7歳3か月 アイテムボックス

2017年 6月〇日


 今日、僕はついに、そうついに、念願のアイテムボックスを使えるようになったどぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。


いええええええええええええええええええええええええええい。


ひゃはあああああああああああああああああああああ。


ふうううううううううううううううううううううううううううううう。


きもちぃいいいいいいいいいいぃいいいぃぃぃぃぃぃいぃいいいぃぃぃぃぃぃ。


最高にハイって奴だ~~~~~~~~~~~~~。


 はい。以上、おふざけ終わり。


 いや。まあでも正直語彙力が馬鹿になるレベルで嬉しい。

 嬉しすぎる。


 だって、そうだろう。念願のアイテムボックスを使えるようになったんだぜ。

 控えめに言って神だろ。アイテムボックスなんてラノベでもぶっ壊れチート、最強、頭がおかしいレベルの汎用性と利便性を持った、鑑定に並ぶ最強チート、いやもう脳汁がヤバい。


 いやまあ、正確に言えばアイテムボックスに似た魔法を自由自在に使えるようになったというのが意味合いとしては正しいのだけど。正直、効果はアイテムボックスと変わらないので問題は一切ない。


 というわけで僕が使えるようになった魔法は空間魔法・異空間。


 効果は僕の魔力を鍵として自由自在に僕が開けた?生み出した?異空間を開くことが出来る魔法だ。


 我ながら変な説明だとは思うが、そのまんまなのだ。

 僕はここ最近、ひたすらにアイテムボックスを使えるようになりたいと魔法を行使しようとしてすぐに自壊するという、軽く不毛&地獄みたいな方法をずっと繰り返してきた。

 正直、僕は魔力を増強する以外でこの方法は意味なんてほとんどないだろうなと思っていた。

 この方法を使って魔力を増強させて空間魔法・異空間もといアイテムボックスを使えるようになろうとしていた。

 だけど、違った。

 根本的に諸々全部違った。

 でも、ある意味でこの方法は正解の正解。100点満点だったんだ。


 それは完璧なる偶然だけど。もはやある意味での必然すら感じてくるレベルだ。


 ようは空間魔法・異空間というのは大量の魔力を消費させて空間を歪ませて。自分だけの異空間を手に入れるという魔法だったのだ。

 そしてこの大量の魔力を消費という部分は同じ魔力を持った者がその目的(空間魔法・異空間を行使したいという強い願い)の為に同じ場所に魔力を込め続けることが条件らしい。


 そして僕は非常に都合のいいことに自分の部屋の一室、毎回ほぼ必ず同じ場所で空間魔法・異空間を発動させようと分身・自壊を繰り返していた。

 本当にこれは偶々だ。空間魔法・異空間を発動させようとしていた時はそんなこと知らなかった。

 敢えてもう一度言おう本当に偶然である。同じ場所で自分の部屋のとある決められた場所で毎日コツコツ魔力を消費し続けていたんだ。

 空間魔法・異空間を使えるようになりたいと願いながら、毎日コツコツと。


 で、結果。

 消費魔力が一定数に達して空間魔法・異空間もといアイテムボックスを使えるようになったってことだ。


 え?


 何で僕がそんなことを知っているかって?


 それはもちろん、小篠さんが教えてくれたからだよ。


 ようは、昨日、学校にて、いきなり小篠さんが

「今日、変な啓示を授かったんだ」

 って言って僕含む、クラスメイト達に空間魔法・異空間の獲得方法とその為に必要な最低エネルギーが100万いるって情報を教えてくれたんだ。

 僕以外全員が割と何を言ってるんだとポカンとしてたけどな。

 まあ。後、何故か魔力ではなくエネルギーって表現をしていたが、そこは小篠さんの勘違いだろうな?知らんけど。まあどうでもいいや。


 ただ僕にとってもっとも大切なのは小篠さんの話が本当だったってことと、僕が実際に空間魔法・異空間を使えるようになったことだ。

 これが本当に一番大事で大切だ。


 おかげで僕は毎日毎回、面倒な学校の次の日の分の日課を揃えるという作業をやらなくても良くなったし、必要そうなものは全部空間魔法・異空間にポイ出来るようになった。


 ああ、やっぱりアレだな。うん、日記に毎度毎度、空間魔法・異空間って書くの面倒だな。まあいいやこっからは普通にアイテムボックスって書こう。何だかんだでアイテムボックスがラノベ大好きな僕としては一番書いてて馴染みがいい。


 そんな訳で、まあ色々あって、僕は念願のアイテムボックスを使えるようになったという訳です。

 

 あ、それと魔力がめちゃくちゃ伸びたと思います。


 試しに前やったお風呂魔力測定をやったけど。簡単に溢れたね。

 控えめに言ってヤバすぎる。

 お風呂を溢れさせてもなお、僕の体にはまだまだ魔力の余力ってのを感じた。

 多分、ここ一カ月で更に僕の魔力は更に上昇したと思う。

 アイテムボックスを使う為に行っていたあの自壊方法は魔力上昇という一点においては恐ろしく効率的だ。

 まあ、その分、影分身を戻した際の還元が少々苦しいけど、全然許容範囲内だ。一切問題はない。


 という訳でアイテムボックスを使えるようになったけど、アイテムボックス訓練法は続けていこうと思う。

 まあ、それに用途によって色んなアイテムボックスを使い分けてもいいしね。

 このアイテムボックス、少々使い勝手が悪いことに異空間を開くだけであるのだ。


 一応その異空間の中に今の所は無限?に物を入れられるし、その間の時間経過等は詳しく検証はしていないが、ほぼ確実にないという、つまり温かい物とか生モノを入れても大丈夫っていうアイテムボックスとしての素晴らしい能力はあるからいいんだけど。

 ただ、そうあくまで異空間を開くだけなので、異空間の中の物を分けたりすることも出来ないし、必要なものはしっかりと自分で探して獲得をしなければならない。

 あまり物を入れすぎると、あれ?どこ行ったってなってアイテムボックスなのにすぐに物を取り出せないというとんでもない欠陥がある。


 という訳で幾つかアイテムボックスを作っていった方が絶対に便利だ。


 以上。

 終わり。

 

 アイテムボックスを非常に便利な魔法なので使えるようになったのマジで嬉しいわ。


――――――――――――――――――


 補足説明

 主人公は気が付いていませんが、異空間を作るのに必要な魔力もとい余剰エネルギーは最低100万、これは空間が元々歪んでいて開きやすい場所で行った場合という話です。

 実際に必要な余剰エネルギーは1000万以上です。

 この意味の分からないレベルの大量の余剰エネルギー、どう考えても主人公じゃあ賄えなくね?いくら影分身自壊方法を使ったって無理じゃねって話ですが。

 これが違うのです。

 正確に言えば主人公は異能【影分身】によって生み出される影分身が自壊する時に発生する残余剰エネルギーを空間魔法・異空間に使用していたのです。

 主人公はもちろんそんなことは知りませんし、完璧なる偶然です。

 ですが1体作るのに最低でも1万以上の余剰エネルギーを消費する。(空気中の余剰エネルギー)異能【影分身】それは本来ならば周囲の余剰エネルギーを消費して半永久的に活動できるものであり、間違ってもほんの数十秒で自壊する為には作られていません。

 その為、本来ならば長期間活動出来るのに数十秒で自壊という意味の分からない行動を起こす主人公のせいで、影分身は自壊の際に周囲に使用出来なかった余剰エネルギーを消費して自壊するということとなっていました。

 それ即ち、影分身として出現して空間魔法・異空間を使いたいという強い意志と行動によって自壊=じゃあ、自壊の際に出た余剰エネルギーも同じように空間魔法・異空間を作る為に消費しようってことです。

 

 その上で余剰エネルギーを貯められる魂の器が大きくなり、影分身を作り出すのに余裕で数万、下手をすれば10万以上の余剰エネルギーを消費しているのがあいまって、空間魔法・異空間が出来たって感じです。


 まあ、じゃなければ異空間を作り出す。まあ、正確に言えば異空間を開くだなんてふざけたことはできませんよ。

 流石にそれ相応のエネルギーを消費します。


  

――――――――――――――


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