クソ女神乱入(会話)

 テオに部屋を案内された俺たちは、一度二部屋のうちの一つの部屋に集まり、作戦会議を行うことに。


 まあ、作戦というか、今後の方針についての話し合いだがな。


「さて……とりあえず、当分は衣食住の内、食と住に関する心配はいらなくなったわね」

「これもおそらく、お嬢様の日頃の行いが良いからかと」

「それはないと思うけれど……」


 家のせいで、それなりに品行方正な生活は送っていたが、俺たち三人だけじゃ、普通にバカ騒ぎとかしてたしなぁ。


 今は異世界転生直後で、そんな余裕はないが、余裕ができたらこの三人でバカをやりたいものだ。


「いやー、ここのベッド、なかなかにふっかふかですね! 僕、気に入りましたよ、このベッド」


 と、俺たちが話しなんて聞いてねぇ! と言わんばかりに、布団でごろごろしているバカ執事が一名。


「刃。今はお嬢様との話し合いの途中ですよ。何を遊んでいるのですか」


 そんな刃に、瑠璃はジト目を向けながら苦言を呈した。

 もっと言ってやれ。


「いえ、しばらくここで生活するというのならば、快適な睡眠は必須! 万全の状態でお嬢をお守りできなきゃ意味ないですしね!」

「なるほど~……それで、刃? あなたの本音は?」

「方針なんて知らん知らん知ら~ん! ですかね」

「……あなた。自分のせいでこのような状態になっているという事、理解しているのかしら?」

「ええ、はい。僕の暴走で、結果として楽しそうな異世界に転生できたなー、とは思っています」

「「…………はぁ」」


 微妙に理解してるのがすんごい腹立つが、付き合いの長い俺たちは、


『あ、いつものバカだな……』


 で済んでしまう辺り、俺たちも相当こいつに毒されてね?


「いいですか、刃。今回の件、偶然転生できたからよかったものの、もしそのまま死亡していたら石動家末代の恥だったのですよ? それ以前に、自分が仕えるべき主を死なせてしまうという事自体、考えられないことですのに……。それを言うに事を欠いて、楽しそうな世界に転生できたな、とは、あなた、お嬢様を本当に敬っているのですか?」

「当り前じゃないですか。というか僕、お嬢以外に仕えるとか、絶対嫌ですし」


 こいつの場合、本心で言っているのが余計にムカつく。

 いや、言われてる俺としてはすごい嬉しいんだが……。

 普段の数々のバカな行動で少し悩まされている身からすれば、腹立つ以外の何物でもない。


「……まあ、あなたは何気にお嬢様を大事にしますからね。その辺りは信用していますよ」

「お嬢、たまに僕、実は瑠璃さんの方が年上なのでは? って思う時があるんですけど、どう思います?」

「それは、あなたの精神年齢が瑠璃より幼いからだと思うわ」


 俺の予想。

 瑠璃は実年齢よりも高め……大体、三十くらいで、刃は十代前半ってところだろ。

 マジで、バカだしな。


「あぁ、なるほど。つまり、瑠璃さんは実年齢よりも精神年齢がおばさんで、僕は少年ってことですね!」

「あ」

「じ~ん~……? あなた、死にたいのですかぁ……?」


 ゆらり……と、怒りのオーラを発しながら立つ瑠璃の姿は、地獄から這い出てきた鬼より怖い。

 やばい! 瑠璃が切れた!


「はは! もうすでに死んでるのに、殺されても仕方ありませんよー」


 そしてこいつはなんでこう、残念なんだ。

 明らかに、火に油を注ぐ言動だろ、今のは。


「……そうですか。お嬢様。私に刃を処す許可をください」

「瑠璃の気持ちはわかるけど、それでも大事な戦力。殺すのは駄目よ」

「ですが!」

「なので、ちょっとした拷問は許します」

「ちょっ、お嬢!?」


 俺が許可するはずない、と思っての発言だったのか、俺が殺害の代わりに拷問を許可すると、目に見えて焦りだしたが、今のは刃が悪い。


 というか、女性相手にその発言はダメだろ。


「ありがとうございます、お嬢様♪」


 うっわー、許可した俺も俺だけどさ、すんごい闇を感じる笑顔なんだけど。

 花宮家の人間って、大体こんな感じなのか?

