回想〜高校時代〜

___ 高校時代 

 僕は南 純楼みなみ じゅんろう

将来、お笑いで天下を獲る男だ。今は生徒進路課の先生と話している…


「南…お前本当にこの進路で良いのか?今からでも就職に帰ることだってできるんだぞ__?」


「でも…もう変えられないですよ。」


「まあ、俺は中立だが、親御さんはどう思っているんだ」


 唇をかみしめた。今まで育ててきた息子が、売れるかどうか分からないお笑い界に入ろうとしているのだ。親は大反対。


「親は…反対しました」


先生はだろうなという表情でこういった。


「芸人で食っていくには非常に難しいな。賞レースで勝つかしないとな。これ以上言っても多分お前に意思も変わらまい。だがこっちも平気でお前を送り出すわけには行かない。学校としては最低条件として親の理解を得ること‥そうすれば養成所でも事務所でも入って好きにすれば良い」


「何を‥いまさら言うんですか‥さっきも言いましたけど、親は猛反対で理解なんか得られやしませんよ‥どうしろと?」


「俺だってな‥お前にな‥」


「先生は僕の何を知っているんですか?僕がどんな気持ちで‥こんなに覚悟を決めているのに、先生も中立とか言ってどうせ否定しているんでしょ?せめて、もう少し僕の気持ちもわかってくださいよ!!」


思わず大きな声で言ってしまった。先生はこっちを見つめて言った。


「それに、お前は成績も危ういんだ。芸人がどうこう言っているより、勉強をしろ。このままじゃ来年には留年するぞ‥夢を追いかける前に目の前のことに向き合え。あと親がどうこうじゃなくまずは説得しろ一度話すんじゃなく二度、三度と話し合いを重ねて、理解を得ろ。」


 そう言い先生は部屋を後にした。重い足取りで昇降口へ帰る。誰からも否定され、僕は誰に助けを求めれば良いのか‥

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もう!どうしてもしっちゃかめっちゃか! 社畜オンパレード @syatikuonnpareedo

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