飛び退いた戦士の体が祭壇側の壁に激突する。その瞬間石壁に穴が空いたかと思うと、そこに奇妙な狭い空洞が現れた。
その空洞の中から縮こまった十五くらいの少年が姿を現した。
なんで壁の中から少年が——呆気に取られていると人形の血も凍るような声がした。
「あら…そこにいたのね、行也」
立ちあがろうとする戦士の戦士の脇から見える行也と言われた少年は、戦士が激突した衝撃か、力なく地面に横たわった。人形の冷酷な微笑が少年を捕らえた。
その瞬間僕は走り出した。理由など分からないが人形はあの少年を殺すつもりだ。既に人形は腕を曲げ彼をピアノ線で切り裂こうとしている。咄嗟に破れかぶれの声を張り上げた。
「上!」
人形の目が一瞬僕の目線と声に従い上をちらりと向いた。
そこには、何もなかった。ただの嘘だった。
しかし戦士にはその一瞬の隙は十分な時間だった。その瞬間、戦士は人形に向かって弾丸のような速さで短剣を投げつけた。ピアノ線を放つには腕を裏拳のように薙ぐから、ために人形の右腕は左肩へ寄せられていた。その右腕、正確には白無垢の振袖を短剣が貫いた。短剣はそのまま左腕を覆う布も貫き、ついに背後の石壁にキインと甲高い音を立て突き立った。人形の両腕は石壁に縫い留められてしまった。
動きを封じられた人形を見つめる翠の手にはいつの間にか別の笛が構えられていた。腿の長さほどある紅い長笛で、端が小さなダイヤルになっている。それを左手の指先でくいと回すと、大きく息を吸って、長笛を吹いた。
教会の中がほのかに暖かくなったように感じた。しかし人形のいる場所はそうではなかった。
人形が燃えている。白い顔と手は一瞬にして焼けただれ、裏の黒い木肌が覗いている。そして白無垢もさらに眩く輝いたが、それは灼熱の光だった。
人形を燃やしたのは翠の長笛だった。ダイヤルにより長笛の穴の一つ一つから発される音のタイミングが極わずかにずらされることで、ある方向におけるそれらの音の位相をぴたりと一致させる。音同士の揺れが完全に一致して高めあうことにより特定の方向に猛烈な力を集中させる指向兵器、言わば潜水艦の
燃え上がる人形はもがいた末に右腕が剣を離れ自由になった。その右手が人形自身の背を突き破った。がちゃりという音がすると、人形を覆うように背から銀色の膜がその体に広がった。銀色の液体——水銀だ。
水銀は人形の体を覆って消火活動をしている。水銀の覆った場所の火は消し止められ、その膜にまだ燃えている場所の火の光が反射して人形が輝いて見えた。しかし既に遅かった。ほとんどの火が消されたが、人形の体はがくりと傾いて石壁に縫い留められた左腕だけを上げながら床に倒れ伏した。やがて最後の火が消えると同時に左腕もばたりと地面に落ち、ついに動かなくなった。本当に死んだよな、と少し間が空いた。
「なんだったんだ、あれ…それに…」
そう言って翠は人形と少年を交互に見比べた。謎の教会、殺されかけた少年、水銀を噴き出す人形。一体ここで、いや一連の事件で何が起こっているのか。
その時焼けた人形から遅れた断末魔のように、びゅんと何かが発されたのがわかった。それは形をもった銃弾でも光でも風でもなかった。なんらかの意図で放たれた魔力のこもった何かだった。
“復讐するは我にあり、我これを報いん”
嫌な予感がする。ふとその言葉が浮かんだ。まだ終わっていない。それだけは確かだった。
少年の元に駆け寄って起こそうとする。が、その頬は真っ赤で身体が異様に暑い。ひどい熱中症だ。夏の暑さの中、ずっと壁の壁の中に閉じ込められていたのだろうか。ともかくすぐに治療をする必要がある。
翠がここは早く出よう、と言って続けた。
「私はこの子を運ぶから、お前はあれを」
そう顎で示す先にはまだ煙を立てている半焼した人形があった。
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