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 日本でも、諸外国でも

 夜を照らす月を称える言葉は驚くほど多い

 今昔、人を魅了する神秘、魔性さえ、月には秘められて

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 日本の月読命つくよみのみことのように、月を男神おがみと当てられることもありますが、世界を見れば月は女神と相場は決まっている?


 ギリシア、ローマの、セレネ、アルテミス、ルナ、ダイアナ。

 古代オリエントなら、主神ともされるイシュタル。金星と共に月もつかさどります。

 中国神話には嫦娥じょうが、悲しいお話もあります。

 日本のかぐや姫も、月へと帰っていきます。


 潮の干満を引き起こし、地球とは切っても切れない関係にあるお月さま。

 月はまた、女性にとっても切り離せない関係があります。

 神秘的な美しさもたたえつつ、月の女神が女性の守護神であること多いのも、当然のことだったでしょう。


 夜道を照らす月は、昼の太陽とは違った大切な道しるべ。

 農事歴ともなり、月の姿に一年を測りました。


 月明りにはどこか、男性は母性も見たのかもしれません。

 夜の暗さに怯えるところ、優しく抱きしめてもらえるような。

 それもまた、月を女神とする所以ゆえんかも。


 夜空に浮かぶ月に様々、想いを馳せる。


 今も昔も、夜が暗くても、明るくても、そこは変わらない。

 

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