第32話 挫折 〜彼は悪くない〜
人狼さんが
スワオン・エスタシ、それが彼の名だ。スワオンさんを知る、昔の
けれど、彼は変わった。その介護の仕事をして変わった。
やっと
スワオンさんが夢にまで見た介護の世界は、
ぼくは、スワオンさんの
だが。それでも、ウミに手を上げようとしたことは、
ぼくは、
「ヴヴウゥゥ……」
小さく
ウミは、スワオンさんが
「スワオンさん! 大丈夫ですかっ!」
「ここは……?」
「あなたの
「……あ、そうか。だが、どうして……」
「それは……」
それをウミに言わせるのは
ぼくは、ウミの後ろに立って、深いため息を吐いた。
「
言うと、スワオンさんはハッとして、
「……あっ! お前っ!」
「スワオンさん。ぼくには、そういった
「……」
「どうすりゃ……どうすりゃいいんだよ……」
この時、ぼくは初めて、彼の心が見えた気がした。
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