 一応、クソ親父の傍にいたけどさ、あんまり覚えてねぇんだよなぁ。

 妙に優しそうな人だった、くらいだな。


「刃のことは一旦置いて、これからの方針を話しましょ」

「そうですね。拷問はあとでするとして」

「え、ほんとにするんですか!?」

「現状の整理から始めましょうか、お嬢様」

「えぇ、そうね。……っと、その前に、この部屋に鏡は……あるわね。容姿の確認をさせて。自分の姿を把握することも、今後の生活で重要だもの」

「かしこまりました」


 俺は一度座っていた椅子から立つと、部屋に備え付けられていた姿見の前に。

 ……それにしても、外と内の口調のギャップすげぇなぁ……。

 まあ案外、外の口調が外見とぴったりだったりしてな!

 なーんて。


「さて、どのような容姿、に……………………」


 俺は、鏡に映った自分に絶句した。


 いや、これは…………たしかに、美少女、とか言われるだけあるわー……。


 現在の俺の容姿。


 まず、瑠璃たちが言っていたように、白髪紅眼。


 その白髪だが、実際かなり長く、太ももまで伸びていた。

 よく見れば、やや青みがかかっており、しかも光を受けてきらきらとしているのはなんというか……自分の髪の毛とは思えないほどだ。

 紅い目に関しては、くりっと大きく、ルビーみたいに透き通っている。

 鼻筋はスッと通っているし、唇は小さく、それでいて桜色で柔らかそうだ。

 全体的に見ると、今の俺の顔は子供と大人の間くらいで、なんというか……可愛らしい感じ、だな。やや幼い。


 身長的には……おそらく、百五十前半くらいだろう。

 背は低めみたいだが……なるほど。

 どうりで肩が重いわけだ。

 いや、下を見るときとか、明らかに地面が見えなかったんで、なんとなく察してたがな。

 気が付かないふりをしていたんだが……いざこうして見てみると、結構でかいな、俺の胸……。

 カップ数はわからないが……アニメとか、マンガのキャラを思い出しながらで言えば、F以上G以下ってところか?


 まあ、あれだな。

 全体的に見れば、これはたしかに……美少女、と称されても何らおかしくはない、な。


 自分とは思えない容姿だからこそ、こうして客観的に評価できるわけだが。

 ……しかもこれ、明らかに男受けするようなビジュアルだよな。


 …………瑠璃や刃に、なるべく変な男が寄り付かないようにしてもらうか。

 俺の恋愛対象、普通に女性だからな。

 男に興味はないし。


 ……しかしまあ、この姿は、深窓の令嬢、といった雰囲気だなぁ。


 俺の前世とは大違いすぎる。


「お嬢様、いかがなさいましたか?」

「自分でも驚くほど、整った容姿に驚いてしまっただけよ」

「ですよね!」

「ひゃっ!?」


 俺のセリフに呼応するがごとく、瑠璃が大声で食い気味に返事してきた。

 そんな瑠璃の声に、俺は思わず乙女のような悲鳴を上げた。


 お、俺、なんて声を出してるんだよ……。


「やはり、今のお嬢様は素晴らしく可愛らしいのです! それはもう、前世から続く、私のラブが天元突破しそうなほどに! あぁ、素晴らしいです、お嬢様ぁ!」

「じ、刃!? 瑠璃が壊れたのだけれど!?」


 なんかいま、前世から続くラブとか言ってなかったか、瑠璃の奴!?


 え、何? どういうこと!?


