第25話 声明 〜国民の声を第一に〜
ぼくらが今、
ふと、ぼくはウミの顔を見た。
ウミは、ぼくのことをタイプと言ってくれたけれど、ぼくだってそう。ウミみたいな子がタイプで、好きだ。
これから、色んなことをしたい。本当、何でもしたい。
ウミ。ぼくは、人生の
普通に、平凡に、平坦に、長く楽しく生きられる国にする。それを当たり前にするには、介護を変えるしかない。
介護に
ぼくは、最後の確認をする。
「ケラルラ
「それは……はい、確かに、多く
それならそうと、どうしてウミやヴィシュヌさんに
ウミは、
「何故、言ってくれなかったのですか? どのような声が寄せられているのですか?」
「うーんと、えーっと、それは……」
「はっきりお願いします」
「国民からは、介護料金が高いから、介護サービスを使いたくても使えない、と。……で、でもっ! リクさんが考えられた
「話になりません……頭のてっぺんから足の
流石のウミも、
「あなたは誰ですか。ローレライ王国の厚生労働大臣でしょう? この国を引っ張っていく一人でしょう? それなりの
完全に
それでもなお、ウミは続けた。しかし、口調はいつもの優しいものだった。
「
——これにて、この国でも、介護保険が
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます