第52話「猫の手」

【同日 9時45分 3F 食料管理室】


   「アドはどこだッ!」

アド 「くくくくく、着くのが一足遅かったな勇者よ!」

やちる 「ひゃ、ひゃひゃ……助けてくださいサンさん」

  「人質をとってるだと?!」

アド 「ふっふふー、君が悪いのだよ。腹が減っては戦はできぬ、このあたしの楽しみを邪魔するからいけないのだ! さぁ! このヤチルンの命が惜しくば、あたしはボトチテップスを要きゅ」

僕は発砲した。

アドの頬をかすった弾丸は、背後の壁に穴を開ける


アド 「……? ……????? ……???」

  「なぁ、アド」

アド 「……ガクガクブルブル。……ブルル?」

  「僕は謝罪を、要求している」

アド 「……え、え、ええいえい! た、戦うしかないならば仕方がない! あたしの恐ろしさをしるがいい!」



■■─────────バトル────────■■



アド 「ふっふふー、あたしを捕まえてごらん、若人よぉー!」

  「クッソが! な、なんであいつ逃げ足だけは軽快なんだよ!」

ひさぎ 「階段登ってったわよ変態!」

  「僕は変態じゃない!」

ひさぎ 「てか、刀背打ちじゃなくていいわよね? いいわよね?」

   「もちろんだ。次はその刃を血で染め上げてくれ」

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