第4話 開始 〜ローレライ王国の介護〜
「ローレライ王国の介護が始まるって……」
ぼくは、誰に問いかけるでもなく
すると、ウミが、ぼくとヴィシュヌさんの間を取り持つように、
「立ち話のなんですから、お城までぜひいらしてください」
「お城? お城って、あの?」
この
「ウミってさ、もしかして……もしかしてさ、王女様だったりしない?」
「そうです。実は私、ローレライ王国の王女です。ここまで言うとおわかりだと思いますが、お父様は国王です」
「そうじゃ」
ウミが王女で……ヴィシュヌさんが国王……。
普通なら
……本当の本当に冷静か? 目線を落とすと、ぼくの
嘘です。めっちゃビビってます。ビビらない人なんていないと思います。めっちゃ怖いです。誰か助けてください。心優しい読者さん、どうかぼくを助けてください。
……いやしかし、この草原からお城までとてつもなく距離がある。
お散歩には適した天気だけれど、でもやっぱり……。
「お城まで遠すぎじゃないかな? ぼくの体力だと、多分途中で力尽きちゃう……」
ぼくの
ぼくは、介護福祉士の資格も持っている、
ああ、情けない……。
「そういうことでしたら、魔法で移動しましょう!」
ウミは、ぼくに
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