第7話入部

それから一週間綾瀬先生は色々な部活を見るようにって言っていたが俺は毎日弓道部に通っていた。

初めて弓道部を見学した次の日俺はまた学校が終わった直後に速攻で弓道場で向かい扉の前で待っていた。

すると苦笑いしながら淳先輩が鍵を持ってきていた。

どうやら鍵当番は一週間交代らしい

なんでいるんだよと笑った淳先輩に弓道部に入ると決めたことを言うとおおーと声を上げて後ろにいた朱莉先輩に嬉しそうに伝えていた。

そしてLINEを交換しようと言われ交換もした。

まだ入部していないが何故か弓道部のグループLINEに招待もされた。

そんな感じで一周間学校が終わったら弓道場へと足を運んでいたが遂に今日入部届の提出の日になった。

綾瀬先生は後ろに各部活の部登録の場所が書いた紙を貼ったから業後そこにいくようにと言った。

俺は自分の名前とクラス、そして弓道部と書かれた入部届を持って弓道場へと向かう。

やはり弓道部は人気らしい男女合わせて20人くらいに人が集まっていた。


「よーしじゃあみんなクラスごとに並んでくれー」


そう声をかけたのは淳先輩だった。

そのまま入部届を集めると改めて自己紹介を始めた。


「俺は弓道部副部長の萩原淳だ。それで奥にいるのが部長の轟蓮先輩だ普段は優しいけど怒ると怖いから気をつけろよー」


そう笑いながら言う淳先輩の頭を小突いて轟先輩は口を開く。


「改めて部長の轟だ、まあ今から俺たち全員で自己紹介しても覚えきれないだろうし今日はとりあえず練習するにあたって幾つかのグループに分けるから....そうだな人数もちょうどいいしA〜D組までとEからH組までで別れてほしい」


前半をAグループ後半をBグループとして一年を二つに分けて教えるようだ。

轟先輩はその後明日からの一年の流れを教えてくれた。


「まずしばらくは一年生は弓には触れないからな、とりあえず何も持たずに射法八節っていう基本の動きを覚えてもらう。俺ら2、3年に見てもらって十分だと思ったら次のステップに進ませるからな、その後はゴム弓って言うゴムで出来た練習用の道具を使ってまたテスト、それに合格したら弓だけ持ってまたテスト、さらに次は外に置いてある巻藁に向かって弓を引いてもらって、それに合格したらようやく的に向かって矢を放ってもらうからな」


俺は部活動見学の時に淳先輩に結構教えてもらっていたから知っていたが最初に聞いた時は思っていたより道が長くて驚いた。

淳先輩によると遅い人だと射場に立てる頃には冬ということもあるらしい。

それぞれのテストで重要な点を教えてもらってメモってあるのでまずは一年生で出られる可能性のある最初の大会への出場を目指して頑張ろうと思う。


「じゃあ1年はLINEグループ作っとけよー

えーっとあ弓弦!お前1年のグループできたらみんなを弓道部のグループに入れといてくれ今後部活の連絡はそっちでするから」


考えていたらいきなりこっちに話が飛んできてビクッとなっていると周りの一年がこちらを見る。

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