第26話 街路 〜二人で歩く異世界〜
ぼくとウミの二人は、ランチを食べに、
ウミは
……ということで、ぼくは今、
異世界あるあるかもしれないけれど、日本に住んでいたぼくにとっては
そして、馴染みがあるのがもう一つ。というか、一つどころか何体もいる。ぼくらとすれ違うのは、たくさんの
ウミは
だけど——。
「ぼく、やっぱり慣れそうにないよ」
……し、しまった!
心の中で思ったつもりが、ついつい口に出してしまった!
ウミは、ぼくの
「何が慣れそうにないのでしょうか?」
と首をくいっと
すぐにでも言い返してやりたかった。そんなキミの
けれど、ぼくは話題を
「ウミは食べ物でいうと何が好きなの?」
スパッ!
「
「ぜっ、全般……? そうじゃなくてもっと、特別好きな食べ物とか——」
スパッ!
「全般です!」
二回もスパッと言い切るウミ。どういうわけだが、その顔は
全般と言われてしまったら、どんな飲食店に行ったら良いかわからないじゃないか。そもそも、この世界に、ぼくの知っている料理も飲食店もないかもしれないけれど……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます