オオカミの語源は「大神」に求める事ができると一説には語られていますからね。柳田国男の説によると、妖怪は信仰を失った神の慣れの果てであると言いますが、オオカミもその例に漏れず、江戸に入ると海外より狂犬病などの病が流入しました。そしてそれにより、オオカミは神聖なものから人を害するものへと零落し、その神格を喪失します。
「送りオオカミ」などの妖怪が、かろうじて人に益する概念を孕んでいるのは、恐らくその名残であり、農耕中心の日本において、害獣を駆除するオオカミの偉大さを、日本の主神である「天照大神」などに用いられる「大神」を用いて表現している事は、いかにオオカミという動物が日本人にとって崇拝される存在であったのかを端的に形容しております。
作者からの返信
妖怪は信仰を失った神のなれの果て…なるほどですね。
オオカミが絶滅した今、神としても妖怪としても、オオカミの存在は日常から失われてしまったんでしょうね。
古来より狼は大神に通じるって言われてるしね。
人は、忘れられると本当の意味で死を迎える
神は、信仰を喪うと死を迎える……というか消滅する?
うまいなぁ…
作者からの返信
ふふふ