第7話 いざ出陣

「オサキ様、秘密の沼リフト山頂から猫魔岳にかけて暗黒の雲が濃くなっています。」

「オサキ様、雄国岳から金沢峠にかけても黒雲が拡がり始めているようです」

「オサキ様!吾妻のきつねたちが到着しました」

きつねたちの声がするよ。

なにが起きてるんだろお~?

変な夢を見てるんだね、きっと。

おきたくないなぁ。。

でも、お腹すいた!


最近のkeiはおうちゃくものです。

朝ご飯は不健康だけど健康的な即席ラーメンなんでっす。

デジタルラーメン器に即席ラーメンをいれるでしょ。

ラーメンの上に白菜や小松菜、しめじにしいたけになめこ、ピーマンに乗せます。

時間があるときはニンジンや大根を細く切って、ちょっぴりレンジでチンして軟らかくしてから乗せるよ。

お好みでソーセージやナゲットを入れば、贅沢な朝ラーになるんでっす。

ぶたこまも生のまま入れてもだいじょうび、ふっくらと煮えて、豚肉の香りが食欲を誘います。


そしてラーメンや具材を入れたデジタルラーメン器に、作り方に書いてあるお水の量よりも50ccほど少な目な熱湯を注ぎます。

お湯を少なめにしないと、野菜から水分が出るのでスープが薄くなってしまうです。

デジタルラーメン器に蓋をしてレンジでチンっ。

レンジ時間は作り方よりプラス1分ほど長くチンするとちょうどいいそうです~。

そうそう、keiはレンジがチンする50秒前に生玉子も入れますよ。

今日は生麺タイプの醤油味にしよっか、煮込み系チャンポンにしよっか、悩むところなんでっす。


「さめ様!kei様にも動向を報告しますか?」

「今日のkeiさんは、お寝坊なので放っておいてください!」

さめ様だって、変な夢(-_-;)

「keiさんは九尾の狐をもじって"きゅっびさん"と呼んでますが、本当の名前は"オサキさん"と言うんですね。」

「オサキと言うのは尾っぽが裂けているので、オサケがオサキ。主神さまが私をからかって、そう呼んでいたのです。」

ふ~そういう意味でしたかぁ。。

ためになる夢ですね~。

「じゃあ、オサキさんはやっぱり伝説の九尾の狐なんですね。」

さめってば何を言ってるんだろお、あたりまえじゃん。

夢の中でもさめは、やっぱりさめ!

魚です。

さめ以上のなんでもありません。

「では、九尾の狐は国に災いをもたらす妖怪なんて伝説は嘘なんですか?」

えっ!

「あははっ。さめ殿、そのことが気になっていらっしゃいましたか?」

えええっ!きゅっびって悪いことをする怖い妖怪だったんですかぁ~?

「私は地上に幸いを知らせる吉兆の神使ですぞ。中国からやって来た本当の妖怪とは猫魔王のことです。」

だよね~、ほんとさめってば何を勘違いしてるんだろう。

きゅっびが悪い妖怪のわけないじゃん!

温かいし、ふわふわだし~

「それは失礼しました。しかし伝説の九尾の狐の悪行が猫魔王の仕業だったとはびっくりしました。keiさんは知っているんですか?」

「おおむね、お見通しなのでしょ。その事についてたずねられたことはありません。」

「ふ~ん(さめ:たぶんkeiさんは、なんにも知らなかったんだと思いますが...)」

ぎくっ!

「オサキ様、たくさんの妖気が公魚湖方面に向かって流れ出していると報告がありました!」

「やはり!」

たぶん、夢の中のきゅっびは空を見上げ大きく息を吐いていたと想うよ。

「こちらに向かっていた吾妻きつねの一団が妖気の流出を食い止めているとのことです」

「さて、私たちも腹ごしらえをして出掛けましょう!」

あ~、カレーの臭いがするぅ。。

やっぱり、夢の中でもにおいがするんだぁ~♪

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