天照大御神
三年前、病院で神に力を与えられ、目連の様になりたいと思い、ついて来た。
天上の国「高天原」八百万の神々が住むこの世界で、平穏とは似つかない声がしていた。
~~~高天原の外れにあるある建物~~~
「坊、もう終わりですか?この程度で倒れていては、何千年経っても強くなれませんよ?」
目連は青龍刀を肩に担ぎながら語り掛ける、汗を滲ませる事も無く、涼しい顔。
「坊」とは神にこの世界に飛ばされた男が、この世界では名前が無く、呼ぶのに困った時に外見が幼い事を良い事につけられた、呼び名である。
「先生、手加減って言葉の意味を辞書で調べて、付箋に要注意って赤ペンで書いて貼っておいて下さい」
倒れ込んでいた体を起こし、床を見ながら訴えた、だが、目連には付箋という物が理解出来なかった、むしろ、開始早々に弱音を吐いている愛弟子に苛立っているのか、靴のつま先で床を何度も軽く蹴りながら立つのを待っていた。
「付箋?私には分かりませんが、要注意と書くとどうなるんですか?それに、手加減をしたら坊の為になるのですか?」
ヤバい、先生の今日機嫌が悪い!この人普段は温厚で優しいのに、機嫌が悪いと急に話の至る所が地雷原に切り替わって、あの神でも恐れて慎重に会話しているからな。
こうなると、大体俺は生傷の数が増えるから、風呂の時に沁みるな・・・てか。
あの糞神が余計な事言うから!
~少し前~
「最近、目連老けたよな?そのくせ若作りしているから痛いよな」
あの瞬間、満面の笑みで返事していたけど、体の外に殺意のオーラが噴き出していた。
人を不快にさせる天才、あの神の右に出る者は永遠に現れないだろうな!
マジであの瞬間世界の終わりを迎えたと思ったから、まだ生きている事に感謝しないと。
先生、よく耐えてくれました、ありがとうございます!それに俺は・・・気にしませんよ。
「坊!他心通で心の声が筒抜けですよ!それに俺は禁止と言ったでしょ!坊は子供の形なりをしているのですから、僕に変更する様にと何度言ったら分かるのですか!」
肩に担いでいた青龍刀を床にぶっ刺しながら怒る迫力は圧倒的。
「僕は先生の事が大好きだから怒らないで欲しい・・・カナ?」
「そんな言い方をしても許しませんよ!ほら早く立ちなさい」
床に刺さった青龍刀をゆっくり抜く目連は静かな口調で話すが、決して怒っていない訳では無い、静かに怒る時は明らかに目が違う。
普段優しい時は、目元も緩くなり笑っているのが、はたから見ても分かるが、怒っている時は、その細い目を少し開き、誰もが声を掛けるのに躊躇する、ただ一人を除いて。
だが、その唯一の存在は目連を怒らせた張本人であり、人を不快にする天才である。
昼になる頃には落ち着きを取り戻した目連、だが、代償は1人の犠牲によるものだ。
「坊、もう昼になりますので休みましょう」
「先生、今日はもう終わりにしましょう、僕もう無理です。」
木刀を床に立て杖の様に使わないと立っている事も難しい、その見た目はボロボロという表現が妥当であり可愛くも感じる、そう半殺しが正しい。
折れた腕は力なくぶら下がった状態になり、衣類は汚れ、顔には痣あざも目立つ。
「大丈夫ですよ、渡してある薬を飲めばすぐに回復するでしょう?」
「あっ!あれ、忘れて来ちゃいました」
回復薬は高天原に生えている、薬草から抽出された飲み薬である。
忘れて来た。他人から見ればそうなのかも知れないが、意図的に本人が置いて来れば、
サボる気満々なのだ。
先生も流石に忘れて来た。なんて言われれば、この後の稽古を終わりにするしか無いはず、
そうなったら、この世界の現世で人気の漫画を読むぞ!
そんな事を考えていた時、目連は持って来ていたバックの中から薬を取り出した。
坊が安易に考えた作戦は、いとも簡単に崩れ、現実という厳しい状況が目連の手にあった、普段の優しいお顔の目連は優しく声を掛けた
「忘れても大丈夫ですよ」
その一言にガックシと一瞬で地面を見た、その目には今にも溢れんばかりの涙が溜まっていた。
「さぁ、早くこれを飲んで回復しなさい?」
「はい」
小さな手で受け取るが、悲壮感のある後ろ姿は3才の小さな背中にも関わらず、大きく見え、哀愁漂う様な気がした。
既に社会に出て、社会という巨大な生き物に自分の意思、意欲、考え、心持ち、精神、その全てが無意味な事を知った様な悲しみが滲み出ている、受け取った薬を一気に飲み干し、
自分に気合を入れたのか、諦めて気持ちを切り替えたのか?分からないが、小さな背中は少し丸まって見えた。
先生のこういうのは、ありがた迷惑って言うんだよ!てか何で予備を持って歩いているの?この人は本当に真面目だな、真面目過ぎて他者の気持ちなんて考えられないのが本当に困る。
こういう時は先生が使うべき気遣いは「休み」一択でしょうが!
