第10話 課題 〜介護のちょっと深いお話〜
ピクッ。ピクピクッ。
モフモフな猫耳が可愛く動く。
その猫耳の
「日本は素晴らしい国です。我が国と似た
「日本のことに関してはまあ、確かに、言えてるかも。完全に解決とまではいかなくとも、日本は頑張っていると思う。
ぼくがそう言うと、ウミは目を丸くした。
「凄いです……。科学的根拠に基づいた介護、ですか……」
「凄いよね。もちろんぼくじゃなくて、考えた人がね。けれど何故、合理的な介護が
「合理性に着目した理由ですか……。うーん……。やはり、介護を受ける方にとって、より意味のある介護であるべきだから……でしょうか?」
「それも正解。何ごとも悪いより良いやり方を目指すべきだからね。でも、それに負けないくらい
「うーん……」
こめかみを白く細い手で押さえて、考えをまとめようとしているウミ。
何をしても
そしてぼくの存在は不正解……ううっ、自分で言っていて
……さてさて、もう一つの答えを言おうじゃないか。
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