大好きな貴方に私を探してほしい!
神石水亞宮類
第1話 大好きな貴方に私を探してほしい!
【・・・最後のお願い! 大好きな貴方に私を探してほしいの!】
【ピロンピロン】
AM3:12分に俺の携帯にメールが入る。
俺は寝惚け眼でベットから携帯を手に取りメールを見た。
メールの相手は? 以前、俺と付き合っていた彼女だ。
彼女の一方的な別れで俺達の付き合いは終わったはずなのだが?
彼女は何故、俺にこんなメール送ってきたのか?
彼女の身に何か起きているのか?
俺に彼女を探してほしいとはどういう意味なのか?
俺は彼女に何かあったんだとメールを見て思った。
彼女に危険が迫っている!
俺が早く彼女を探さないと彼女の命が危ないという気持ちになった!
俺は直ぐに彼女に返事を返した。
【何処に居るんだ? 何故、俺に君は探してほしんだ?】
・・・その後、彼女からメールが俺に返信される事はなかった。
彼女は大丈夫なのか?
何処に居るのか?
誰かに狙われているのか?
俺は不安になり、彼女を探す事に決める!
俺の仕事は、【探偵】だ!
彼女はそれも分かった上で、俺に探してほしいと言ってきたのか?
だが、彼女の手掛かりがない!
俺が彼女と最後に会ったのは? 10年も前の話だ。
10年も経てば、何処で何をしているかなって殆ど分からない。
俺は10年前に彼女が住んでいた町に向かう。
彼女の働いていた職場や友人、住んでいたアパートにも行ってみた。
でも? “手掛かりは何も見つからなかった。”
彼女は今、何処に居て何をしているのだろう?
*
・・・彼女が俺にメールをくれて3ヶ月後、女性の死体が見つかる!
でも? 女性の遺体とは分かったが【身元不明】のままだった。
俺はその死体を見に行く事にした。
『すみません、女性の遺体が見つかったと聞いて知人かと思い確認
させてもらえませんか?』
『・・・それは大丈夫ですが、あなたの知人のお名前を聞いても
よろしいですか?』
『石井ユリカです、歳は29歳、右腕の甲に一円玉ぐらいのほくろ
があります。』
『どうぞ、ご確認ください。』
『ありがとうございます。』
俺は遺体を見て、愕然とする!
顔はもう原型もない状態だったが、右腕の甲に一円玉ぐらいのほくろ
があった。
俺には分かる、“この遺体は間違いなく彼女だと、、、!”
何故? 彼女は遺体で見つかったのか?
誰にこんな目に遭わされたのか?
彼女は殺されたのか? 自殺なのか?
何も分からない事に俺は歯がゆい気持ちになった。
俺は警察じゃない! これ以上は何も彼女の事を調べる事は出来なかった。
・・・でも? 彼女が俺に探してほしいという願いはこれで叶った。
今でも思う事は? “何故、俺だったのだろう?”
10年も時間が経てば、俺以外の男とも何人か付き合ったはずだ!
俺より好きな男もできただろう?
結婚もしていたし子供も男の子と女の子が2人いたはずだ。
幸せだったと彼女が住んでいた近所の人からそう俺は訊いていた。
旦那さんとはおしどり夫婦でよく二人で仲良く散歩をしていたらしい。
子供達ともよく家族で、近くの公園に行っていたと訊いている。
本当に仲のいい家族だと。
それなのに何故? 彼女が死ななくてはいけなかったのか?
俺は彼女の遺体を見て直ぐに彼女の旦那に連絡をして彼女の遺体を見て
ほしいと頼んだ!
彼女の旦那も俺の言った通り彼女の遺体を見に来てくれた。
『間違いありません! “僕の妻です。”』
彼女の旦那はその場で崩れ落ちて泣いていた。
あれは? ウソ泣きでも演技でもないと俺は感じる。
旦那は何も知らない。
“犯人は旦那ではないのか?”
・・・ココから数ヶ月後。
俺の携帯に誰からか動画が送られてきた。
彼女の死ぬ寸前の動画だった!
何者かに捕まり目隠しされ体を縛られていた。
そして生きたまま、、、重りを付けられて海に投げ込まれるところで
動画は切れたんだ。
【一体!? 何の目的で彼女をあんな酷い目に遭わせたんだ......!?】
大好きな貴方に私を探してほしい! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます