勇者一行の最後

 王様に呼び出された勇者一行。

 勇者、戦士、魔術師、僧侶の四人組だ。みんな生まれも育ちも種族も歳もちがう。勇者メンタルは、南の田舎の生まれで種族は人間。戦士はドワーフ族で北の渓谷から来たという。魔術師は東の国にある田舎から出てきたという。魔脳の才覚は誰よりも認めるほど凄腕で名の知れた魔法使いの弟子とのこと。僧侶はメンタルと同じ田舎の出身だが生まれは不明で。小さいころに戦争により親を亡くし、メンタルがいる孤児院で育った。そのときに知り合いになった。

王様「えー…勇者一行殿、今日から魔王退治に行ってもらう」

勇者「なーんか、やる気ないな」

魔術師「しかたがないよ。勇者パーティ見送ってもう数百組目だもの」

僧侶「とはいえ、もう少しヤル気を見せても」

戦士「同感。戦地に出向くんだからな」

王様「長旅になることから、えー…これをやる。いってこい!」

勇者「雑だな」

僧侶「雑ですね」

 もらったものは銅貨3枚…パン一個も買えない。

勇者「しけてんなー」

戦士「こりゃ、王様を占めた方がいいかもな」

勇者「なるほどー王様を揺らせばもう少しもらえると」

魔術師「……」

僧侶「本気になさならいでくださいね」

 こうして、一行は旅立った。

 とある国にて、勇者一行は斬首刑にされそうになった。

 理由はその国の王に暴言を吐いたからだ。

王「何年も前から死者が出ておる。洞窟に行って魔物を倒してこい」

勇者「何年も放置してなよ」

魔術師「この王様危機感がなさすぎる」

戦士「同感。この国の民はどうして、こんな奴を王にしたんだかー」

僧侶「まあまあ」

王「王に暴言を吐いた、こいつらを処刑しろ!」

家来「ハッ!」

 こうして、勇者一行は我がまま王によって、また消されるのであった。

王様「いつになったら、魔王は倒されるのであろうかのー…」

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