なのにこの人は本当に人の気持ちが分からないから困る。
だけど、僕が悪いんだよね?ズルをしたのが悪いんだよね?人の気持ちを考えないといけないのは僕の方なのかもしれないな。
「あぁぁぁ、急にお腹が痛い、あぁ、これじゃ午後は稽古どころじゃあないよ!」
最後に悪あがきをしたが、その刹那、目連の目が開きかけるのを見ると諦め、必死に誤魔化そうと、頭の後ろに手を回し笑っていたが・・・・。
午後の稽古がどうなるのか、恐怖し笑いながら、静かに涙が頬を流れた。
午後の稽古を前に坊は1人で昼食を食べようと建物を出た、外に出ると年間通して咲いている桜があり、その大樹の下で1人弁当を広げ食べようとした時、そこに1人の女性が現れた。
その女性は何処か落ち着かない様子、辺りを見渡しながら近づいて来たと思ったら、すぐに木の陰に隠れてしまった。
話し掛けたいのか、顔を少しだけ木の後ろから出すがすぐに隠れてしまう、坊はそんな様子を鬱陶しく感じたが気にしない事にした。お弁当のおかずに箸を運び口に入れ様とした時。
「一人?」
女性は声を出した。
恥ずかしいのか返事を聞く前にまた隠れた、後ろを見た坊は口を開けたまま、居心地の悪い思いをしながら声を掛けた。
「主宰しゅさい神しんさまどうしました?」
主宰神とは天照大御神を呼ぶ時に使われている呼び名である。
声を掛けられた事に驚いたいのか、木の後ろでビックと見えていた肩が動いた、ゆっくり顔を出すとまた声を出した。
「一人・・寂しくない・・・のか?」
そう言うと天照は頬を赤く染めながら不敵な笑みを浮かべた。
「主宰神さまこそ、外に出ていて平気なのですか?またスサノウさんが天上に来るかも知れなせんよ?」
「ヒィッ」
天照大神は表情を曇らせ、木に隠れていた姿は膝から崩れると共に現れ、坊の方を泣き顔で見つめ、絶望の淵に落ちた様に雰囲気は暗くなった。
「冗談ですよ!主宰神さま、それにもう過去ですし。今では外に出られているではないですか!主宰神さまは俺様々、日本人の誇りなんですよ!」
冗談のつもりで天照大御神の過去の事を話したが、未だに何千年も前の事を忘れる事が出来ず、黒歴史認定を自分でしていた。高天原に地上から来ようとした、弟に本気で怯え、高天原の全軍で迎え撃とうとしていた。それが勘違いだったと気が付くまで恐怖していた。
「誇り?それは貴様が生きていた時もそう思っていたのか?人間達は「余」の事をそんなに、誇りに思っていたのか?」
涙を流しながら質問をしてくる、天照大神は天上を統治し、八百万の神々を統べる者。だが、目の前で四つん這いになる神に、そんな貫禄は全く無い。自分を尊ぶ存在だと思えていない。
「主宰神さまは誇りです。僕が家に引き籠っても、主宰神さまが誰よりも早く引き籠ってくれた事で、僕も引き籠る事を正当化出来ました。主宰神さまは俺様々引き籠りの誇りであります!」
目を瞑りながら誇らしげに話していたが、途中で気が付いた。
ってあれ?これはちゃんとしたフォローになっていないのでは?寧ろ馬鹿にしていると思われたら・・・・。
目を開けられないで冷や汗を滝の様に流し、口を引きつらせ痙攣させながら考えた。
どうする!引き籠りの誇り何て言われて嬉しい訳ないよな?いや僕なら嬉しい、同士に対しては、敵対行為は起こさない。寧ろ、おすすめアニメがあれば聞きたいから、話はしたいけど、大抵の人も神も初対面の相手に、話を掛けるハードルは高い!前世でも稀に誰にでもすぐ話す事の出来る奴は居たが、僕はそんなメンタル強者では無い!
かと言ってこの引き籠りの教祖様に期待も出来ない。となれば残された選択肢は・・・
一刻も早く、この場から逃げて離れる!それしかない!
「余が・・余が誇り?へへっ」
逃げる事を考えていたが、心配は無駄だった。自分が褒められたと思い込み、天照大神は嬉しく、話を聞いていなかった。
下を向いているその表情を、坊が確認する事は出来なかったが、その顔は表情が緩み、今にも唾液が垂れんとする程に喜びを隠せない様子だった。
人も神も変わらない。嬉しい時は喜び、悲しい時は涙を流す。人間を作る時、神は自分達の姿に似せて作ったと言う。もしかすると、外見では無く中身を自分達に似せたのでは無いか?言い逃れする為についた嘘を、本当の話を聞いた様に喜ぶ姿に何処か安堵した。
「なんだ、僕の心配のし過ぎだったな。固い役職に就かされた主宰神さまは、責められる事があっても誰も褒める事はしないもんな」
目の前に居る、臆病で引っ込み思案。なのに自分を変えようと、頑張る天照大神の姿を見た坊は、心配していた自分がバカらしくなったのと同時に、どんな神なのか知りたくなった、
坊は弁当箱を手に取ると前に差し出し、一緒に食べ様と誘った。
少し大人びた事をする3歳児の行動に天照大神も面白くなったのか?それとも言われた事が嬉しかったのか、笑っているのが見えた。
「おい、目連は居ないのか?俺様が来てやったにも関わらず、誰も居ないではないか?」
暇になり神は遊びに来ていた。目連を探したまたま通りかかった建物内の廊下から、桜の木の近くに坊が居るのを見つけた。
「あの坊主。あのような所で何をしているのだ?ほぉ?女子おなごと楽し気に飯とな?俺様はあの者の管理者でもあるからな、不貞を働かないか見させて貰うかな。「遠眼通」さてさて、どの様な女子と楽しんでいるのか楽しみ見させて貰おう」
神は遠く離れた、場所や物を見る事の出来る遠眼通を使った。だが、瞬く間に血の気が引いて行った、青ざめた表情を浮かばせ吐き気を感じた。その場に立ち尽くし、離れようか考えている時、後ろから目連に肩を叩かれた。
「ぎゃあぁぁぁ」
動揺していた、神は悲鳴を上げた。肩に触れられた瞬間に全身をビクッと震わせ、驚きを隠す。そんな余裕など無かった。
目連は動揺している神を不思議に思い、神が見ていた方向に視線をやり理解した、神の肩を力いっぱいに握り、悪意に満ちた表情で目連は声を出した。
「我が神よ、主宰神・天照大御神様がお越しになられて居るのに、挨拶をしないのは失礼ですよ。私も一緒に行ってあげますから行きますよ?」
目連に捕まった事で逃げられない事を察した神は後ろを見て、必死に首を左右に振り拒否するが、目連は普段の仕返し、そして混乱した神の姿が面白く、少しでも長く見る為に、無理やり引き摺って2人に近づいて行こうとする、神が抵抗して暴れない様に神の顎を一発殴り、力技で動きを止めた。
「主宰神様~、お久しぶりです」
右手で神の首根っこを掴みなら、左手で大きく手を振った。まるで狩りを終えた者が、獲物を持ち帰って来たように見える。坊は元気に手を振る目連に最初こそ、目が行ったが直ぐに横で力尽きている、神の存在に気が付いた。その姿を見た坊は何が起きたか容易に早々出来た。
普段の姿からは想像も出来ない光景に口元が緩んだ。
「デュフ」
天照大神から息が漏れた。何かに反応する様に自然と息が漏れ出した。
坊は何かが聞えたが、一瞬の「音」だった為に、顔を天照大神の方に向けようとしたがそれを止めた。
自分を罵り、嘲る。神にこれから何が起きるのか、今後見られない可能性があるだけに、瞬まばたき一つ勿体無く。目の前の光景を脳裏に焼き付ける為に目を離せなかった。
目連の姿を見た天照大神は嬉しそうな表情を見せた。
その傍らに居る神は灰になり、風が吹けば、消し飛ばされてしまいそうな様子だ。
目連を見るその目は、神の存在に気が付いた・・・・・・。
「先生!どうしたんですか?」
坊は2~3メートル位まで、近づいて来た目連の下に駆け寄った。駆け寄って早々に目連に引きずられて来て、後ろで静かにしている神を覗き込んだ。
「それは、主宰神様がお越しなられて居たら挨拶するのは当たり前ですよ」
上から見下ろしながら優しい口調で語り掛ける。
「じゃあ後ろで横たわっている屍は?」
立っている目連を見上げなら、ワザとらしく神の事を聞いてみる。
「えぇ、少し暴れたので顎に一発入れて騙せました」
サラッと怖い事を言う目連に坊は、冷や汗を流した。
「へぇ、大変ですね。(主従関係って何だっけ?)」
「目連、テメェ―」
後ろから肩を掴む神、その表情は怒りに満ちている。というよりも余計な事をしやがって、ありがた迷惑をしやがって。そんな思いが強い表情をしていた。
「はい?」
肩を掴まれたので、後ろに振り向く。
「お前、俺様を殴ってタダで済むと思うなよ!」
「そんな事を言う元気があるなら、主宰神様に挨拶して下さい」
後ろで文句を言って来る神に対して、目連は体を反らして神と天照大神が、直接話が出来る様に、目の前をあけた。
「うっ!・・・お・・おっお久しぶりにございます。姉様。」
「月君!」
神は天照大御神の弟にあたる、月読命だった。
「月君、なんでいつも書類を持ってくるのは、目連なのですか!いつも余は寂しい思いをしているのですよ?可愛い月君が、来てくれるのを待っていたのに・・・」
ツクヨミを見つめる目には、今にも溢れ出しそうな涙。会えた事が嬉しい、もっと近くで話をしたい。そんな思いが天照大神の足を一歩、また一歩と前に出す。
あぁ、なるほどね?いつも先生に書類だのを、提出させていたのはこれが理由か!