「あー、瑠璃さんのそれは素なので、お気になさらず」

「素!? 素なの!?」


 鼻息荒く、やや怖い笑顔を浮かべてるその姿はどこからどう見ても、変態のそれなんだが!?


 そういや俺、瑠璃の素ってあんまり見たことなかったけどさ……え、マジでこれなの?


 一応、休暇の時にフランクに接してくれ、と言ったときは平常時よりも砕けた口調で、且つ色々とバカやってたけどさ、え、マジで……?


「はぁ、はぁっ! お嬢様、もう本当に好きです! ぞっこんです! 転生しても大好きです!」

「刃―!? やっぱり転生した結果、壊れているのではないのかしら!?」

「あー……どうでしょうね。自分と瑠璃さんの二人で飲んでいる時は……ここまでとは言わずとも、大体こんな感じですので、多分、平常かと……」


 マジかよ!?


 え、何? 瑠璃ってこんななの!?


 うっわ、知りたくなかったわー……。

 俺の中での瑠璃と言えば、ちょっとだけ変なところはあるけど、仕事は真面目、どんな時でも冷静沈着、っていうイメージだぞ?


 それがどうして、


「お嬢様、ハァハァ……!」


 こんな変態に成り下がってるんだよ。


 俺の従者は、普通じゃない奴しかいないのか……?


「と、とりあえず、落ち着きなさい、瑠璃」

「……ハッ! も、申し訳ありません、お嬢様! わ、私、つい暴走してしまったようでして……いつもならば、鋼を超えた、金剛製の理性で本能を抑え込むのですが……どういうわけか、この世界に来てからというもの、少々理性が弱まっているような気がしておりまして……」

「そんなことのあるのかしら……?」

「さぁ? 僕自身、異世界に詳しいわけじゃないですし。というか、瑠璃さんが言うならそうなんじゃないですかね? ほら、瑠璃さんはどちらかと言えば、お堅い雰囲気のメイドですし」

「たしかに、そうね……」


 実際、瑠璃は誰も見ていないところならいざ知らず。

 業務中は基本的に俺がさっき言ったようなイメージなのだ。

 常に冷静であり、さりげない気遣いができ、どのようなこともそつなくこなす、ある意味パーフェクトなメイドだ。


 たしかに、抑圧された何かがあっても不思議じゃないし、何より普段からそんな理性で本能を抑えているんだとしたら……マジで完璧なメイドだな、瑠璃。


「……そういえば、私たち転生者は、必ず何らかの恩恵を所持している、という話だったけれど……私たちはどのようなものがあるのかしら?」


 もしかすると、瑠璃の不調(?)の原因は、それかもしれないわね。


「ふぅむ……皆目見当もつきませんね」

「そうよねぇ……。こういう時、あの女神にお話を聞ければいいのだけれど、無理そうだし……」


 と、俺がそう呟いた時だった。


《ようやく、チャンネルが繋がった!》

「!?」


 不意に頭の中に声が聞こえてきて、思わずびくっとした。


 こ、この声は……!


「お嬢様? どうかなさいましたか?」


 いきなりびくっとした俺に気付いた瑠璃が、少し心配そうな表情を浮かべていた。


 この反応は……。


「瑠璃、刃。二人には、今の声が聞こえていなかったのかしら?」


 確認のため、俺は二人に今の声について尋ねた。


「声、ですか? 私には何も……」

「僕も何も聞こえませんでしたよ?」


 俺の問いに対する答えは、どちらともNOだった。

 嘘をついているようには見えない。

 となると、この声は俺にだけ聞こえてる、のか?


《その通り! これは、わたくしの加護を受けている者にのみ聞こえる声です》

(その声はやっぱり、女神か!?)

《数時間ぶりだね、坊ちゃん――おっと、今はお嬢様だったか。いやはや、早速よさげな場所に転がり込めてよかったね!》

(……おいテメェ。俺はお前に一つ訊きたいことがある〉

《はいはい、なになに~? わたくしのスリーサイズかなー?》

(そんなもん聞きたかないわ! いいか、俺が訊きたいのはこの姿のことだ! あと、口調! なんで瑠璃と刃は前世のままで、俺だけこんななんだよ!)


