【第八片】 自業自得を地で行く男

「よし、昼飯じゃんけんしよう」


「え、突然どうした、風馬」


突然の風馬の言葉に、浩正はそう答えた。

今日はまだ、入学式の次の日であり、今日も午前中で学校が終わったからからだ。


「よっしゃ行くぜ、俺が勝ったら奢ってもらうぜ!!じゃーんけん!!」


「「ポン」」


風馬が出した手はグー、浩正が出した手はパー。つまり、浩正の勝ちだ。そして、しばらくの沈黙の中、浩正が口を開いた。


「僕の勝ちだけど、この場合は風馬が奢るってことでいいんだよね?」


という浩正の言葉に、風馬は静かに頷き。


「俺が…奢ります…」

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