No.6 初めての町
妖精たちに見送られながら2人は森を出た。
生まれて初めて森を出る2人には森の外で出会うことは何もかも初めてだった
しばらく歩くと遠くに人がいるのが見える
子供のようだ
しかしなにか様子がおかしい
あくみ「ねぇたおあれって遊んでいるのかな?」
たお「いや違うと思う」
なにやら声が聞こえてきた。
男の子1「やめて!」
男の子2「お前のとーちゃんと母ちゃんはお前を捨てて出ていったんだろ魔物退治とか言ってるけど本当は捨てられたんだよな」
男の子3「うわーかわいそう捨てられるとか」
男の子4「こいつ強がってる」
男の子1「違うよ本当に魔物退治に行ったんだ捨てられたんじゃないよ…」
男の子が町の子供達からいじめられていた
あくみ「あれ助ける?」
たお「助けてみようか」
たお「春の風よ…優しく包む水よ杖になり助けておくれ」
たおが杖を出した。
たお「春の風…目の前の悪い心を持ったものを吹き飛ばしておくれ…」
そうしていじめてた男の子たちは町の噴水に飛ばされた。
あくみ「ねぇあなた大丈夫?」
男の子1「あっ…ありがとう」
たお「名前は?」
男の子1「ぼくは、カイって言うんだ」
あくみ「カイあの町はあなたが住んでいるところ?」
カイ「あぁそうだよブロッサムという町だよ」
たお「お母さんとお父さんはどうしたの?」
カイ「魔物退治に行ってから戻ってこないんだ」
そう彼の両親もう1週間も帰ってきていない
お前の両親はカイを捨てたと町の者達が言うのだ
あくみ「そういえば自己紹介がまだだったね私はあくみ」
たお「ぼくはたおき双子さ」
カイ「よろしくね」
ニコニコ笑うカイ
そんなカイを見て
たお「ちょっといい?」
そういうとたおはカイに杖をチョンっとつける
たお「風よ水よこの者の家族の居場所を写し出せそして居場所を見せておくれ」
そういうととある森の中が映った
2人は生きていた、そしてカイは捨てられてなどいなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます