No.7 迷いの森

2人はカイを連れて迷いの森に行くと決めた


あくみ「カイ…お父さんとお母さんを探しに行こう?」


カイ「一緒に行ってくれるの?」

泣きそうな顔でカイはそう言った


たお「うん」にっこり笑う


カイ「ありがとう!」


あくみとたおはカイを連れて迷いの森に出掛けた


カイ「迷いの森は1度入ると出てこれないから誰も近づかないでもここ最近、魔物が迷いの森から出てきて父さんと母さんが退治に行ったんだ…」


あくみ「確かに出られないように結界があるね」

たお「でも魔物もでてこれないんじゃない?」

あくみ「ここの妖精たちになにかあったのかな?」


あくみはブレスレットを迷いの森に向けてかざし

あくみ「この森にいる人間の夫婦の元へまっすぐ道をひらいておくれ」


あくみがそういうと金色に光る道が出来た


たお「この先にカイの両親がいるよ」

カイ「うん…」

3人は森の中に入っていく


森の中は薄暗く静かだった

あくみ「妖精達がいない?森には妖精達がいるはずなのに」


そして1番暗いところにたどり着いた

カイ「母さーん父さーん」

響きわたるカイの両親を呼ぶ声


カイの母「カイ?どうしてこんなところに?」

カイのところへ駆け寄ってきたのカイの母親だった

思わず息子を抱き締める

母の腕のなかで涙を浮かべる


カイ「2人とも帰ってこなくて…1週間」

カイの母親は驚いていた

なぜならまだ入って2時間くらいだと思っていたからだ

カイ「父さんは?」

カイの母親はの顔色が暗くなった

カイの母「父さんはね魔物の攻撃を受けてから動けなくなってしまったんだボスは倒したんだけど」


カイの父は大きな木の影に横たわっていた。


カイ「父さん!」

母親は泣きそうになる


カイの母「君たちはカイと一緒に来てくれたのかい?ありがとう」


あくみ「いいえ」とにっこりと笑う


たお「あの人生きてるけど死んでるみたいだ」


カイは動かない父のそばで泣いていた。

泣き声が森の中に、響いたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る