第六界—8 『海ノ開界』
「生身の姿でどう対処する朝日 昇流ゥウア!?」
「ッ……ぜぁああぁぁ……!」
界獣は大きな口を開き、煌々と輝く青い光線を放出した。
ナイトサイザーを前に突き出し、光線を吸収、無効化する——だが。
吸う事自体は出来ても光線と刃が衝突した瞬間の衝撃に生身の……人間の力では耐える事は不可能であり、ナイトサイザーを手から離してしまいそうになってしまう。
「うヴぅぉッ……限界ッ……!」
「リラァア!」
「黒姫ッ……!」
光線の圧に耐えれず、ナイトサイザーを掴む手に掛ける力を失う——その寸前、左腕に抱えられたアーマードバトラーが俺の右手に重ねる様にしてナイトサイザーを握り締めた。
「助けてくれたのは感謝だけどッ……生身でどうするつもりなのかな……!? バトラーの鎧を崩壊寸前で付きっきりで戦うなんて無理だよ……!」
「とりあえずナイトが復活するまで耐えるしかないなァ……!」
100m以上はあるこの化け物を生身でどうにかするなんてどう考えても不可能である。
だからなんとかナイトが鎧としての形を作れる位に復活出来るまでは時間稼ぎをしなければならない。
「いないなァアいバァァァア!」
「しまッ……!」
光線の放出が止められた瞬間、視界を遮っていた光が元栓を閉められ完全に消えたその時だった。
光に隠れていた界獣の巨大な手のひらがその姿を、俺の視界の中に現し、そして迫り来る。
「お嬢様とかいう方には興味は無ァい!」
「ッォ……!? 朝日!」
「はァガゥォッ……!」
界獣の手のひらから半透明の……水の球体が射出、それとの衝突によって俺とアーマードバトラーは引き離された。
界獣の拳は1人になった俺の全身を掴み……覆い隠す。
「サァァア……てぇ!? 今俺がお前に期待している……この世界に願っている理想の展開が何か! 分かるかァ!?」
「づヴぁ……!」
界獣は捲し立てる様に叫び、拳に掛けられる力はどんどんと増していき、俺の肉は歪み、骨にはヒビが走り……そして吐血し界獣の青い手のひらを紅の色に染め上げた。
「ッ……詳しい事は分からない……けど! もっと楽しませる事なんだなァ!?」
「ハッ……カヒハハハァァァァア! 大正解だ!!!」
「ゼルァッ……!」
界獣は雄叫びの様な笑い声を上げると、拳を振り上げ、そして子供が無邪気に人形を床に投げ付ける様に、俺の肉体を展望台に向かい投擲する。
体が風を切り裂く音に鼓膜を押し潰されそうになりながら、展望台との距離はどんどんと縮まっていく。
「ッ……やるしかない……!」
空中を駆けながら、俺は展望台に転がるナイトの残骸を見つめ、神に祈る様な……そんな切羽詰まった声を出し、拳を強く、罪が刺さり手のひらから流血する程の力で握り締めた。
全身を震わし、大きく息を吸い……そして。
「アーマードォォォオオオ!!!」
ナイトの目を覚まさせる為、全身全霊を込めた咆哮を、喉が震え、声が掠れるまで放つ——だが。
「ッ……アーマード! アーマードッ……アーマード! アーマードアーマードアーマード!!!」
ナイトが目覚める事は、破片が動き始める事はなく……その非発生の事実により俺とナイトが一体化し、アーマードナイトとなる事はなかった。
だが、それでも変身の宣言、その言葉を叫ふ。
何度も、展望台に辿り着くまでの残り時間の——俺の残りの人生の時間の許す限り咆哮を続けた。
「ッ……!」
それでもナイトが蘇る事はなく、展望台に辿り着く前に、ナイトの残骸の全ては打ち寄せる波に取り込まれ、海の中へと引きずり込まれる。
これで完全に望みが潰れた……文字通り、
