第2話
少し、昔話をしよう。
私には仲のいい友達が"いた"。休み時間も、ご飯の時間も、トイレだってずっと一緒だった。趣味も合ったなあ。一緒にたくさん話をした。それだけで、私は幸せだった。大事にしようと思った。大事にしていた。
ところが私たちは喧嘩をした。つまらないことだった。でも彼女にはそうではなかったのだろう。
話さなくなってしまった。目を合わせなくなってしまった。もう友達グループも固まっているから、ずっと二人でいた人見知りの私には一人ぼっちの選択しかない。
何度か和解は試みた。彼女の意見を尊重した。何も無かったかのように話しかけもした。しかし彼女は塞ぎ込んでしまった。こうなってしまっては私にすることはなにもない。
死にたくても @YUKALI
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。死にたくてもの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます