N氏はついにとある装置を完成させた。

リア充爆発装置である。

つい最近、N氏は古くからの友人である、

S氏と酒を飲み交わしたときに思いついたのだ。

「全く、今の世の中ボッチに厳しい風潮じゃないかなあ」

「わかるぜ、その気持ち。俺もいい年して、奥さんを持ってないっていうのはどうなんだとリア充たちに言われるんだ」

「ああ、リア充爆発しないかなあ」

そのS氏の言葉からN氏はそれを叶えることができる装置を作ってしまえばいいと考えた。

そして、今まさに目の前にある装置がそれである。

ちょっとした、箱くらいの大きさの装置で、真ん中に赤いボタンがある。

このボタンを押せば、リア充が爆発するという仕組みだ。

さっそく、S氏を呼んでボタンを押すことにした。

「では、リア充たちにお別れを言おう。今までありがとう、そしてさようなら」

「さようならだ」

そう言って、二人でボタンを押す。

その日、各地でリア充が爆発した。

もちろん、S氏の家族やN氏の家族も例外ではない。

そしてまた、人生を楽しく過ごしていたS氏も爆発し、

N氏も巻き込まれて死んでしまった。

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