なんか仲良くなった件について


「瞬殺、瞬殺です。○○○○選手、闇黒選手の闇飛ばしによって一撃で吹き飛んでしまいました。流石、闇黒選手ですね。今のお気持ちは?」

 司会の人は隣にいる闇黒選手に話をふる。

 何故、いましたがた決闘に勝ち、観客に向けて手を振っている闇黒選手に質問をしないかというと、闇黒選手が異能【影分身】を持ち、影分身同士は自由に意識を繋げられるからでると知っていたからである。


「まあ、当たり前ですかね。これでも俺は世界最強ですよ。このまんま圧勝を続けますよ」


「なるほど、それは非常に楽しみですね。さて、では今日の東京オリンピック・異能・魔法部門・【決闘】は終わりとなります、それでも皆さん、また明日お会いいたしましょう。といいましても、今から選手の挨拶だとか始まるのですが、その場に私はいませんし、家に帰ってゆっくり寝て明日に備えるとでもしますよ。それでも闇黒選手今日は本当にありがとうございました。明日もよろしくお願いしますね」


「あ、はい。といってもどうせ大したコメントは出来ないかもですけどね」


「いやいや、そんなことはありませんよ。闇黒選手がいて、私としては非常に助かりましたよ」


「それなら良かったです」


「では、今度こそ私は返りますね。また明日」


「はい、また明日」


 







 ――――――――――――――――








 次の日





「という訳で東京オリンピック・異能・魔法部門・【決闘】2日目の開催です。実況は引き続き、山田・鑑羅が、解説は闇黒選手で行っていきます。どうぞよろしくお願いします。といっても私の解説よりも皆様試合の方に夢中かもしれないですけどね。何なら昨日エゴサをしたら、別に実況いなくてもいいとか、異能【不正判定】だけの男とか、外国語で言葉に出来ないような罵詈雑言を書かれてたりと、割と散々な言われ様でしたが、メンタル鬼強なので気にせず今日も今日とて実況を行っていきましょう。といってもまだ選手の準備が整っていないので暫くは雑談という形ですがね。という訳で闇黒選手、私に何か聞きたいことがありますか?」


「そうですね・・・鑑羅さん、エゴサとかするんですね。ちょっと意外です」

 (昨日丸一日一緒に実況をしてたので、割と仲良くなってます)


「そうですか?それはしますよ、エゴサくらい。だって自分が周りからどう評価されてどう思われてるのかって気になるじゃないですか。そういう闇黒選手はしないですか?」


「俺はしないですね。というかエゴサなんて基本的に不幸になる可能性の方が高いじゃないですか。アンチに叩かれれば多少なりとも不愉快な気持ちになり、賞賛されても別に顔も名前も知らない人から賞賛されても・・・ってなりますし。じゃあエゴサなんてしない方がいいですよ」


「なるほど、確かにそうかも知れませんね。いやはや、闇黒選手は凄く良い事を言いますね」


「そうですか?まあ、ぶっちゃけ何かあっても最悪力でねじ伏せられるって安心感があるので自分が周りからどう思われようがそこまで気にしないってのはあるかもですね」


「ハハハハハ。確かに闇黒選手なら、それが出来ますね」


「まあ、俺は世界最強ですからね」


「そうでしたね。いやはや流石です。この一言に尽きますよ。そういえばそんな世界最強である闇黒選手的に気になる選手とかはいますか?」


「いないですね。俺最強なんでどんな相手だろうと余裕ですと言いたいところですが二人気になっている選手がいます」


「ほお、ずばりそれは誰ですか」


「異能管理局ナンバーゼロ仁強選手と魔法使いであり異能【超即再生】を持っているピエール・レンプラント選手ですかね」


「確かにその二人は一回戦においてかなりの活躍を見せましたからね。私も注目をしていたところです」


「俺として特に気になるのは仁強選手の方で一体どんな力を持っているのか分からないってのが中々に怖いですね。俺は確かに世界最強ですけど、それはあくまで俺の影分身や眷属達を総動員させて世界最強なんで、影分身一人でどれだけ戦えるのか多少不安ではあります。まあ本気を出せば私が圧勝なんで、雑魚なことには変わりないですけど」


「なるほど、納得しました。では私は闇黒選手と仁強選手の試合を楽しみに待ちましょうか。あ、おっと、どうやら選手の準備が整ったようです。それは一回戦を勝ち抜いた選手達の入場です。皆様拍手でお迎えください」



 パチパチパチパチ

 パチパチパチパチ

 パチパチパチパチ


 会場全体が大きく拍手をする中、1回戦を勝ち抜いた各国の代表達が入場する。


 それから公平なくじ引きを行い、選手達は戦いを始めるのだった。




 ――――――――――――――――



 面倒なのでカット、次回も手抜きのオンパレードから始まります。

 ある程度詳しい説明は主人公の日記内にて語らせるつもりなので、暫しこの駄文にお付き合いください。

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