第3話 ある夜のナイトツーリング
VFR30と俺仏壇のGSX28が いつもの整備工場に行く
あれ 元暴走とか 色々集まってる
みんな集まってるなら飛山でもいくか
まだ7時前 8時出発なら日帰り可能
話が盛り上がって、一斉に家に戻って革ツナギに着替えて
バイクで集合してくる
順にタイヤの空気圧チェックやら キャブセットやら始まって行く
社長が「おい ツーリングだよな」と確認すると
交機の白バイ乗りのCB900Fが「そうツーリングですよ」と答える
飛山まで片道100km 往復200km 8時出発ならアベ 50km/h
出せる所は全開で行く計算
いくぞ CB900Fが 左手の指三本を掲げて 出発していく
皆ついていく 3桁
途中に暴走族が道幅いっぱいに たらたら走ってる
こんなところでペースを落とすとダメだとCB900Fが先頭切って
暴走族を割って入っていく
つづくVFR30にNSRに俺のGSXも割り込んでいく
木刀を振ってくるが 気にせず 体当たりで吹き飛ばす
アクセルを開けてトラクションでグリップしてるから 吹き飛ばせる
10台くらいがコケてるが気にしない
うちらのグループのアベが優先だ
また3桁に戻せて 高速41号を北上しいていく
飛山について 休憩
族の後始末どうすると訊くと ほっとけばいいとの回答のCB900F
皆まぁいいか となって自販機の饂飩を食う
この自販機の饂飩 天ぷらは 饂飩の下になる
何度も来てる年寄りは知ってるが 初めての若いガンマがやらかした
天ぷら饂飩のボタンを押して 出てきた天ぷら饂飩
「なんじゃ 天ぷらが入ってない」と叫ぶ
自販機には「天ぷらは饂飩の下です」との張り紙がある
知ってる 皆知ってる 知らないのはガンマだけ
CB900F 思いっきり にやっとして「ガンマ これ読んだか」と自販機の紙
「声に出して読んでみろよ」とNSRから追い打ちが掛かる
ガンマ 声に出して読むしか無く 読む
「天ぷらはどこに」と更にGSX-Rから追い打をちされ 撃凹みのガンマ
ここまでは 皆笑っていたが
「ガンマくん 天ぷらは入っているから大丈夫だよ」
優しい口調のVFR30の一言で 皆の笑いが止まる
流石 末期がん 優しく近づいて トドメ と思う皆
帰りはガンマ先頭の激走で その日のうちに ナイトツーリングは終わった
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