もうどうする事も出来ない……このまま、何かをしても、何もしなくても、展望台の床と衝突した瞬間にこの身は砕け散り、俺の命は終わりを迎える事となるだろう。
この意識が存在し、思考を巡らせる事が出来る限りは考え、死に抗おうとする——だが。
「ガァリュッ……!」
何も思い付かないまま、せめて、少しでも衝撃を減らそうと丸められた俺の肉体は展望台に到達し、左腕は千切れ……右腕、両足、背中は削がれ、肉と骨を露出させる。
何とか即死は免れた……だが、おそらくあと数分で死んでしまうだろう。
「あぁぁぎぃッ……! はぁッ……ゥヴ!」
もう使い物にならない身体を無理矢理起き上がらせ、四つん這い……いや、左腕を失っているから三つん這いになって、海を目指し浜辺を必死になって進む亀の赤ちゃんの様に、ゆっくり……ゆっくりと、荒ぶる波の方へ前進する。
前に進む為に足を上げ、そして膝を床に下ろす度に鋭い痛みに襲われ、血の気が引いて崩れ落ちそうになってしまう。
左肩の傷口が潮風に吹かれる度に染みて、思わず唸り声を上げ、涙を溢れ出させる。
そうやって苦しみながら、死に物狂いになって海を目指し……そして指先が波と接触する所まで到達する事が出来た。
「あぁ……ナァアアァ……!」
荒ぶり、高く上がる波に向かい声を掛ける。
既に視界は歪みきっており、本当に自分は海の目の前にまで辿り着いているのか、それどころか向いている方向に海があるのかさえも分からなくなっていた。
それでも、自分の勘と、手に伝わる感覚を信じて掠れた声を絞り出す。
「なぁ……ナイト、俺はお前の事全然知らないし、別にそんな好きだってわけでもない……けど……でもさっきお前言ってたよなァ……! ヒーローに憧れてたあの頃の俺が好きだったって……だったらッ……さァ!」
ヒーローに憧れる俺の、朝日 昇流の姿が見たいというのならば——
「一緒に……! 俺とお前でッ……アーマードナイトとしてヒーローに憧れてくれよ!!!」
と、懇願する様に、最期の……残された力で声を振り絞って叫んだ——その瞬間だった。
「ヴぁッ……!」
視力が機能しない為、視認する事は出来なかったが、突然、高く上がった波に満身創痍の朝日 昇流は呑み込まれ、ナイトの破片と同じ様に、海の中へと吸い込まれる。
「ただの人間だったか朝日昇流……!」
海面に赤のシミが描かれ、肉片か浮かび……そしてすぐにその赤色は、朝日の破片は消え去った。
界獣はその光景を見て失望の言葉を呟く様に掛ける。
だが、その声は言葉の意味とは真逆の……溢れ出す様な期待感で震えていた。
「ヒーローになるならない以前に! 弱者だろうと命終わるまで戦うッ……そんな戦士の力も持たない非力な有象無象の1部のモブキャラ風情……!」
荒れる海面を凝視し続けながら、わざとフラグを立てる様に意識して思ってもいない偽りの言葉を並べる——己を騙る様にして語る。
「結局貴様はこれまで俺が蹴散らしてきた弱者の戦士共と同じ様に! 俺に虚無の勝利を与えるのかァ!? 朝ッ——」
界獣が煽りの言葉の中に、朝日 昇流の名を並べようとしたその時だった。
「来たかッ……!」
突然、海底から何かが隆起してきたかのらようにして海面が山形に盛り上がり……そして——
「お前に与えられるのは虚無も充実も何も無いただの敗北! ただそれだけッ……だァァァアア!」
「そして歓喜の勝利を手にするのはアーマードナイトッ……つまり俺と朝日だ!」
昇り上がった海面の山は内部から蹴散らされ、その中からはアーマードナイト、つまり朝日 昇流とナイトが共に……一緒に姿を現し、威勢よく勝利宣言をしたのだった。
