第6話 - 武器選びとSP振り
寝不足気味だが、無事に朝を迎えて、俺はまた訓練場に居た。
図鑑で見た魔物にビビって、部屋に籠るかっとすら思ったが、俺にも夢くらいは
ある。
物語の主人公みたいに世界を救うためじゃなく、俺が冒険者になりたい理由は…
「集めたか」
団長の声を聞いて、考えを中断した
今日は自分の武器、防具を選ぶ日だ。
この選択で俺たちのこれからの闘い方、役割、そして教えてくる騎士も変わる。
素人の俺たちに得意、不得意も分からないが、今は興味があるもの選んでっと
言われた。
剣術などのスキルを持っている人は剣を、他は長杖とか、刀とかを
選んでいた。
(興味で選ぶなら、俺にはやっぱこれだな)
盾と剣だ。
剣と魔法の世界に来たら俺はどんな武器を使うかっといつも考えたが、やっぱり
何かを守りながら闘うということに憧れた。
(カッコイイなあ、盾)
盾と剣、そして軽い防具を装備した。
装備を選び終わった俺たちは団長にSPの使い方を教えてもらった。
本物の武器と防具は重くて、今の俺たちに使えそうにないが、SPをステータスに
振ったら問題なく持ち上がれるだそうだ。
「それでは、まずはステータスを開いて、SPの箇所を意識してみろ」
もうステータスは見られたから、今度は頭の中だけじゃなく、普通に開けた。
「ステータスオープン」
―――――――――――――――――――――
【ステータス】
名前: ―― ← 『名前を決めてください!』
年齢: 25 種族: 人間
称号: 勇者
レベル: 1 - 経験値【0/150】
SP: 110
HP: 282/282
MP: 36/36
攻撃: 148 防御: 107
魔攻: 73 魔耐性: 68
筋力: 15 [16]
魔力: 6 [6]
知力: 39 [39]
速さ: 36 [36]
器用: 25 [25]
運: 10
【アクティブスキル】
-『身体強化 Lv.1』
-『治癒 Lv.1』
【パッシブスキル】
-『支援魔術 Lv.1』
-『治癒魔術 Lv.1』
【一般スキル】
【特殊スキル】
-『言語理解』
-『魔物鑑定』
【装備】
『武器』
『防具』
『アクセサリー』
―――――――――――――――――――――
騎士から聞いたのと同じく、俺たちは普通の倍以上のSPを持っている。生まれた
時に28が普通で、俺たちは110も持っている。それを使えばFとEランクの
魔物も倒せるくらいのステータスになるようだ。
「使ったSPは戻らないので、指示にちゃんと従てくれ」
(それも護衛の騎士たちに聞いたが、本当に戻らないか)
「では、SPを意識したら、各能力値の横に+ が現れるはずだ。 まずは筋力に
15個のSPを使ってくれ。この量なら、今持っている武具を簡単に使えるようになる」
言われた通りにしたら、体がすうっと軽くなった。
他のみんなも同じみたいで、武器を持ち上げたり、ジャンプしてみたりした。
(これはすげえなあ)
それだけじゃなく、筋力を上げることで他のステータスも影響を受けた。
(ステータスオープン)
―――――――――――――――――――――
【ステータス】
名前: ―― ← 『名前を決めてください!』
年齢: 25 種族: 人間
称号: 勇者
レベル: 1 - 経験値【0/150】
SP: 95
HP: 439/439
MP: 36/36
攻撃: 185 防御: 148
魔攻: 73 魔耐性: 68
筋力: 30 [31]
魔力: 6 [6]
知力: 39 [39]
速さ: 36 [36]
器用: 25 [25]
運: 10
【アクティブスキル】
-『身体強化 Lv.1』
-『治癒 Lv.1』
【パッシブスキル】
-『支援魔術 Lv.1』
-『治癒魔術 Lv.1』
【一般スキル】
【特殊スキル】
-『言語理解』
-『魔物鑑定』
【装備】
『武器』
『防具』
『アクセサリー』
―――――――――――――――――――――
そんな俺たちを見て、団長は控えていた10人の騎士を前へ呼んだ。
「君たちに同じ武器とスキルを持っている騎士を師匠、そして護衛として
任命する。残りのSPとこれからでレベルを上げた時のポイントの振りかたも
彼らに相談をしてくれ」
騎士たちが挨拶を始めた。
各自、その道のプロで、俺たちにパーティーの役割を教えるそうだ。
俺のところに来たのは重装備を着た、ゲームで言うならタンクの騎士だった。
「初めまして、勇者殿。俺の名はヒーゼルだ、クラスは重騎士。支援と治癒の魔術
を取得しているので、勇者殿に闘い方を教えることを約束する」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
(良かったあ。前衛で戦いたいけど、剣術とかは持ってないから、治癒術師を
勧められるっと思ったが、俺にも可能のようだ。まあ、チート漫画なら治癒術師がヒールで山を吹っ飛ぶ奴もあるが、俺にはSP以外のチートはないみたいだ)
つづく
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