第15話 転機

「釣り銭無いじゃないか!」


政やんは高谷にそう言うと

高谷は自信に満ちた顔で政やんに言った。


「10レース、荒れるんだろ?

  勝ったら缶コーヒーくらい奢るさw」


高谷はそんな事は無いだろうと思い

軽く笑った。


政やんも


「じゃあ、高谷さん期待してるよ!」


と言って自分と高谷の分の馬券を買いに

自転車を漕ぎ始めた。


「政やんも好きだな競馬…。」


呆れたように微笑むと

近くの公園のベンチへ歩き出し

大きな欠伸の後、涙目を擦った。

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