死にたくても

@YUKALI

第1話

また、はじまる。

いつも通りの時間に目覚め、かわいい制服を着て、顔を洗いに行く。顔を洗ったあとの一息。

「今日も___、頑張るしかないな。」

忙しなく動き続ける私の家族に朝の挨拶をする。何年も変わらないこの習慣。


電車に乗り、目的地へ近づくにつれ頭のなかが曇りはじめる。


ガラッ___。

「おはよう。」

ドアの近くにいる誰かに小さく声をかける。誰とも目を合わさず自分の席へ行く。

昔はこうではなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る