【同日 9時40分渚輪ニュータウン南部市街地】

僕らはペトラ橋を目指し、ゾンビが闊歩する市街地を南下した。

アド「ぶーぶー。ぶーぶー」

　　「……おい。誰だ豚を探索チームに組み込んだ阿呆は」

栗子「よく見てみろサン、そいつは我がリーダーだぜ」

　　「……ん？　あ、ホントだ。豚かと思ったよ」

アド「むかぁ！　酷すぎだぜヒッピーだぜ全くもー！　ぷくぷくぴーだ！」

綴　　「サン様、なにゆえあの子豚さんはこうも五月蝿いのでしょうか？」

　　「『遠征はどんなに長くても24時間、片道12時間まで』って約束させたんだよ。それからこの有り様さ」

綴　　「あらやだわ。デパートの皆様を心配させないためなのでしょう？　そんなサン様の優しさをあの子豚さんはわからないのですね」

ゾンビ『──ウゴォォ』

やちる「そ、それより皆さん……。ゾンビがコンビニ前に屯していますけど……どうします？」

■■─────────バトル────────■■

　　「てか、腕から離れてくれないか甘噛」

綴　　「なぜです？」

　　「腕にしがみつかれちゃ歩きづらい」

綴　　「そんな……酷いこと言わないでくださいまし。サン様、わたくしはゾンビが怖いんですの」

　　「色々すげぇな甘噛は……」

アド「あーあー、もうサンちゃんは鼻の下伸ばしてデレッデレだよー、ぷくぷくピーだ！」

　　「お前は黙れ」

アド「ぷくぷくぷくぷくピーピーピーピー！！」

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