第226話 反省会 終


 取りあえず話が一区切りしたので、ソファーに腰を下ろし冷えてしまった紅茶を口に含む。

 少しだけ苦いな……なんて眉を顰めていると、未だ自身に視線が集まっている事に気付いた。

 ふむ、これはもうちょっと情報提供した方がいいのだろうか。

 ここから先は、それこそ今の部員達でも調べられそうな事柄しか残っていないのだが。


 「はぁ……まだ語れと言うなら、もう一つ。皆さんは“淵”という言葉を知っていますか?」


 「“ふち”?」


 予想通りではあるが、夏美が不思議そうな声を上げながら首を傾げた。

 現部員達達はといえば、言葉自体は知っているけど……それが? みたいな表情を浮かべている。

 それを見て、もう一つ小さなため息が零れる。


 「今度はネットだけではなく、図書館などで昔の記録も調べる事をお勧めしますよ。地元の情報なんかは、結構詳しく記載された記事や古書などが保管されている場合もありますから」


 「す、すみません……」


 上島君と鶴弥さんが気まずそうに視線を逸らすが、まあ今ソコを責めても仕方ないだろう。


 「“地獄の淵”と言った方が分かりやすいかもしれませんね。要は“この世の終わり”なんて表現される状況、または場所を指します。一般的には、ですけどね。ですが私達の様な“怪異や異界”と関りのある人間にとっては、また意味が変わってくるでしょうね。どんなモノを想像しますか?」


 各々が首を傾げたり考え込んだりしているが、ここはさっさと済ませてしまおう。

 いつもの癖でクイズみたいにしてしまったけど、あまり時間をとっても仕方がない。


 「“淵”というのは、崖や大穴。そして河原なんかが“そう”呼ばれる事が多いそうです。そこは正真正銘“地獄”と繋がっている、と言われています。遭遇した事が無いので断言は出来ませんが、“淵”というのは“迷界”とは違う。何者かが生み出すのではなく、大地が“異界”と繋がる場所。そんな場所が、私達のすぐそばにあるとしたらどうしますか?」


 「いやいやいや、それは流石に。そんな場所があれば、今までの活動にだって影響が出ているでしょう」


 間髪入れず上島君に否定されてしまうが、掌をむけて黙らせる。

 さっきから言っている通り、コレは伝承に残っているだけの事柄であり、この眼で確かめた事実ではないのだ。

 だが、“誰でも調べられる”語り継がれた内容である事は間違いない。


 「先程も言った通り、私も見た事はありません。実際その場に行っても、確かに大穴は開いていましたがソレ以上のモノはありませんでした。しかし、もしも“条件”が揃っていないだけだとしたら? 私に“見る”力がないだけだとしたら、どうですかね?」


 何処からともなく、ゴクリと生唾を飲み込む音が部室内に響く。

 偉そうに語ってはいるが、やはりコレも“予想の範疇”を出ない。

 しかしながら相手の情報が全くない今の現状では、こういった情報を共有し対策を立てる他無いのも事実。

 だからこそ、後輩達も多少探りは入れていると思っていたのだが……まだ少し、危機感が足りなかった様だ。

 流石に鶴弥さんだけでは手が足りないだろうし、神社のお爺ちゃんにいつも相談する訳にはいかないだろうから、致し方ないと言えるのかもしれないが。


 「皆さん難しく考え過ぎです。もっと単純に、こういう情報があり、もしかしたら“そういう場所”があるのかもしれないと仮定しましょう。事実はともかく、あると信じて次に思い浮かぶのは何ですか? それこそ都合よく考えてみましょう。更に私の言った“淵”がある場所は、鶴弥さんが遭遇した“丑の刻参り”を行う少女と出会った神社の裏山にある、といったらどうしますか?」


 ぶっちゃけ、私の中ではコレが当たりだと思っている。

 相手の居場所、そしてやろうとしている事。

 更に儀式を決行する日時。

 全て都合よく当て嵌めたピース、それが随分と上手い事組み合わせっているのだ。

 正直安直で偽装云々だと考えてしまう程隠す気が無い。

 それでも、今回の相手はそんな撒き餌に食らいつく様な人物なのではないかと想像している。

 私自身が遭遇した訳では無いので結論は出せないが……相手は、承認欲求の高い人物。

 つまり認められたい、誰かに凄いと称賛してほしい性格の持ち主なのではないかと思っている。

 そうでなければ、わざわざヒントを散りばめる様な事を言う必要はないし、度々姿を晒す必要だってないのだ。

 そうでないのなら、こちらの思考を先読みできる詐欺師みたいな奴か、とんだ考え無しの御調子者だが。


 「もっと簡潔に情報を整理しましょう。“丑の刻参り”をしていた少女を見つけた場所に“淵”と呼ばれる大穴があり、双子巫女に見立てた“形代”を“迷界”に隠すだけの能力を持った人物が相手。さらにダメ押しとばかりに“水子”が眠る神社で“想い”を大量に集め、“呪い”を溜めた。そして、残る問題は儀式の決行日。せっかくなら一番良いタイミングで、より高い可能性を求めるのが人間というモノですよね?」


