第13話 雷鳴

「な?高谷さん!

 今日の10レース荒れるからさ!

 買いに行きましょうよ!」


高谷は「5-6-4」と書かれた

レシートを握り、


「悪ぃけど10レース、

  三連単で[5-6-4]買ってきてくれよ。

 1000円分。

 釣り銭はお前にやるから!」


と言って高谷は千円札を一枚渡した。


その時、俺は振り返り


「高谷?まさか?」


と思った。


「まさか…な。」と思ったが

何か腑に落ちなかった。


「10レース…三連単…5-6-4…

 もしかして何かあるのか…?

  10レース・3連単・5-6-4…

    10、3、5、6、4………」


しかし何も思いつかない。

俺は部屋に戻り、椅子に座ると

深い溜息をついた。

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