吹き飛ばされた海水は雨の様になって降下し、雨音と共に灰色の海面に無数の円を作り、斑点模様を描く。
描かれた円達は雲の合間から微かに射す太陽光を反射し、夜空に浮かぶ星々の如く海面を輝きで満たした。
「与えられるというのなら与えてみせろよ朝日 昇流ッ……いやアーマードナイトの戦士達ァア!」
「与えるって言ってるんだッ……よ!」
アーマードナイトが言い返す様に叫び、両腕を勢い良く、大きく広げた——その瞬間。
鎧の周囲に8つのナイトサイザーが作り出され、勢い良く鎧の元から射出され、ミサイルの如く界獣に向かい飛翔する。
ナイトサイザーは界獣が防御の為に放つ交戦を掻い潜りながら、そして掻き消しながら空を舞い、着々と、確実に界獣の元へ迫っていた。
「人間の脳でもこれだけ大きな的が相手なら8個の槍で攻撃出来る……だがッ!」
「ッ……!」
「この状態になってしまえば攻撃は当たらない!」
界獣の肉体は一瞬にして固体から液体——海水へと変換、その海水は海へと降り落ちて、荒れる波の一員となった。
界獣……シーワールデスと呼べる物質は青い球体、シーワールデスの本体のみとなり、球体はその小ささと、小さい事による俊敏さを駆使してナイトサイザーを回避する。
「8つを扱いこのサイズを破壊するのは人の脳の処理機能では不可能! 1つにすれば避けるのが簡単になる! さぁどうするアーマードナイトォ!」
ナイトサイザーを回避し続けながら、シーワールデスはその小さな姿には似合わない……野太く、荒れた声で俺達に問いかける。
シーワールデスの問いには8つのナイトサイザーは攻撃目的である、という前提が存在している……だが——
「そのナイトサイザー達を放った目的は攻撃じゃない……!」
「まぁ、攻撃目的ではあるが、直接……実際にお前に攻撃するのは俺と朝日、アーマードナイトではなくッ……!」
「私達アーマードバトラーだよ!」
アーマードナイトから見て、青い球体を挟んだ向こう側……そこにはナイトサイザーに上に立ち、球体に向けバトライルブラスターを構えていた。
その十字架のバイザーの左半分は砕けており、中身である黒姫の眼球が既に押し潰れている事が確認出来る。
だが、黒姫はそんな、間違いなく万全の状態ではない——どころか、出血によりいつ気を失ってもおかしくない状況であるのにも関わらず元気に満ち溢れてる。
そんなはつらつとした声で自らの存在をシーワールデスに対して知らしめた。
「ッ……だが核を砕いたところで! 貫いたところで俺は死ななッ——どこにッ!?」
シーワールデスはアーマードバトラーに対して一切の脅威を感じていない、という風に語る。
だが、言葉が言い切られる前にアーマードバトラーがシーワールデスの視界の内から姿を消すとその声は一気に動揺した様になった。
「そういえば撃っても意味無かったね……私の必殺でトドメにする流れだったけど仕方ッ……! ない!!!」
「ッぃぃ!?」
アーマードバトラーは刹那の間に、シーワールデスが認識出来ない程の速度でナイトサイザーから跳んだ。
そしてシーワールデスの球体をその手に掴み取っていたのだった。そしてすぐに、一瞬の隙も作らず、灰色の雲に向かい球体を投げ上げる。
上昇した球体は雲を貫き、それによって作られた小さな風穴からは太陽光が光線の様に射し込み、黒ずむ海に微かな、白い光を宿らせた。
「とりあえず上に投げてみたけどこっからどうする!?」
「どうするって……」
アーマードバトラーは海面に向かい降下しながら、同じく落ちる俺達に対し、落下する鎧達とは反対に上昇する球体への対処法について問う。
まず、球体に接触しなければ何も始まらず、その為にはここから雲の上まで昇らなければならない。
