第44話 なんか変な気分になってきちゃった

 これはもしや精力剤の効果が出てきたか。

 ご飯を食べ終わってからもう20分ほど経過している。そろそろ効果が出てきてもいい時間帯かもしれないな。

 言われてみれば、俺も体が熱いような気がするし、それに…………息子もなんか元気だ。それもいつも以上に。

 ヤバい。この展開はもしや、


「零二くん、なんか変な気分になってきちゃった」


 そう思った矢先、荒い息のまま俺の上に乗っかって来る。


「これって………わたし、こーふんしてるってこと?」


「そうなんじゃ、ないか?」


「零二くんもさ………こーふんしてるでしょ」


「なんともいえないな」


「だって…………なんかお尻に硬いモノが当たってるよ……?」


 と、奏は左手で俺のをさすってくる。


「そうゆうお前だって………」


 太ももに乗っかっている奏の股からは、熱い熱気が発しられている。


「零二くん…………ベッドいかない?」


 立ち上がると、俺の手を引っ張り寝室へと向かう。

 ドアを開け、奏はベッドに寝そべり着ていた服を脱ぐと、


「キて…………」


 赤くなる頬を隠しもせず、両手を広げてジッとこちらを見てくる。


「ちょ、ちょっと待ってて。すぐ戻るから」


 今すぐ飛びつきたいのを我慢して、俺は一旦リビングに戻る。

 そして、置いてあるショルダーバッグの中にある精力剤を開けると一気に飲み干す。

 これで準備は満タンだ。


 今日は何回戦でも出来る。枯れ果てるまで。

 冷蔵庫から水を2本持ち出すと、寝室に戻り、そのまま奏の元へダイブする。

 ここからは説明は不要だろう。


 しいて言うなら、その後、朝方4時まで水分補給をしながらノンストップでやり続けた。

 最後の方は記憶がない。何回イったかすら覚えてない。奏は俺の数十倍はイってただろうけど。


 流石に疲れ果てた俺達は、夕方まで死んだように寝て、起きたらまた一回戦。

 精力剤の力、恐るべし。そして、俺達の体力も恐るべし。


 でも、こんな生活は続けられない。いくら休日だけであっても腰がぶっ壊れてしまう。このまま同じ生活を続けていると、本格的に体が持たない。


 どこかで一回話合わないといけないな。夜の事情について。




 でもその前に…………


「早く出発しよ~よ!夢の国へ!」


 こっちをどうにかしないとな。


*次回、夢の国編

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