露の鉢
露の中の小さな水受け鉢で、皿に腹をつけて泳ぐ私に話しかけるのだ
「私は君の声で走る
君の香りを吸っては、
だが君はどうだ。
そんな君の理性なぞ、私がその痩せこけた腹に手を入れ、引き抜いてやる。
そしてそれをお前に喰わせてどれ程不味いものか味合わせてやろう」
彼女は私の
君からの
もう春霞が見える。葉の露も、じきに雲の托鉢に入っていくだろう。
彼らが入っては私も入らねばならない。
分子の共鳴が止むまで君を待とう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます