第13話 チコからの便り

ちょっと、お久しぶりな僕からの便りだよ。


前回、お話したんだけど。

妻のチコの様子は見れない話ね。

そうしたら、彼女からのお便りが来たんだよね。


日記みたいに書いててね。

日常の様子が書かれていてね。


病を患いながら、でも日々前向きにがんばっている。

ジャンはお便りを読んで、

「やっぱり、明るくて光を感じる。」

そう、言ってくれてね。

なんだか、僕も嬉しいよ。


僕らの育ての父。

「ヴィシュヌ様は? お留守?」

ってユリナちゃんが尋ねてきた。


チコが日記を書いても反応が無い感じが伝わったらしい。


ジャンが

「ヴィシュヌ様は、ちょっとヤボ用。」


そうなんだよ。ここ何日か、お留守なんだ。

だから、帰って来られたら

日記を読んでもらおう。


ユリナちゃんの周りは只今、悪霊達でごった返えしている。


悪霊さんは、皆遥か昔に辛い思いして、怨んできた。

そんな悪霊さん達を、逝くべきところに届ける為に皆が動き、仏様に預けるんだ。


ユリナちゃんは

「どんな思いで最期を遂げたんだろう。恐いよね。普通にお布団でこの世を去れないんだよ。

なんか、、、私らって平和だよね。。。考えさせられる。。」


ジャン「あんな、姿を見たら、そう思うだろうな。 今が彼らの当時からしたら、なんて平和な国であり、時代なんだろうと。。。」


サム「ユリナちゃんから見える悪霊の姿って、いったい、、、僕には見えないよ。」


ジャン「見ない方がいい。。。」


サム「😳😳😳😳」

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