第6話 投げ込まれた物

足音が階段を駆けあがり

俺の部屋の前まで来た。


俺はサバイバルナイフを持ち

玄関の前に身を低く置き

鍵を開ける音を待った。


ピッキングで侵入するのか?

まさかバールで抉じ開ける程

馬鹿では無いだろう。

鍵が掛かっていると奴も思っているだろう。


インターホン鳴らして

ドアを開けてもらう気だったら

開けなければいいだけだからな。

まさか銃で?映画じゃあるまい。


ところがドアを開ける事もせず

投函口から何かを放り込んで来た。


「クソッ!コッチか!」


俺は横向きに飛び床に伏せた。

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