 ココまで語れば、ほとんどの人物が答えにたどり着くだろうと皆を見回してみれば。


 「それで、結局……」


 周りが「あぁ、なるほど」と納得する中、鶴弥さんだけが難しい顔をしたまま私の事を見つめていた。

 あぁそうか、この子人混み嫌いだもんね。

 記憶の片隅にも残してないのか。


 「今月末、その神社でお祭りが行われます。祭りとは祀りであり、元々は神様への捧げものです。詰まる話そこにある感情、もしくは集まる人々その物を“生贄”として、儀式を行う予定なんじゃないかなぁと。そう思った訳ですけど、どうですかね?」


 言い終わって見れば、鶴弥さんは「うっ」と苦い声を洩らしながら顔を逸らした。

 しかしながらこれは私の勝手な妄想。

 条件は揃っている様に見えるが、正解だと言う確信は無いのだ。


 「確かに条件は揃っている様に聞こえますが、形代を“迷界”に隠した能力の件はどう繋がってくるんですかね? 正直、“淵”というモノが不明確過ぎて想像がつきませんが……」


 古書や伝承の件はともかくとして、正確な情報が無い。

 経験が無い以上、何処まで行っても妄想でしかない事柄。

 上島君のいう通り、まるで関係のない事柄なのかもしれない。

 しかし、“淵”というモノが実際に存在すると仮定して話すのならば……。


 「“迷界”とは“上位種”が生み出した、この世とあの世の狭間。例えソレが“上位種”の作り出した理想の世界だったとしても、“あの世”への一歩手前だったと仮定します。まぁ本来の“冥界”ってヤツがそう言われてますし」


 「……はい」


 「だとすれば、以前私が“こちら側”から見たときには大穴に見えたソレでも、“狭間”の世界から見れば、もしかしたら景色が変わるかもしれませんよ? 更に相手は“形代”をわざわざ“迷界”に隠した。もしかしたら“迷界”を作る事が出来る、もしくは干渉できる“異能”を持っているのかもしれませんね。だからこそ“淵”の存在が確認できた、もしそうでなかったとしたら“地獄”を見る為の“眼”を持っていたのかも……いえ、そうなると“形代”を隠せませんから“迷界”に関わる異能と考えた方がいいでしょうね」


 呟きながら、隣に座る夏美へと視線を向ける。

 さっきから話があまり頭に入っていないのか、能天気な顔をしているが……彼女だけには言っておかなければいけない事がある。


 「今まで語った内容はほぼ全て私の妄想、想像です。だからこそ鵜呑みにする必要はない。ですが伝承通り“そう言ったモノ”が存在していた場合、もしも私の想像が当たっていた場合……夏美、貴女だけは“淵”を見つけても、絶対に覗き込んではいけません」


 「えっと……なんで? 地獄に繋がってるからって、まさか見ただけで引っ張り込まれる訳じゃないよね? 深淵を覗き込むとき、深淵もまた~みたいなアレ?」


 不審そうな、訝し気な表情を浮かべている彼女。

 まあそりゃそうだろう。

 一人だけ条件を付けられる上、行動を制限されるのだ。

 今までの彼女からすれば、見るなと言われれば余計に気になるタイプの性格だというのは良く分かっているし。

 しかし、コレばかりは絶対に“見てはいけない”代物なのだ。


 「“淵”に関して詳しく語られている古書はかなり少ないです、更に言えばどうして“淵”がある地域の人間がソレを隠そうとしたのかも、多くは語られていません」


 「それなら……」


 「“多くは無い”、でも少なからずは存在するという事です。いわく“淵”、つまり地獄を覗き込んでしまった人間は心が狂う。いわく、あまりにも恐ろしい光景を目にして、自身の眼球を抉り出した。曰く、見た瞬間に命が途絶えた。だからこそ、語る内容が記されていない。どういった条件があるのかは分かりませんが、貴女“眼”に何が映るか。私には想像も出来ません、なので見ないで下さい。絶対に」


