Gショックやったなぁ

ある日地球に、ひとつの宇宙船が通りかかった。


「あんなところに、動植物あふれる惑星があるぞ。よく見てみると、知能の高そうな二足歩行をする動物がいる」


「本当だ。こんな辺境の星にこんな場所があるとはな」


「いや、ちょっと待て。よく見ると、あの二足歩行をする動物の頭の上にマーラ族が寄生しているぞ。だが、まだ寄生されていないやつもいるな。これは早急に助けてやらねば」


「たしか、マーラ族は水に弱かったはずだ。試しに、この惑星の海の水を使って雨を降らせよう」


そう言うと、宇宙人は赤色のボタンを押した。


すると、突然雨雲が発生し雨を降らせ始めた。


「おお、二足歩行の動物が何やら防護膜のようなものを頭上にかかげ始めたぞ。やはり、マーラ族は水を苦手とするらしい」


「やっ、あそこに喜びながら水を浴びている奴らがいるぞ。どうやら、この星のマーラ族は水に強いらしい。」


「うむ。仕方がない。二足歩行をしている動物を一匹捕まえるぞ」


今度は、緑色のボタンを押し、一人の人間が大きなカプセルの中にワープした。


「マーラ族は、高濃度の放射線も効くらしい。この動物に高濃度の放射線を当てて、時間を加速させ、経過を観察しよう」


「船長、あの動物に寄生していたマーラ族がバラバラになって取れていきます」


「よし、高濃度の放射線でマーラ族を一掃するぞ」


そうして、赤いボタンが宇宙人によって押された。


「これで、この星も救われるだろう」


そう言い残し、宇宙船は宇宙の彼方へ消えていった。


その頃地球では、各地で放射線計測器が恐ろしい数値を観測し、大混乱が巻き起こっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る