言の葉連れつれ(2)

夕映え

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　朝の風景も素敵

　夕の景色にも心奪われる

　少しだけ顔を上げれば

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　この「言の葉」で朝の言葉がわりと多いのは、朝の自然に私が接すること多いからでしょう。

　でも、どちらかといえば、皆さんは夕暮れ時のほうが接すること多いのではないでしょうか？

　朝焼けよりも、夕焼け。

　見ること多いのは。

　夕映（ゆうば）えで赤く染まる空。

　長く伸びた影ももう、日が沈めばぼんやり。

　疲れた……。

　と、顔も上げられないのが「誰そ彼（たそがれ）とき」。

　熟しきった柿がゆっくり落ちるような、大きな夕日。それも山に帰って薄暗く。その前、夕暮れのマジックアワー。オレンジも入った赤に西の空が染まっていて、ふと顔を上げればその美しさに息をのむ。

　明日もまたがんばろう。

　それとも、今日も一日お疲れさまと自分をねぎらいましょうか。

　暖かい家に帰って、出迎えてくれる人の顔を思い浮かべますか？

　朝日に今日を想うなら、夕日に明日を想う。

　自然の美しさは日々の営みのなかにも溶け込んでいます。

　ほっとする瞬間、自然の優美な姿にも感じていただければ。