授業(1)
キン コン カン コン
織原さんにとって初めての学校の授業が始まった。
一時間目の授業は 数学
「よぉー、皆おはよー今日も元気にしていこぉー
早速だが、今日の授業の内容は~」
数学の先生は、僕たちのクラスの副担の先生
先生はチョーク持って、黒板に何か文字を書いている。
―祝 織原さん 歓迎会 ―
「今日の内容はコレに決定!」
先生が書き終わり、大きな声で言った。
クラスの反応は、予想通り・・・
『ですよね~、先生分かってる~』
クラスは一気に、テンションマックスになるが。
「オイオイ、先生いきなりこんな事をしていいの?
織原さんも、いきなりで困っているんじゃないですか」
その言葉を言ったのは、クラス一真面目な男の子
西園寺 優太だった。
その一言でクラスの雰囲気はちょっとづつ冷めていった。
少し余計な事だと思っていたが、確かに自分達の勝手でこんな事をするのは少し違うと誰もが思った。
「そうだな、先生が悪かった済まないな織原、勝手にこんな事をして迷惑だよな」
先生が織原さんに誤った。
しかし、当の本人は、特に気にした様子は無く。
「先生、全然大丈夫ですよ、逆に私の為に授業で祝ってくれるんですから迷惑とかないですよ」
少し照れた様子で言った。
〖 か、カワイイ!! 〗
クラスの人の心は一気にもっていかれた。
「君も、ありがとう、確かに少し戸惑ったけど困っていないから大丈夫だよ。
そういえば、君の名前は?」
「僕は、西園寺って言う、これからよろしく」
これで、クラスの雰囲気もだんだんと上がっていった。
「じゃあ、織原の許可も出た所だ、歓迎会をするか!」
『オー!!』
先生がドコからともなく
―今日の主役—
と書かれたタスキを出し、織原さんにかけた。
「さぁ、今日の主役さんはコチラにおいで」
教卓をどけ、教壇に椅子を持って来た先生は、織原さんを呼んだ。
織原さんが、教壇に行く姿もまた上品で美し。
「じゃあ、皆どんどん、質問をしていこうか♪
質問がある人は挙手で、ちゃんと自分の名前をいってから質問をするんだぞ」
その言葉を、スタート合図に、手がすぐに上がった、先生が
「はいそこの人」
と指名をすると。
「はい、三条 美由紀っていいます
織原さんの趣味ってなんですか!」
「そうですね、色々ありますけど、最近だと料理ですね」
『おぉ、まじか
織原さんの手料理食べてみたい!!』
一斉に男子軍が声をあげた。
「はい!そこうるさい」
先生の注意でも男子はうるさかった。
先生は、あきれた様子で、
「そんなに手料理が食べたいなら、私が今度作ってやるよ」
その言葉で男子軍の熱は一気に冷め、少ししかめっ面になっていた。
「おい、何でそんな顔してんだよ、うれしいだろ!」
「いやぁ~先生ってなんでも黒焦げにするじゃないですか」
「ギック~、そうだった。ってなんでこんな恥ずかしい思いになってんだ、
次々、はいそこに君」
やけくそで、先生は次の人を指名した
「はい、中野 誉っていいますぅ。
織原さんって、なにか苦手な事や食べ物があるんですかぁ?」
多分、クラスの大半が疑問に思っていることだろう織原さんは、
少し考えると、照れながら
「苦手な事ですか、、、苦手な事は泳ぐ事ですね
苦手な食べ物は、トマトですね」
〖 へぇ~、意外だ!! 〗
その後も、織原さんに対する質問はチャイムが鳴るまで続いた。
少し照れている織原さん
【 カワイイ、惚れちまう!! 】
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