 物語の様に語られていた内容だと、“淵”の底では多くの民が嘆き悲しみながらプチプチと何かに磨り潰されていく姿が写し出されていたそうだ。

 他の話では地獄から這い上がろうとする亡者の群れが、覗き込んだモノ目掛けて一斉に手を伸ばすとか。

 正直、語り手次第で状況は様々だ。

 しかし、ろくなモノじゃない事だけは確か。

 そんなもの、彼女が見るべきではない。

 あえて言葉にしなくとも、言いたい事が伝わったのか。

 夏美は身震いをしながら視線を逸らした。

 ただでさえ“眼の異能”を持った彼女には、この世が地獄の様に映っているのだろう。

 それ以上の恐怖を、絶望を。

 この世の終わりまで見せる必要なんてない。

 早瀬夏美の異能は“眼”、なのだから。

 見たくないモノに関しては、瞳を閉じればいいだけの話だ。

 だからこそ全てをその瞳に映す必要なんて、どこにもないのだ。


 ――――


 部室内の空気がやけに重い。

 今までの話からするに仕方のない事だろうとは思うのだが、副顧問の私としてはどうにかしたいと思うのも当然の事。

 とはいえ私はその辺りに詳しい訳では無いので、今までに聞いた情報を整理する事しか出来ないが……。


 「と、とにかく! 怪しいのは次のお祭り! そこで片付けちゃえば全部終わり! って事で良いのよね? 黒家さん」


 「えぇまぁ。簡単に言えばそういう事です」


 無表情のままの彼女は、小さな声で呟いてから小さく頷いた。

 その囁き声でさえ部室に居る皆の耳届くだろうと思われるのだから、だいぶお通夜状態なのは確か。

 この空気では1、2年生なんて言葉を発しづらいだろうし、ここは私が何とかしないと。


 「であればさ、次のお祭り。皆で見回りしましょうよ。怪しい所があったら報告しあって、何か起る前に対処する。都合の良い事に、草加君も強制参加だから。もしもの時は私が先導して、皆の補助にも回れるし!」


 ある意味では都合がいい、と言えるのかもしれない。

 “腕の異能”を持つ草加君は絶対に会場入りするし、皆も分かれて詮索すれば相手の痕跡を見つけられるかもしれない。

 もしかしたら、相手の“儀式”が始まる前に止められるかもしれないじゃないか。


 「その案には賛成です。しかし、相手は“迷界”を使う可能性があります。だとすると“八咫烏”が居ない以上、入り口が見つからず術式を発動したタイミングすら気づけない可能性も……」


 そういって顎に手を当てる黒家さんに、ウッ! と苦い声を洩らすが、ココで引いては教師が廃る。

 なので、とりあえず渇を入れる為にも叫んでみた。


 「平然としているフリして、居なくなったモノに執着しないの! こっちには“異能”の眼と耳。声に腕。さらに指と共感、ついでに未来視まであるのよ? ココまで揃ってるのに、ニョロニョロが出せる程度の術師に何ビビッてるの!?」


 ぶっちゃけ、自分でも相当無茶な事を言っている事は理解している。

 怖いモノは怖いのだ。

 目の前に“上位種”が現れれば、皆が守ってくれなければ腰を抜かす自信がある。

 それでも、私達は“そういったモノ”と戦ってきたのだ。


 「分からない、予想出来ないなんて当たり前。伝承や古書だけを信じて、自信満々に勝てる前提で挑む阿呆の方が三流でしょ。だからこそ最大限に警戒して、予想出来うる最高の状態で事態に当たる。それが私達に出来る事でしょ? まずは最悪を予想して、ソコに備える。予想外に簡単に済んだら、皆で笑ってやればいいじゃない」


