第3話
新しい僕たちは、受け入れられていなかった。
皆と完全にすれ違いになっていた。
ライブツアーの失敗。それが物語っていた。
ショックだった。
それからしばらく曲が作れなかった。
そして沈黙した。
沈黙は1年間に及んだ。
その間、ディスクの発売やライブツアーを禁止した。
そんな中、アニメの挿入歌の依頼が入った。
アニメの曲の作曲は初めての経験だった。
そのアニメを見て、世界観などや雰囲気を感じ取りながら、手探りで作った。
新たなハーモニーが生まれた。
この曲が僕らにとって、久々のヒット曲になった。
それによって僕らは息を吹き返す。
アニメの曲も作れるんだと自信になった。
それから、2曲連続でアニメの曲を作ることになった。
エクセレントな曲が生まれた。
売り上げもかなり良かった。
そうして、ライブツアーを解禁する。
ライブは初日にも関わらず、満員御礼の事態となった。
ライブのラスト僕は、アイツに向かって小指を差し出した。
ソイツは涙しながら、少しすると指を絡ませてくれた。
僕は誰にも聞こえない声で言った。
「僕たちは死ぬまで一緒だ」
終わり リンク完
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