7歳8か月 武術訓練(殺し合い)と魔術訓練(楽しそう)

 2017年 11月〇日


 今日僕は意味の分からない事態に襲われた。

 それは魔力が伸びなくなったのだ。


 何を言ってるんだと思われるかもしれないが、そのまんまだ。

 

 魔力が伸びなくなったのだ。


 今まで僕はずっと空間魔法訓練法を使って魔力をあげていた。

 それなのに急に魔力の増加のようなものを感じなくなった。


 いや。マジで自分でも本当に心の底から意味が分からない上に、魔力が上がらないっている状況がもうヤバいなんてちゃちなレベルじゃあない。

 

 だって僕が強くなるための手っ取り早い行動の一つが魔力をあげるという行為だ。

 その魔力をあげるというのが出来なくなったのだ。

 それは=で僕が最強へと至るため道筋が狭まったということだ。

 これは非常によろしくない。


 本当にどうして魔力が増えなくなったのやらやら。


 まあ、いいか。

 考えたって仕方がない。

 今の僕がどれだけ悩んだって魔力が増えなくなったという事実には変わりはないし。覆しようがない。だから一旦とりあえずは諦めよう。

 僕は魔力が増えなくなったという事実を受け止めようではないか。

 

 その上でじゃあ、魔力をあげる以外の強くなる方法を考えていこう。


 で、とりあえずパッと頭に思い浮かんだ方法は2つある。


 一つ目は武術だ。

 肉弾戦が強いというのは凄く重要だと思う。

 ぶっちゃけ魔法を使える人なんてのはほとんどいないし、もしも戦いとなれば、武器、それこそ銃等を持っていなければ肉弾戦もとい近接戦闘が基本になると思う。

 ならばこそ武術を覚えて近接戦闘に強くなるというのは最強へと至るというのにおいて非常に重要ではないだろうか。

 知らんけど。

 まあ、というわけだから、武術をやっていきましょう。

 といっても何処かの塾やら教室やらに通うつもりはない。我流で極めるつもりだ。


 何故って?

 その方がお金もかからないし、武術教室とかで時間をとられたり行動が狭められるのも嫌だし。何より、僕が目指している武術は人と戦う、それこそ最強へと至るためには殺すというのも厭わない武術だ。

 そんなものを教えてもらえるわけがない。


 だから我流だ。


 適当にそれっぽい動画でも見て本でも読んで知識を付けた上で、影分身を使ってひたすらに武術鍛錬という名前の殺し合いをさせる。

 そうすれば僕はデメリットゼロで自分と同等の力を持った存在と文字通り命をかけた殺し合いをしたという経験を得られる。

 そしてその経験は僕を強くする。

 そんでまた強くなった僕同士で殺し合いをさせる。

 経験を得る。

 殺し合いをさせる。

 経験を得る。

 殺し合いをさせる。

 経験を得る。

 殺し合いをさせる。

 経験を得る。

 殺し合いをさせる。

 経験を得る


 うん、書いててちょっと楽しくなるような良いループだな。

 まあ、殺し合いという経験が自分の体に戻ってくる時に少々苦痛は伴うかもしれないが、魔法訓練の自壊の際の苦痛と比べれば、さして問題はないだろう。

 知らんけど。

 そこら辺は実際にやっと後の僕じゃないと分からないな。


 というわけでやってみようといきたいけど、そうはいかない。

 だって場所的に無理だもん。

 流石に部屋で殺し合いをさせるわけにはいかない、そんでもって人目に付く場所も駄目、それでいてある程度の広さが必要。


 なるほど。そんな理想的な場所あるか?


・・・・・・・・・・・・・・・・


 いや、待てよ。あるやん。

 

 これは完璧な後だしだが、僕はまた新しく空間魔法・異空間で異空間を開くことに成功している。

 そんでもって魔力と影分身の数が増えていたのもありこの5か月で僕はなんと5つもの異空間を開いている。

 そしてその異空間の内の1つが、他4つ、正確に言えば、最初に開けたのを含めて他5つと違い【異空間内でも時間が等倍に進む上に、何故か地面のようなものがあるただひたすらに白い空間なのだ】

 とどのつまり何をするかというと、影分身をこの異空間にぶち込んで殺し合いをさせようというわけだ。


 いやもう。何なら今まで隠れてこそこそ読書とかさせてた他の影分身達もここにぶち込むか。

 我ながら完璧なアイデアだ。

 100点満点だな。


 あ、それでさっきの話にもどるが、2つ目の僕の思いついた、強くなるためのアイデアはズバリ、魔法の特訓だ。


 え?


 魔力の最大値が上がらなくなったんじゃないかって?


 ああ、そうだとも上がらなくなったとも。でも、だがしかし、言い換えれば魔力の最大値が上がらなくなっただけである。

 魔法は使える。

 となれば色んな魔法を使っていって熟練度を高めて様々ば強い魔法を巧みに扱える熟練の魔術師となれるように努力をする。

 これに限るだろう。


 確かに魔力の最大値は重要だ。

 でも、それ以上に魔法の熟練度や使える魔法の数等々も重要ってことだな。


 でだ、この魔法を鍛えるってのも、場所という大きな問題がって、あ、・・・ああああああ。


 別に一切問題ないやん。


 同じように異空間にポイすればいいだけやった。


 はいもう。これは勝ちです。

 120点満点です。

 

 よし、そうと決まれば早速影分身をして、武術の為の殺し合いと、適当に魔法習得でもさせていきましょうか。

 あ、でもその前に武術に魔法に両方とも一応知識だけはつけないといけないな。

 まあ動画でも漁ればそれっぽいのが出てくるだろう。知らんけど。


 それと一応蛇足?だが。

 出せる影分身の数は50体になった。

 自分でも大分出せるようになったと思う。

 更に言えば体力を分割して消費とかいう知識を授かったのだが、その設定どこいったってくらい少ない体力でも影分身を出せるようになってきた。

 それこそ1体影分身を出した程度じゃ、少し走ったな?ぐらいしか疲労を感じない。

 我ながら異能【影分身】は体力分割という明らか過ぎる程のデメリットがあったからバランスが成り立っていたが、流石に少ない体力でバンバン影分身を生み出せるようになるってのはチートだと思うは。

 これ鍛えて行ったら最終的に100体とかの影分身を体力消費ほぼゼロで生み出せたりとかいう頭おかしいレベルのチート行為が出来るようになるかもしれないな。

 そうなったらめちゃくちゃ強いよ。

 まあ、今でも十分すぎる程に強いけど。


 さて、今日の日記はこんなものかな。

 今度は武術訓練(殺し合い)と魔術訓練(楽しそう)をやっていってある程度の成果が出たら日記にまとめますか。


 ――――――――――――――


 面白いと思って頂けましたら嬉しい限りです

 

 

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