第3話 雪の進軍

kei達っ一行は一路丸山ゲレンデに向かっていた。

しかし、腰上まである新雪と激しい吹雪に行く手を阻まれていた。


雪の進軍っ氷を踏んで♪

どこが河やら道さえ知れず♪

お~!

「keiさん、軍歌なんて歌ってやる気満々ですね。めずらしい?」

腰まである雪をラッセルしながら、一歩一歩っ足場を作るかのように進みます。

一歩一歩っ

「もうどのくらい来たんだろお~」

「まだ100m位だと思いますよ」

さめがスマホで現在地を調べてくれてます。

さめってば、機械につよいんです。

「意外と進んでますね。丸山ゲレンデまであと半分です。」

keiっ毎日スノボして体を鍛えていますからぁ~。

このくらいの深雪、へっちゃらなんでっす。

「あれ、keiさんっ浮いてませんか?」

えっ !

「体が浮き上がる魔法を使ったでしょう!」

まぁ~。

「"まぁ"じゃありません!MPが減っちゃいますから、魔法は大事なときに使ってください!」

ズボッ←魔法の力を止めて、雪の中に落ちたのね

「そういえば、keiさんは飛行系の魔法が使えましたっけ?」

あらっ、keiは魔法で飛べないんだった。

「おかしいですね?」


魔法をといて落ちたところは、胸まで積もったばかりの新雪がありまった。

keiが落ちて、埋まって、出来上がったkei穴を、手で雪を押して広げて、休憩をする事にしまったよ。

エンゼルパイもカントリーマームも凍っていて硬いっ。

「お菓子は洋服の中にしまっておいたほうがいいですね。」

スマホはなるべく体に近いところにぶら下げてあります。

寒いと電池がすぐ無くなっちゃうのね。

体温で冷えないように体の近くに置くんだよ。

コーヒーもずいぶんとぬるくなっていました。

冷めて、ちょっぴり酸っぱいけど、おいしい~。

ああっ、keiはなんで猫猫スキー場でサバイバルしてるんですかぁ⁉


「keiさん!」

とつぜん、さめは声をあげると、きょろきょろしながら、なにかに意識を集中させてる様子です。

「なにかあったの?」

ヒレをお口にあてて、シッて静かにするようにうながす、さめっ。

そして、ゆっくりとお口を開きましたよ。

「なにかが近づいていきます。」

なになにぃ、怖いんですがぁ。。

「もう、すぐそこです。」

ラスボスかな~w

「ラスボスはまだ現れないでしょう。」

ラスボスじゃないとしたら、なに~!?

それ、ちょっと怖いんですが~~


keiとさめは恐る恐る穴から顔をだしました

きゃ~~~っ!なんかいる~~~(゜□゜*)

胸の辺りまで雪に埋まった、雪まみれのダースベーダー氏⁉

頭にフードを被っているので、何者かわかりません。

でも、人間の形をしています。

たしかに猫魔王じゃないのね~~~


「keiさんっ道に迷ったんですか、スキーセンターは逆方向ですよ。たぶん!」

ダースベーダーがしゃべった('◇')ゞ

バタっ!

あっ倒れた!

keiっダースベーダーやっつけた!

でも、なんでダースベーダーがkeiの名前を知ってたの?

んんん?

「keiさんっやっつけたんじゃないです。この人、疲労で気を失っちゃったんですよ。」

そっか、keiはなにもしてなかった。

「あっ、この人は猫猫コーチさんですよ!」

えっ?

「ほんとだぁ~、猫猫コーチ!」

猫猫コーチはkeiにスノーボードを教えてくれるんです。

でも、いつもコーチはスキー場の外に出かけていて、ゲレンデにはいません。

なので、ときどきしか教えてもらえません。

「コーチは新雪が好きな人だから、バックカントリーに出掛けて、この吹雪にあっちゃったんだよ、きっと。」

そうそう、とっても新雪が好きな人だったから、このまま春まで新雪の中で寝かせておいてあげましょお♪

ご葬儀は春になってから...

なむ~。。

「こらー!死んでませんよ。早くスキーセンターに連れていってあげてください!」

戻るの~ブツブツっ

「さめっ、話をちゃんと聞いてちょうだい。友人を助けるためにkeiが死ぬようなことになったら、使い魔のさめも死ぬことになるんです。二次遭難と言って、たしかにゆうじょうもたいs」

「こらー!早くしないと猫猫コーチは本当に死んじゃいますよ。」

もじもじっ

「早く早く、さっきみたいに魔法で飛べば良いでしょう!」

コーチは倒れる ほっても置けず♪

ここは何処ぞ 皆雪の国♪

お~!

「軍歌の替え歌なんて歌ってないで、急いで!急いで!」

そうだ、keiっ飛べるようになったんだ(^o^)/


つづく~

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