第12話 直前 〜ドッキドキだね〜
コンコンコン。
ぼくとウミが介護について話していると、突然、
それと同時に、ぼくの
ま、まさか……。
ウミは、わなわなするぼくに気が付くことなく、返事をする。
「はい」
「ワシじゃ、ヴィシュヌじゃ」
「お父様でしたか、どうぞ」
「それじゃ失礼して」
ガチャ。
扉が開かれると、もちろんそこにはヴィシュヌさんの姿が。ぼ、ぼく、まだ心の準備ができていないのだけれど……。
ヴィシュヌさんは、一歩だけ部屋に入って、
「結婚式の準備が
「はいっ!」
元気に答えるウミに
何事においても
それにぼく、ジャージだし……。こんな
「あのー……」
「何じゃ」
「ええっと……」
「式まで時間がない、何かあるなら、早く」
うう、ヴィシュヌさん
「ぼく、
「無理じゃ、式の用意に
「そうですよ、リクさん。これからもっと
うう、ヴィシュヌさんだけじゃなく、ウミにまで
……やるしかないか。うん、やろう。
「わかりました。行きましょう、
コホンッ!
ぼくが
「その前に、タキシードに
ズコーンッ! ドンガラガッシャーンッ!! ズゴゴゴゴーンッ!!!
そしてそして、
「着替え、あるんですね……」
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