シーワールデスが何か行動を開始するその前に、球体に追い付ける程の速度で飛翔する方法なんてあるのだろうか——
「あるッ……! 今すぐ俺を投げ上げるんだ! 砲丸投げをするみたいにぶん回してからな!」
「それなら確かに追い付け……嘘だろ朝日……アーマードバトラーの速度で回されるなんてそんな地獄ッ——」
その言葉を聞いたナイトは驚愕し、拒絶の意を示そうとする。
だが、その抵抗に意味は無く、その言葉は途中で途切れさせられる事となった。
「了解ッ……リベラァァァァア!」
「ッおぉぁ……! 行ッ……くゼアァァア!!!」
砲丸投げ作戦を聞いた瞬間、アーマードバトラーは目にも留まらぬスピードで俺の腕を右手で掴む。
そして、跳ねたボールが再び地面と影が当たるまでの僅かな間、それと同等の時間の中で、アーマードバトラーは自身の肉体を軸として数千、数万回の回転し……俺の足が空を向いた瞬間、右手を開き、俺の事を切り離した。
足の裏が上を向いたまま、空へと射出された俺は……ナイトの鎧は彗星の如く空へと昇る。
雲と衝突した瞬間……空を埋めつくしていた灰色には巨穴が開き、その円形の空白から溢れ出す眩い太陽の光はまるで、夜空に浮かぶ円盤の様であった。
「流石にもう姿戻してるよな……!」
「球体じゃ強さだけじゃなく見栄え的にも微妙だからなァ!」
地上からは天空の蒼に擬態して分からなかったが、飛翔し、接近してみるとシーワールデスはもう既に球体から界獣へと姿を変えていた。
その半透明の肉体は下から見て、界獣の背景にある太陽を透かし、光り輝く。
「まァ俺の姿形なんてどうでもいい! ここまで飛んで来たって事は何かやるつもりなんだろォ!?」
「当然ッ……だ……!」
そう答えた瞬間。
俺の右足は、炎天下のアスファルトを素足で踏む様な、そんな灼熱の感覚に覆われ……アーマードナイトの右足は赤い一等星の如く煌めきを放つ。
「ハハァ! 貴様達も俺と同じ様に光線を放つのかァア!?」
「いいや違うッ……!」
確かに、界獣の光線と同じ様に自身のエネルギーを一点に為、光に変換している。
だが、それは光線を放つ為の行為、動作ではなく——
「ナイトッ……エンド!」
「ジィルヴヴィッ!?」
そして界獣の……その先の太陽にまで届く程の咆哮と共に、右足が界獣の胸に放たれたその瞬間、その大きな大胸筋に大きな風穴が開く。
肉片……水滴が飛び散る事無く、風穴の箇所は蒸発させられ、完全に消滅させられていた。
「ジェラ……ァ……ジェハハァ! 惑星1つ木っ端微塵にィ……宇宙という名の海、その藻屑に出来てしまえそうな威力だった……がァ? 肉体に穴が空いたくらい一瞬で治せてしまうのがこの俺だァ! あと1歩で勝利を掴めていたのになァ!?」
ナイトエンドにより上昇の速度を跳ね上げられながらも界獣は、余裕に満ち溢れた様子でこちらを、文字通り上から目線で煽り、そして胸に空いた穴を塞ごうとする……が——
「ッ!? な……なんだ、何故再生しない……?」
「さっきのキックの時に俺達のエネルギーを流し込んでやった……! そのエネルギーで海水を固定出来ている間はお前の胸には穴が空いたままだろうな!」
ナイトエンドを放つ際、右足に溜めていたエネルギーは単に破壊に用いる為だけの物というわけではない。
界獣の肉体を形成する海水を俺達自身のエネルギーで形を強制的に固定させる、その為の物である。
傷の再生だけでなく、上方からの空気抵抗が強くなる形状……たとえばお盆型になられたらマズイから流し込んだのが、どうやら上手くいったらしい。
「ッ……ウォオオオオ……!」
