第43話 抱擁 〜ギュッとされるだけで、力が湧いてくる〜
もうすぐ、ぼくのローレライ王国での
「それでですね、その妹さんが、
ウミは、最近ハマっているアニメのことを教えてくれるのだが……。
「リクさん……?」
「ごめんごめん! それでその妹さんは風化委員の女の子との恋が
話を続けようとするも、
「違いますよ! 妹さんが好きなのはお兄さんです!」
と
「え、あ、え、ご、ごめんっ!」
ぼくが、ウミ大先生の
ギュッ。
ウミ大大大先生が、
……え?!
「ど、ど、ど、どうしたのウミちゃん?! ウミさん?! ウミ大先生?!」
「大先生ではありませんし、『どうしたの?』はこちらの
「ウミ……」
ぼくがボーッとすることは今に始まったことじゃないけれど、確かに今日はもう疲れた。それに、新しい
……だけど、今日はミーティングで最後だし、何より今、ウミに力をもらった。
ギュッ。
ぼくは、王女様の
「リクさん……私は
「何が……大丈夫なの……?」
「ギュッは……大丈夫なのです……」
ぽんぽん。
ぼくは、ウミの頭を
「ありがとう、ウミ。ぼくはもう本当に大丈夫。……よしっ! もうひと
「はいっ!」
夕日が
——もうすぐ定刻だ。
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