 これ幸いにとばかりに、俺はこの姿について女神に問いただした。


《あぁ、それ? いやー、まさかわたくしの演技を見破るとは思ってもいなかったから、いじわるでつい》

(そんな理由かよ!)

《うん、そんな理由。ちなみに、その姿はわたくしが直接デザインした容姿で、まさに神が創り出した造形美、というものだね》

(何てことしてくれたんだよ!? しかも、なんか知らんけどやたら女っぽい口調だしよ!)


 くっだらないことをばっさり切り捨て、俺は半ば愚痴るようなセリフになる。


《あ、それはわたくしの加護と、あなたの恩恵が噛み合った結果だね》

(は? 加護? 恩恵……? どういうことだよ)


 転生者特典の恩恵と、クソ女神の加護が原因とか、何をどうしたらそうなるんだ?


 ってか、その二つって嚙み合うのかよ。


「お嬢様?」


 表情が変わったりするのに、何一つ声を出さない俺を気にかけてか、瑠璃が俺を呼ぶ。

 だが、今は後だ。

 こいつとの話が重要だ。

 いろんな意味で。


《わたくしが与えた加護の中身は、言ってしまえば、あなたの恩恵を底上げするような効果と、幸運にする効果を持ってるの》

(恩恵を、底上げ……?)

《そ。底上げ。ちなみに、あなたの恩恵の名前は……》

(な、名前は?)


 嫌な予感の方で、俺は酷くドキドキしている。

 一体、何の恩恵なんだ、俺は。


《ズバリ! 【お嬢様】!》

(………………は?)


 あまりにもアレすぎる名前に、俺は心の中だというのに思わずぽかーんとした。


《だから、【お嬢様】》

(……ふざけてんの? お前)

《ふざけてないよ? だって、本当にそういう恩恵の名前だもの。あ、疑うなら、すぐそこにあるわたくしを崇め奉るクリアナ教の教会に行って、鑑定の石板で調べてもいいよ?》


 なんだろうか、この若干煽りがチラ見えするセリフは。

 すんごい腹立つ。


(……じゃあ、何か? 俺がやたら物語のお嬢様っぽい外見をしてたり、口調が明らかに女らしかったりするのは……)

《そ。わたくしの加護と【お嬢様】の複合効果。まあ、この場合は加護がほとんどの原因なんだけどね》

(ど、どういうことだよ……?)

《実はわたくしの加護の効果の内一つは『お嬢様らしく振舞う』というものでね》

(……おい、じゃあまさか、俺の口調が変な理由って……)

《イエス! わたくしの加護!》

(ふ、ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!)


 心の中で叫ぶという、よくわからない状態の俺の精神。

 だがしかし! そんなくだらないことを考える以前に、俺はとんでもないことをされている!


(お前、神だからって何でもしていいわけじゃねえんだからな!? 何人の体女にした挙句、加護と言う名の呪いをかけてくれてんだこの野郎!?)

《ふっふっふー! いやー、そっちの方が面白いかなー、なんて思ってですね。そしたら、なかなかに面白いことになってるじゃない? 転生直後に襲われてる街の少年を助け、その街へ赴き、街中を歩けば注目を浴びる。いやいや、異世界転生系主人公はそうでなくちゃね!》

(知らねーよ! ってか、あの視線そういう事かよ!?)


 どうりで妙な視線が飛んでくるわけだよ!


 実は、俺がこの街に入ってからというもの、ほぼ視線を浴びていた。

 視線が来ること自体はわかっていたんだが、どういう種類なのかはまったくわからなかったので放置していたわけだが……ここで招待判明。


 あれは多分、見惚れられてたな!?


 いやまあ、事実俺の今の容姿はマジで可愛い。

 というか、自分じゃなかったら一目惚れしてる自信があるくらいには可愛い。


 そりゃ視線も来るわ!

 あぁくそ! なんだってこんなことに……。


《あ、ちなみにだけど、君の恩恵のランクはSで、一応進化の余地があるからまあ頑張ってね!》

(ちょっ、今さらっととんでもないこと言わなかったか!? ってか、進化すんの!? 恩恵って!)

《ふっふっふー。それは秘密。まあ、ヒントとしては、恩恵と加護が噛み合うことで、進化する可能性のある恩恵もあるのさ。で、君の恩恵とわたくしの加護の相性は最高! なので、頑張ってね! あと、わたくしは基本的に君を通して珍道中を観察してるので、わたくしを楽しませてね! たまにこうして、話しかけるからその時は今みたいに話してくれると、わたくしは嬉しい》

(何かってなこと言ってくれてんの!? 普通に嫌なんだが!)

《それじゃ! そろそろチャンネル切るね! がんば!》

(あ、おい!)


 俺が呼び止めるようなことを心の中で叫ぶも、声が聞こえなくなった。

 どうやら、本当にいなくなったらしい。


 ……あんにゃろう……。


「お嬢様? 大丈夫ですか? してやられた、みたいな顔をしていらっしゃいますが……」


 苦い顔をしながら頭を抱える俺を見てか、瑠璃がさっきよりも心配そうにしていた。


 ちなみに、刃も刃でこっちを見ている。


「……あの女神が私の脳内に直接会話を仕掛けてきたわ」

「あの女神がですか!? い、一体どのようなことを……?」

「僕もそれは興味深いので、教えてください、お嬢」


 瑠璃は驚愕、刃は好奇心とそれぞれ違う様子で尋ねてきた。

 なんというか、マジで正反対だよな。


「どうやら私のこの姿と、口調がおかしくなっている原因は、あの女神の加護と私の恩恵が混ざり合ったからみたい」

「そうだったのですか……。ちなみに、恩恵はどのような?」


 ……まあ、それを訊くよなぁ……。


 だけどさ、俺の恩恵の名前、【お嬢様】だぜ?

 言うの憚られるというか……普通にはずい。

 だが、情報共有は大事だしな……。


「……笑わないかしら?」

「もちろんです!」

「場合によります」

「もし笑ったら、刃は瑠璃の拷問をさらに重めにしてもらいます」

「すみません絶対に笑わないので勘弁してください!」

「よろしい。……さて、私の恩恵だったわね。私の恩恵は……その…………お、【お嬢様】、よ」

「「……お嬢様、ですか?」」


 俺が口にした恩恵の名前に、二人はきょとんとした。


 いやまあ……うん。俺もどれだけふざけたことを言っているのかはわかる。

 だが、これが事実だ。


 あろうことか、あのクソ女神は、こんなトンチキな名前の恩恵を与えやがった。

 いや、あいつが渡してるのかは知らんが。

 だとしても、色々とひでぇ。


「え、えーっと、お嬢様? あの、それは本当、なのでしょうか……?」

「……嘘に見えるかしら?」

「いえ、全く見えません。となりますと……どうやら、本当のようですね。しかし、お嬢様がそのような恩恵を持っているとなると、私たちも何らかの恩恵を得ているのかもしれません。たしか、近くの教会で確認できる、とのことでしたよね?」

「そうね。テオのお父様たちが言う話が本当なら。……もっとも、どこの世界でも、宗教を騙ることは御法度だから、確実だと思うけれどね」


 それに、あの教会からは謎の神々しさを感じた。

 あれはおそらく、あいつの加護が原因だろ。

 面倒な話だ。


「とりあえず、教会に行ってみる? まだお昼だから、観光がてら」

「そうですね。私も自身のことは把握しておきたいので」

「僕もです」

「それじゃあ、早速行きましょうか」


 早速行動に移すべく、俺たちは宿を出て一度教会へ行くことにした。

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