世界最強VS割と強い異能力者~結果なんて目に見えてるってことで~
今俺の目の前にいるのはパルプンテ選手、どこの国に所属してたかとかはどうでもいいが、その体格は中々に優れていた身長は194センチほどと大きく、体重は詳しくは分からないがおそらく100キロに迫る勢いであろうと予想出来る程の分厚い筋肉に体が覆われていた。
髪型はさっぱりとした角刈り、髪色は金色。
目の色は青色であり、その目からは絶対に負けないという強い強い意志を感じられた。
服は普通に動きやすいタンクトップに短パン、そのはち切れんばかりの筋肉が激しく自己主張をしている。
「君が闇黒選手かね。互いに公平な勝負をしようじゃないかね。まあ絶対に私が勝つがね」
驚いたことに非常に上手な日本語でそう語りかけられた。
明らかに外国人であるはずなのに、まさか異能?と一瞬思うが、何だかんだいいつつもこの決勝戦と言う舞台に立っている強者だ。流石にそんな訳がない。
「随分と日本語が上手だな」
「ああ。それはね。私は日本のアニメが好きなのね。だから日本語を覚えたのね」
「なるほど、納得した。奇遇だな俺もアニメは大好きだ。だからといって手心を加えるつもりはないぞ」
「それはもちろんね。さて無駄話は勝負が終わってからね。かかってこいフルボッコにしてやるね」
「上等だ。まずは挨拶代わりだ喰らえ、闇魔法・闇飛ばし」
闇魔法・闇飛ばし、闇を飛ばす魔法、単純明快な魔法であり割と珍しいが存在はする普通の闇魔法使いが使ってもせいぜいペットボトルを倒す程度の威力しかないが、この俺が使えば違う。
下手な拳銃以上の威力があり、貫通性能にも優れ、スピードは余裕で音速を超える、当たれば最後大体の生物には致命傷となりえるのだ。
そんな、俺の闇飛ばしをパルプンテ選手はギリギリの所で避けた。
そう、避けたのだ。
一応音速を超えて、普通の人間には絶対に避けられないであろう闇飛ばしを避けたのだ。
つまり、パルプンテ選手の異能は動体視力を大幅に上げる系統や時間を操作する類の異能、他、直感や未来予知系統ではいかと予想をする。
「なるほどね、今のを避けるか。じゃあ、次はこれだ。闇魔法・闇触手」
何だかんだで気に入ってる闇魔法・闇触手、闇で出来た触手を自由自在に操り相手を拘束しても良し、締め上げて殺しても良し、単純に進路妨害として活用しても良し割と優れた魔法だ。
「何とね。それはジャパニーズ触手プレイね」
何故か楽しそうに笑うパルプンテ選手。
あれ?もしかしてよくアニメとかで出てくる触手に喜んでる感じ?オタクだからか?何それ怖い。
「つか、待て、何だ、そのジャパニーズ触手プレイってパワーワードは、別にそういう訳じゃないって。これはあくまで俺の魔法だから、日本への風評被害だからな」
「あらそうなのね。でも、触手プレイに私が屈すると思わないでね」
俺の触手を華麗に避ける。避ける。避ける。
これでも俺含め影分身の皆で結構、闇触手の練習をしてきて、練度はかなり高い筈なんだけど。
しかも、今出してる闇触手の数は50本と、今の俺が自由自在に操れる限界の数なんだが、それでも結構な数だぞ。
「だけど、なあ、避けてばかりじゃあ逃げ道がなくなるぜ。闇魔法・闇飛ばし」
絶対に当てれるそう思ったが、空中を飛び華麗に避けられる。
「嘘だろおい。今のを避けるか」
「まあね。さて、ちまちまと遠くから攻撃されでも嫌ね。接近戦よね」
「接近戦、それは俺の望む所だぜ」
敢えて無手で構える。
俺の懐に潜り込む拳を打ち子もうとする、パルプンテ選手。
それを見逃す程俺は間抜けじゃない。
拳の当たる腹部に魔力を覆わせて超絶硬化させるとともに、がら空きの背中に向けて今この瞬間に無詠唱で生み出した闇剣を振り下ろす。
サッ
空ぶった。
俺に殴ろうとした瞬間にパルプンテ選手がその身を引いて、俺の攻撃を躱したのだ。
何故、分かった。今の攻撃は普通の人間なら絶対に避けられないし気が付かない攻撃だと思う。
となるとやはり未来予知系統の異能かな。
「流石だね。じゃあもう一度いくね」
俺に向かって走ってくる。
スピードはそこまでではない、振り上げてる拳にも魔力は感じられない。多分今の俺のモヤモヤの闇の防御力を突破できないだろう、そう感じながらも、何となく嫌な予感がした。
「闇魔法・闇盾」
盾を生み出して、拳を防ぐ。
パリン
俺の盾が音を立てて割れた。
闇魔法・闇盾の盾は銃弾程度なら余裕で防ぐ硬さを持っているのにだ。
なんて馬鹿力だよ。
まあだからどうしたって話だけどね。
「闇魔法・闇盾」
「また同じ魔法ね。その魔法は効かないね」
ガン
闇盾を殴るが、闇盾は無事だった。
種明かしをすれば非常に簡単、ただ闇盾にさっきの100倍魔力を込めて硬度をあげただけだった。
闇盾が割れると思ってた為に体制が崩れる。
「さて。そろそろ決着と行こうか」
丁度近くにパルプンテ選手の腹があったので、ぶん殴る。未来予知があっても体勢が崩れてる状況でのいきなり腹パンだ、避けられるわけがない。
避けられるかなと思ったが、クリティカルヒットする。
殴られた拍子によろけたので、これ幸いと拳に強く闇の魔力を込めて、殴る殴る殴る殴る。
何故殴るのかって?
まあ、特に理由はないな。
強いて言うならば、別に闇剣を出さなくても殴って終われそうだったからだ。
「グハ、クソ、何て威力だね。一撃一撃が下手なバズーカ砲よりも強いね」
「いや、言い方的にバズーカ砲を受けたことがある感じだね。まあ、それは世界最強である俺の拳だしな。それくらいの威力はあるだろうな」
かくして、そのまんま、フルボッコになるまで殴って俺が勝ちました。
正直、もうちょい歯ごたえあると思ったが、まあいう程だったわ。
俺が強すぎるのが悪いな。
以上
終わり。
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次回
日記編にして主人公本体視点&諸々の詳細説明をしていきます。多分。・・・多分。
お楽しみに。
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