界獣はどんどんと離れ、小さくなっていく俺達……アーマードナイトに向かい叫び、動きの鈍い両腕をじたばたと動かし上昇の勢いを抑えようとする。
だが、速度は一切の減少をせず、自身の広げた海はもう掠れ、界獣の視界にはほとんど映っていなかった。
「そのまま地球を去って……そして太陽の灼熱に消滅してこの世界から去っちまえ!」
「大気では止められないかッ……!」
視界の中で太陽の眩きに遮られる界獣の姿を指差し叫ぶ。
そして界獣は遂に大気圏を越え——そう、つまりは地球を追い出されたのであった。
「っ……オオ……!」
宇宙に放たれた界獣の身体は重力に引かれる事の無い、そんな不安定な……体内が浮かび上がる様な感覚に襲われる。
その体表からは少しずつ、皮を削がれる様に水滴が暗闇の中に舞い、一瞬で凍結し、
「完全敗北寸前ッ……だがァ!? 貴様達のエネルギーはもう既に消えかけている! それはつまりッ……!」
海水から流体としての性質を奪っていた存在が消えかけている……それはつまり、界獣はもう既にその身体を自由に変形させる事が出来るという事である。
それに気が付いてすぐに、地球の大気圏内に侵入する為、自身を形成する海水を歪め、伸ばそうとした……が——
「ッ!? 何故動かないッ……変形どころか身体が全く動かない!?」
界獣の海水が形を変える事はなく、それどころか界獣の腕、尾びれは一切の可動をする事が出来なくなっていた。
何故アーマードナイトのエネルギーが消えても尚、海水は形を固定されているのか、そして身体が何の動作も示す事が出来なくなっているのか……次の瞬間、自身の右腕を集中して見た時、界獣はその答えを理解する。
「そうか凍結ッ——! 俺の全ての海水がこの宇宙の絶対零度により凍らされているという事か!」
界獣の、海水の肉体は既に氷と化しており、その表面は白くなり、そしてひび割れていた。
海水は……水は流体であり、定形を持たないから自由に自身の姿形を変化させる事が出来る。
だが、水が凍結した姿である氷は違う、水氷となった——液体から固体となった瞬間の形状で固定され、熱により溶けるまでは不変なのだ。
そして基本的には宇宙にそんな氷を熱する物は無い。
いや、あるにはある、だがそれらの放つ熱はあまりにも強過ぎる……固体から液体になるどころか蒸発して、気体となって消失してしまう。
だから、界獣はこれから、気体となり、死に絶えるまで、一切の身動きが取れないまま宇宙を漂うこととなる。
『立ち上がってくれよォ……ナァ……! 俺を楽しませてくれよ……負けさせてくれよ——』
「完全敗北だなァ……ッはは……ジェハハハハハァ! 感謝するぞアーマードナイト! 貴様達は遂にこの俺に! 退屈な勝利ではなく愉悦の敗北を与えた! ッ……またいつか、俺の存在が蘇る事があればッ——」
言葉の途中で界獣は太陽の中に呑み込まれ、消失し……その敗北宣言が最後まで言い切られる事はなかった。
——
水が滴り、鏡の如く太陽と澄み切った青空を反射する橋の上、そこでは1人の青年が寝転がっていた。
「ははッ……はははは……!」
青年は……朝日 昇流は全身の至る所から赤黒い血を流し、橋の上に広がる青空に赤い雲を掛けながらも、青空と同じ様に晴れやかな表情で笑い声を上げる。
「なれる……アーマードナイトなら……ヒーローになれるはずだ……!」
と……朝日はそう無邪気に、夢を掲げる少年の様に、地球を……朝日を照らす太陽と、向けて広げた手のひらを重ねたのであった。
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