 ちょっと無理やりだったかもしれないが、今の私達に出来る事は少ない。

 だからこそ、この子達が“絶対に勝たなければいけない”なんて使命感を背負うのは間違っていると思うのだ。

 こちらには草加浬という“腕の異能”を持つ大人が居て、“巫女の血”を継いだ私が居る。

 それでも駄目なら、お祖母ちゃんや草加君のお母さんを呼ぶのも手だ。

 だからこそ、猶予はある。

 この子達だけで、全てを終わらせる必要は無いのだ。

 後手に回れば被害者が出るかもしれない、でもこの子達の責任なんて事は決して無い。

 私の仕事は、兎に角教え子たちに無理をさせない事。

 怪我をさせない事。

 だからこそ自信を持たせ、最高の状態で挑み、それでも駄目なら逃がす事なのだ。

 そんな意味合いを込めてニカッと笑って見せれば、どこか呆れた様に皆が笑った。


 「そう、ですね。こちらには“ヒーロー”が居る上に、由緒正しき巫女様もいらっしゃるわけですからね」


 「生憎と家出した巫女しかおりませんが」


 鶴弥さんの言葉に冗談っぽく返すが、要は出たとこ勝負だ。

 結局現場に入って見ないと分からない。

 事前調査は必要だとは思うが、今の段階で答えは出ない。

 予想だけで答えを出そうとする人物がいるなら、ソイツは未経験者か愚か者だ。

 だからこそ、黒家さんだって“仮定”とか“想像”って言葉たくさん使ったのだろう。

 つまりはそういう事。

 精一杯警戒して、来たら全部ぶっ飛ばす。

 それが、今までの“オカ研”なのだ。


 「では、班分け……の前に“道具屋”に連絡しましょう。そちらの答え次第で、組むメンツが変わってきます。黒家先輩の予想が正しければ、総力戦で一気に片を付けてしまうのが望ましいですが。会場を見て回る以上各々別のタイミングで襲われる可能性もあります、なるべく戦力が偏らないようにしないと」


 「“淵”を囲んで、いくつかの社が建てられているようです。先程言ったように多数呼び出しているとしたら、おそらくその数に準じて“降ろして”居るでしょうね。降ろすには良い媒体になるでしょうから」


 「だそうです。次から次へと嫌な情報が……」


 どうやら、多少は“らしい”空気は戻って来たようだ。

 私はろくに有益な情報を上げられなかったが、それでも今後の方針は決まり始めている。

 何とも逞しい子供たちだ。

 この子達なら大丈夫、そんな風に感じる。

 でも、本当に不味い事態に陥った場合には助けてくれる人がいる。

 私だって頑張るし、後ろ盾だってある。

 だから……大丈夫だよね?

 知識の薄い私は、そんな希望的観測をする他無かったのであった。


 ――――


 『冒険者、“草海林”! よくぞここまでたどり着いた! 私を倒す事が出来れば、富と名声は約束される事だろう!』


 もはや何度聞いたか分からない台詞を吐くイベントボスに対して、大きなため息を溢した。

 よくぞここまでたどり着いた! なんて言いながらコイツ、イベントダンジョンの至る所に登場するのだ。

 しかもランダムで。


 「もう嫌だぁ……誰か助けてくれぇ……」


 本当に勘弁してくれ。

 もうコイツ相手に何度死に戻りしたか分からないくらい負けているのだ。

 今回のイベントは謎解き系、しかもやけに古臭く遠回しな文章で相手の情報語っている。

 その情報を少しずつ集めていき、段々と攻略していく。

 そういうダンジョンな訳だが……。


 「俺は古文とか苦手なんだよぉ……」


 情けない声を上げる俺は、死んだ魚の様な眼をしながら相手に殴りかかった。

 正確には俺のキャラクターが、だが。


 『ふははは! その程度か!』


 高笑いを浮かべるソイツに拳が当たっても、表示されるのは0という空しい数字。

 もしかして今回のコイツ、特殊スキルとか魔法じゃないと攻撃できない?

 だったら積んだんだけど。

 質が悪い事にこのランダムボス、発生場所によって特徴が変わるのだ。

 そして俺が使っているキャラクターは物理一点特化。

 積んだ、間違いなく積んだ。

 周りにポップする雑魚モンスターもイベント仕様で、かなり経験値が美味しいのはありがたいが……如何せん何度もデスペナルティを食らうと心が折れる。


 「効かねぇ、効かねぇよぉ。俺の拳が届かねぇよぉ……0しか表示されなくて泣きそうだよぉ……」


 試しに武器を装備してみたが、結果は同じ。

 やはり正当な手順があったり、物理無効だったりするのだろうか。

 もう嫌だ、なんでこんな時に限って誰も居ないのだ。

 どいつもこいつも急用とかで、ログインのロの字もない。

 唯一連絡が取れそうな天童は、今日抜歯してるし。

 多分腫れやら麻酔やらでゲームどころではないだろうから誘うのは自重した。

 その結果が、コレである。


 「また負けたぁぁぁぁ! ウワァァァァ!」


 『各所に落ちている古書を探しましょう。そこにヒントが示されているはずです』


 「見ても内容がいまいちわからねぇんだよぉぉぉ!」


 何度も見たアナウンス文章を最後に、俺のキャラは街へと戻されてしまった。

 無意味にジタバタと暴れながら、中年の一日は過ぎ去っていく。

 もう駄目だ、鶴弥だ鶴弥。

 こういう時はアイツに頼るに限る。

 そんな事を思ってスマホを目の前に持って来てみるが。


 『夜になったら少しは遊んであげますから、昼間の間は大人しく経験値稼いでおいて下さい』


 無慈悲な言葉が、既に表示されていた。

 あぁぁぁ……だぁれにも連絡付かないし、やっぱり俺嫌われてる?

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