第48話「数々の地帯」
…環、ルーザ、そしてマイルフィックは城を離れて歩いていた
とりあえず、マイルフィックはどこかに血漿族の地帯があるとわかりその道を歩いていた
「しかしマイルフィック、仮面を付けているが…かっこつけか?」
環はマイルフィックに話しかける
「え?私完全だめじゃないわよ?」
そう言うとマイルフィックは仮面を外して言う。突然のことで環とルーザは驚く
「おわっと!?そんな簡単に見せていいの貴女!?」
「別に平気よ。だって仮面付けているの、戦闘のときに付けているだけだから」
マイルフィックは言うとまた仮面を付けていた。なるほど…
そんな会話をして歩いていた。するとどこからか腐臭のするにおいが漂ってきた。間違いない。地帯である
3人はそこまで行く。すると地帯があった。草むらに隠れてしっかりと血のにおいのする場所が存在していた
環は慣れているがルーザは少し嫌な気分になる。マイルフィックは平気らしい
「あそこにあるな血漿族…」
「私たち魔族には許さない存在よ」
環とルーザは戦闘態勢に入る
「ルーザ、マイルフィック、私が浄化するから援護を頼む」
「大丈夫よ環。私の呪文で辺り一帯爆破してあげるから」
マイルフィックが言うと一歩進んで呪文を言う
「爆破呪文?」
「どういうものかしら」
呪文を唱えると地帯と地帯にいる血漿族に手を向けて言った
「爆破の力よ。私の力となれ!フレアスター!!」
ぼかーーーーーーーーーーん!!
その力はあまりにもでかいものだった。地帯一帯は爆破されて血漿族は為す術もなく吹っ飛んだ。いや、爆破された
その音、その力は絶大だ。あっという間に地帯には血漿族がいなくなった。もちろん、チリも残さずに
「す、すごい!」
「これが爆破呪文ってやつ!?初めて見るわ!」
爆破呪文を終えるとくるっと環の方向に向く
「さ、浄化。お願いね」
マイルフィックに言われると環は地帯にすっと手を当てて浄化をした
パァァァ…
浄化を終えると辺り一帯は腐臭も無くなり、ただの平地に戻った。これが環の力か、とマイルフィックは思った
「ふう。まずは1つ」
「貴女の浄化の力ってすごいものね」
「当然よ、環は浄化の力を持つ人なの」
環はすっと立ち上がり、マイルフィックに言う
「まだあるか地帯は?」
「そうねえ、あっちらへんが怪しいわ」
「まだ始まったばかりだ。とことんやろう」
~
続けて環たちは地帯の浄化へと行く
2つ目は何も無くてすぐに浄化した。3つ目はある程度の血漿族がいたが即退治をして浄化
そして4つ目…
「私が感じる地帯はこれで最後よ。環お願い」
マイルフィックは言うと環は浄化のポーズをして浄化しようとした。すると…
「な!地帯から何か出てきやがった!」
「ぐああああ!!」
まるで獣だ。牙があり、爪があり、気持ち悪い形をしたクリーチャーが登場した
これは倒さないと無理だろう。環は浄化ではなくまずこのクリーチャーを倒すとこから決めた
「…ウォーターソード!」
利き腕の右手で水の力を使い、水の刃を作った。マイルフィックも援護しようとした
「環!すぐに爆破できるように唱えておくわ!」
「私はライフルで応戦するよ!」
聞こえたのか環はうんとうなずいた。クリーチャーが襲って来る!
「があああ!!」
しかしクリーチャーとは言えど猪突猛進だ。なんも考えなく環に襲った。環は冷静に迎え撃つ
「うりやあああ!!」
ずぼん!!
環のウォーターソードは首を一気に吹き飛ばした。その力は絶大であっという間にクリーチャーは撃破。ただの土に戻った
「ふん。あまり大したことないじゃないか」
ウォーターソードの構えを消して、浄化へ
パァァァ…
これで4つ目。浄化を終えるとまたただの平地へと戻っていった。心配してたルーザとマイルフィックは近寄る
「大丈夫環?っていうか大丈夫そうね」
マイルフィックは仮面越しに柔らかい口調で言う
「貴女の力はすごいものよね。あまり心配いらないのかも」
ルーザは笑顔で環に言う
「ありがとう2人。マイルフィック、もうないか?」
「ええ。感じる気配は無いわ。これで地帯はほとんど消えたと思う」
~
「ふう~。よかった。これで辺り一帯の浄化は終わったな」
「お疲れ様環」
ルーザは言う。しかしもうそろそろ夜だ
「どうしようか今日の泊まる場所は」
「一旦魔王様のいる街に戻らない?そこで朝になったらまた出発しましょう」
マイルフィックはそう言った。そうだな。それが一番かもな
「わかった。そうしよう。でも別れたばかりなのに戻るのは」
「大丈夫よ。さ、戻ろう」
3人は再び魔王の街まで戻った。時刻は夜に近い時間
環、ルーザ、マイルフィック
これから一体どんな旅をするのだろうか
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