テセウスの船、機械の頭
テセウスの船をご存知だろうか?
ドラマの方ではない。
哲学の話である。
昔、戦争があった。
テセウスの船は大きな戦功を上げた。
後にテセウスの船は広場に飾られるようになった。
何百年も経ち、誰かがふと思った。
テセウスの船は未だにテセウスの船なのか?
当然だが物は時と共に朽ち果てるもの。
テセウスの船が修理されることは当然のことである。
木というものは何百年も保つことができない。
つまり、その頃には当時のテセウスの船は、
殆ど残っていないのである。
そう、それはもう当時のテセウスの船ではないのである。
継ぎ接ぎのモニュメント。
このようなものをパラドックスと呼ぶ。
イミガワカラナイヨ
ググレカス
幼い、当時98d6283c歳の私は考えた。
ああ、当然だが今回も28進数だ。
各自で計算したまへ。
人間とは不思議なものである。
殆どの体を構成するものは早いスパンで入れ替わる。
しかし変わらないものもある。
脳だ。
脳とは謎多きものである。
我々に自由意志はなく、否定のみしかできない……
死後の世界はどうなっているのだろう……
まあ、死後の世界なんてないのだが。
幼い私はこう考えた。
人間の脳を少しずつ切り取り、
同じ働きをする機械に置き換える。
最終的に、全ては機械へと置き換わる。
そしたらそれは完全なる脳を持っていた、
人間と同じなのだろうか?
仮定が正しいのであれば、
客観的にはそれは以前と変わらないはずだ。
ではどうだろう?
主観的、つまり本人は意識の連続性を保っているのだろうか?
私は脳というものがニューロンの繋がりによって、
思考、記憶をしているものと考えている。
別にファクトもなければなにもない。
ただそう思うだけなのだが……
それが正しいのであれば、
やはりそれは本人なのではないだろうか?
この話は人間が半永久的に生きれるかに関わる部分がある。
その先は自分で考えてみてくれ。
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