神・ツクヨミの姿を見て、今までの意趣遺恨を晴らさんと助け船もとい、泥舟を出す事を坊は決意した。
「主宰神さま、本当は神自身が持って行こうとしていたのですが、先生がお疲れでしょうから、私が行ってまいります。っていつも行くんですよ!」
坊の言葉にツクヨミも目連も耳を疑ったが、ツクヨミは助け舟と思い話に乗り、目連も坊の意図を理解したのか、こちらも話に乗って来た。泥舟が今ツクヨミ目指して出航して行った。
旅は道連れ世は情け。ツクヨミは初めて坊に感心した・・・
「姉様!そうなんですよ、この目連は優秀な男なうえに気も利く、自分よりも先に他者に気を遣うので、ついつい私も目連の優しさに甘えてしまいました。今度、時間がある時はゆっくりとお話がしたいものです」
「主宰神様、申し訳ありませんでした。主宰神様がその様に思われていたとは露知らず、私がお伺いしておりました」
冷や汗を流し、頭の後ろを軽く手で掻くツクヨミ。
横で頭を下げる目連、そんな二人を見た天照大神は焦ったのか。
「大丈夫よ!目連、いつも月君の事を気遣ってくれてありがとう」
そんな事を言われ、安心したのか、頭を掻くのを止め油断しているツクヨミに泥舟が到着した。
「先生!提案があります!」
ワザとらしく、オーバーなリアクションと大きな声で坊が話し出した、無邪気な子供が何も分からない、知らない。そんな素振りをしている。
「ん?どうした?坊よ?」
その瞬間全てを察したツクヨミは坊の口を塞ごうと飛び付こうとしたが、逆に目連に口を塞がれ、身動きが取れない状態にさせられた。
涙を浮かべ抵抗するツクヨミを目線が同じぐらいになった坊が、悪意に満ちた白い歯を見せながら声にした。
「午後の稽古をしている間は、僕と先生は主宰神さまのお相手が出来ません。そこで、久しぶりに御姉弟の時間を、楽しんで頂くというのはどうでしょう?」
わざとらしい、声色に瞳を潤わせ懇願する坊、普段なら忙しい事もあり、受け入れる事の出来ない願いだが、主宰神の手前、容易に断る事も出来ない。という建前が出来上がると。
「そうですね!今日は久しぶりに息抜きをして頂きましょう。ツクヨミ様?今日は主宰神様の所に泊まると良いですよ?」
「えっ!目連、それは本当に良いのですか?」
嬉しそうに聞いて来る天照大神。それに対して目連も満面の笑みで答えた。
「えぇ!ゆっくり楽しんで下さい。ではツクヨミ様一週間帰って来なくても平気ですよ?
邪魔、いえ。いつも頑張っていますからね」
目連は本音が漏れそうになると、口に手を当て軽く咳払いをした。普段から仕事を押し付けて来る、ツクヨミ一人居なくても支障が無かった。
「少し居なくても仕事はしておきますか、問題はありませんよ」
そして、連れて行かれるツクヨミを見ながら、二人の戦士はパワハラ上司を一週間追い出す事に成功した。横に並びながらグータッチをした。
その後、ツクヨミは天照大神と過ごした。だが、天照大神は弟を異常なまでに愛していた。
それは、姉弟という枠組みを超え、まるでペットを溺愛するかの様子だ。
家に着き、扉がしまった瞬間から、ツクヨミにとって地獄。天照大神にとって天国。
一週間、短いようで長い時間が始まった・・・・。
「はーい月君、お姉ちゃんに甘えて良いですよ」
「ぎゃぁぁぁ誰か助けてぇぇぇー」
「逃げちゃダメよ?お姉ちゃんの言う事が聞けないの?「お仕置き」が必要ね・・・・」
「ギャァァァァァァァァァァァァ」
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