No.18 ルーとあくみ

あくみ「私は多分…ルーがすき」

ルー「僕も好きだよ」


見つめ合う2人

あくみ「もし私が動けなくなったら私を抱えてここから出てほしい」

ルー「それはどういうこと?」と聞いた瞬間


あくみ「闇よここから去りなさいここは私たちの場所」

ピンクの光があくみとたおのいる闇のさくらの森を包む


ルー「そんなことしたらキミは!」

あくみ「ブロッサムの近くの迷いの森で人間の夫婦が命懸けでお互いを守っていたのだから私も大切な人全部守りたい…たおもルーもミーとフィーも大切だもん」


あくみが魔法を使うともうすっかりさくらの森だった

ここは完全に人間が入れない妖精と守り人の世界だった

そしてゲートが開き元のさくらの森に戻れそうだ


ルー「あくみ元の世界に戻れそうだよ!」

ルーがあくみの方へ振り返ると

ルー「あくみ…あっあくみ?」

静かにあくみは眠っていた


ルー「こうなるってわかっていたの?だから僕に抱えてほしいって言ったの?」ルーは静かに泣いた


ルーはあくみを抱え元の世界に戻ってきた

元の世界に戻ったらあくみは元の子供の姿になったがルーはそのままだった

ベッドにあくみを寝かせ

泣きながらキッチンへと向かうそして料理をはじめた

美味しいごはんを作れば匂いで起きるかもしれないと思ったからだった


それでもあくみは、目を覚まさなかった

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